パリへの移住は2つの不安要素が大きな障害になっている




パリへの移住も含め、フランスにはいくつか住んでみたいと思える街がある。

例えば、マルセイユもそうだし南仏のアビニョンやアルルも同様。

その中でも、世界一美しい街と形容されることもあるパリは、やはり素晴らしい場所だというのは、初めて訪れた時から変わらない印象。

ルーブル美術館やホルセイ美術館のような世界的な美術館はもちろん、もっと小さな美術館も街中にたくさんあり、アートとの距離感が近いというのもいいし、しっかりと都市計画を基にして作られた整然とした町並みも美しい。



個人的には、サンゼリゼ通りから凱旋門が見え、さらに向かって左斜め側にはエッフェル塔も見えるコンコルド広場がパリらしい場所だと思っている。

さらにサンゼリゼ通りの背の方には、見る事はできないものの、ルーブル美術館もあり、まさにこの街の重要建造物の中止であり、どこでも歩いて行ける場所ということになる。

セーヌ川の河畔を歩いているだけでも美しいし、フランス人のサービスの質が高いとは全く思わないが、食事は美味しい。

日本でフランス料理というと、いかにも高級なイメージになってしまうが、当然ながらパリでも、もっと気楽な日常使いのできる店というのはたくさんあるので、ビストロとかリストランテとか、名称でもある程度は価格帯や敷居を確認することができるし、店構えをみてもおおよその見当はつく。

何しろ、軽く食べたい時にコース料理が標準な店に入るのは気まずいし、店によってはドレスコードも決められている。

ここら辺はかなり厳しい街なので注意が必要だが、店の見た目だけでも随分情報はあるし、店内にいる人を見ればドレスコード等がありそうかどうかの見当はつくので、現地に行けばそれほど難しいものではない。



そうなると、物価や生活費の高さ、特に家賃の高さという部分は気になるものの、それを補って余りあるだけの魅力がパリへの移住には存在する。

しかしながら、今現在この街に引っ越していくかどうかということを考えると、治安の面を考えてもなかなか厳しいものがあるだろう。


パリ同時テロ事件がもたらした2つの懸念

2015年の11月に起きたパリ同時多発テロは、フランスがイスラム国から標的にされていることを明らかにした。

今後のテロの可能性という事を考えると、パリへの移住は辞めた方がいいのではないかと思う人も多いだろう。

実際、これがまず1つ目の懸念となる。

しかしながら、実を言うと、この点についてはそこまで悲観的に考えている訳ではない。

確かに、あの事件は悲惨ではあったし、理不尽でやるせないものではあったものの、遭遇する確率ということを考えれば、仮にパリに住んでいたとしても暴漢に会うとか、車に轢かれるとか、そういった確率よりも圧倒的に低い。

それは、あの事件があった2015年のパリ市民のみに限った場合でも言えることで、ショッキング物珍しいニュースだから印象には残って感情を揺さぶるものの、現実的な遭遇可能性ということで考えれば、そこまで気にすることではない。

どちらかというと、今のように東南アジアに暮らしながら蚊に刺されてマラリアやデング熱にかかる危険の方が余程大きい。

つまり、テロへの懸念ということ自体はパリに移住する決定的な妨げにはならない。

しかしながら、二つ目の懸念の方がより大きな影響を暮らしに及ぼすのではないかと思っている。



その二つ目の懸念というのは、現地の人の外国人に対する悪感情。

あれだけの事件が起きたのも、元を正せば移民や難民を受け入れたということが一端にある訳だし、中東以外からの出身者であっても嫌がられる可能性は充分にある。

実際、パリというのは比較的人種差別的な発言を受けたとか、あるいは扱いを受けたという報告をしばしば耳にする。

フランス人が自国にプライドを持っているということはよく聞く話だが、それはその通りだと思う。

そしてそんな中であのような事件が起きたことによって、結果として外国人の移住者に対する当たりが厳しくなるというのは充分にあり得ること。

もちろんパリ市民全員がそのような過激な発想を持つ訳ではなくても、50人に1人とか、100人に1人そういった感情を露にする人がいれば、生活をしていく中で充分に嫌な思いをしなければならなくなる。

こういったことを考えると、少なくとも今がパリに移住すべき時期であるとはなかなか考え難いものがある。


ヨーロッパで比較的移民の影響のない街を選ぶ方法も

パリはもちろん、フランスはそれ以外の街においてもやはりあの事件のトラウマは少なからず今後も残っていくものと思う。

それはアヴィニヨンやマルセイユについても同じことが言える。

そう考えてみると、ヨーロッパの中でもフランスではなく、それ以外の国を選択した方が無難かもしれない。

例えば、ブダペストは町の雰囲気もパリに似ている。

ただし、ハンガリーも難民が大量に押し寄せて、国が揺れていた経緯があり、さらに言えばドイツ等の他の国から難民に対する受け入れ姿勢が出来ていないと避難された事等もあり、あまり外国人に対する好意という面で見ると有望では無いかもしれない。

そうなってくると、とりあえず難民が大量に押し寄せた場所以外で、なおかつ通り道にもなっていない国を選ぶというのが無難なところかもしれない。

例えば同じ東欧であれば、ハンガリーよりもポーランドの方が影響を受けていない訳なので、そちらを選んだ方が当面は気持ちよく現地の人と付き合っていけるような感じがする。

ことさらに現地の人と交流を深めるつもりがないと思っていても、街を歩いていていきなり罵声を浴びせられたり、絡まれたりするということを防ぎたいのであれば、やはり少数派の外国人移住者は安全ということを考えておかなければいけない。

反日感情が中国国内で高まったときに深?で暮らしていた日本人の知人は自分の国籍ができるだけバレないように気を使いながらビクビクして暮らしていたという。



私の場合はこれまで親日的な国にばかり住んでいたので、そういった思いをしたことはないが、やはり日本人に対する感情であったり、外国人に対する感情の中で、負の側面を強く持っている国に住むというのはなかなか大変なこと。

それはパリへ移住する場合だけではなくて、今後ヨーロッパに住む上でどこの国に行っても必ず気にしなければいけないこととなっている。

適度に外国人が混じっている街というのは、どう見ても見た目が現地の人は異なる日本人にとって、住みやすさをたらしてくれるものだが、外国人への排斥感情が生まれるほどに移民が増えてしまうと、今度は逆効果という現実があり、今のヨーロッパは明らかに後者の状況に陥っていると言えるだろう。



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執筆者、伊田武蔵
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