フィリピンで日本人が現地就職するとしたら、賃金はいくらくらいになるのか


日本人がフィリピンで働く場合には、主に三つの形がある。

一つ目は、自らが起業する場合。

二つ目は、日本で就職した人が、駐在員としてフィリピンに派遣される場合。

この場合は、元々の給料が通常は保証されるうえ、各種の手当がつくために、サラリーマンとしては非常に手厚い待遇となる。

そして三つ目の選択肢が、現地就職をすること。

現地就職とはその名の通り、実際にフィリピンに来てから勤める会社を探すこと。

この場合には、現地での人件費が参考にされるため、たいていは日本で働く場合よりも賃金水準は下がる。

では、具体的に現地就職の給料がいくらぐらいなのか、日本人向けの求人サイトとしてReeracoenを見てみようと思う。

まず一つ目の職はマネージメント職を募集していて、勤務地はメトロ・マニラ、給与は手取りで8万ペソ前後。

二件目は運送業の事務で、給与は当社規定により支給とされているので、具体的な金額はわからない。

三つ目はトラベルライターの募集で、これは完全な無給、つまりボランティアという扱いになる。

その代わりに交通費やホテルの宿泊代等の取材費が無料になるということで、タダで旅行をしたい人に向けた求人ということになる。

続いてはソフトウェア開発会社のマネージャー。

マネージャークラスであっても、給与は8万ペソ以上。

次は建設業関連の会社で、テクニカルアドバイザーを募集していて、給与は基本給としか書いていないので、このサイトからはわからない。

次はアウトソーシング業のインターネット受付業務で、初任給が月給で5万ペソ、つまり日本円で11万円〜12万円程度となる。

日本食レストランの和食調理師の求人は、給与が面接後の相談により決まるということ。

このサイトの求人を見ていてわかることは、はっきりと金額を書かずに、面接後に応相談とか、当社規定によるとか、そういった形でボカしていることが多い。

日本でこういった形で募集をすれば、いくらもらえるのかわからないので、当然応募するのには戸惑う人が多い。

逆に言うと、これだけ強気な求人が行われているということは、いかに買い手市場であるかということがわかる。

日本人であるということは、強い武器になるというよりも、むしろフィリピンで就職できること自体がありがたいと考えている節が、求人事情にも見え隠れしている。

事実、何の伝手もなくそれなりの給料がもらえる職に就けることはなかなか少なく、残念ながらフィリピンの現地就職で良い条件を引き出すのは容易ではない。

いくら物価の安い国に住んだところで、フィリピン人から見たらお金を持っていそうな日本人である以上、安全に暮らしたければ、それなりに治安が良いところに住む必要がある。

現地の人が月に3〜4万円で暮らせるからといって、日本人が同様の生活をするのは困難。

そう考えると、安易にフィリピンまでやってきて、マニラやセブで現地就職をする選択肢には、それほど明るくない未来が待っているのかもしれない。


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