フィリピンの警備員の話


マニラに住んでいると、至る所に警備員が立っているのを見ることがある。

こちらではセキュリティーガードと呼ばれ、コンビニや銀行、レストラン等、至る所で彼らを見かけることがあるので、もはや日常の風景の中に溶け込んでいる。

これだけの人数がいるということは、フィリピン人の中でその職業に従事している人が多いと容易に想像することが出来るし、実際に運転手や船員と並んで、警備員という職業はフィリピン人男性の中では一般的な職業となっている。

それ以外でいえば、工場勤務とか、そういった限られた職業しかないのに対して、女性であればメイドやあるいはウェイトレス、マッサージ師等々、様々な職業があるので、比較的女性の方が就職しやすい状況にある。

実際、フィリピンの場合は世界の中でも、社会に男女が参加する機会が平等に与えられているということが国際的にも認められている。

たとえば、世界経済フォーラム(WEF)のグローバル・ジェンダー・ギャップ・レポートによると、フィリピンは16位に入っている(前回はより順位が高く、8位)。

そういった社会なので、昼間にふらふらと暇そうにしている人は男性の方が多いのも、実際にマニラに住んでいるとよく分かる。

警備員は適当に選ばれているわけではなくて、ちゃんと専門の会社に所属して、それなりのトレーニングを受けていることが一般的。

そしてそういった専門会社から、各依頼先に派遣されている。

こういった派遣元の会社は、国家警察の幹部を経験したOBが多くて、それ以外でも元退職長の長官であるゼネラル・アグリパイという人物も大きな警備会社を経営している。


コンドミニアムにも警備員が常駐

街中だけでなくて、フィリピンであればコンドミニアムにも警備員がいるのは当然のことになっている。

彼らは入口に24時間立っていて、常に出入りする人をチェックしている。

入居者の顔も覚えているので、それ以外の人物が入ってきた時は必ずチェックをされる。

どの部屋に住んでいるか、人によっては個々の入居者の名前まで憶えていたりするので、そこら辺の警備体制は万全。

逆に言うと、自分が入居したての場合は、「どこの部屋か?」といったことを聞かれることも多い。

最初のうちは若干煩わしいところもあるものの、物騒なフィリピンの中で万全の治安体制が取られているのは、安心して暮らすために必要なことになっている。

フィリピンに移住してきた当初はこういった光景を見て、フィリピンは警備員がいないとコンビニすら安全に経営できないほど危険なのかと思っていた。

しかし、どうやら一部には文化的な背景として彼らを雇用することで失業率を減らすとか、そういった目的もあるらしく、実際に彼らが活躍しているところは一度も見たことがない。


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