フィリピンではフィエスタと呼ばれる祭りや行事が色々と行われている。
特に1月から3月に関しては様々な地域で催しが行われているので、それについて今回はまとめてみようかと思う。
まずは1月にマニラ市のキアポで行われるブラック・ナザレ祭りについて。
こちらは17世紀にメキシコから持ち込まれた伝統と言われていて、奇跡を起こす力を持つとされるブラック・ナザレを祝福するもの。
セブのシヌログ祭り
続いて同じく1月にセブで行われるシヌログ祭りについて。シヌログ祭りはセブ市内だけではなくて、フィリピン中から観光客が訪れるほど大きなイベント。
ノベナと言われる大がかりなミサが早朝の未だ日が昇らないうちから行われ、パレードも催される。
このパレードにはストリートダンスの出し物が出たり、あるいは山車や巨人の人形が街を練り歩いたりする。
ミンダナオ島やネグロス島からもこういった出し物の参加者が集まってきて盛況になっているらしく、さらにパレードの先頭を率いるのは各地のミスコンの優勝者となっている。
パナイ島のアティ・アティハン祭り
パナイ島ではアティ・アティハン祭りがある。アティ・アティハン祭りはパナイ島のアクラン州カリボ町で行われているもので、毎年1月の第3日曜日に催されている。
日程的には先ほどのセブのシヌログ祭りと同じ日に開催されることになる。
元々の起源が13世紀にボルネオの島民がパナイ島に入ったことで、山に追われる形になったネグリト系の先住民であるアティ族が、山を下りて村人に食べ物を貰ってそのお礼にアティ族が村の人にダンスや歌を披露したのが起源と言われている。
このアティ・アティハン祭りについては参加者の衣装が綺麗で華やかだということで、フィリピンでは全国的に人気があるという。
ちなみに、パナイ島に行くにはボラカイから車で2時間ほど。
パナイ島には他にもイロイロ市で、ディナギャン祭りというものも行われている。
時期的には1月の第4週の土日ということになるので、アティ・アティハン祭りの翌週にディナギャン祭りが催される。
ここではアティ・アティと呼ばれるネグリト系の先住民、アティ族の扮装をしたダンスのコンテストも行われている。
マニラや各地の中華街においては1月に旧正月が行われる。
フィリピンよりもマレーシアの方が中華系の民族が多いということで大々的に旧正月の催しが行われていて、私が住んでいるマカティについてはこれと言って何も起こらなかったが、場所によってはライオンダンスが見られたり、爆竹を鳴らしてみたりするらしい。
これ以外にも2月にはバギオ市でパナグベンガと呼ばれる祭りがあったり、フィリピン各地で様々なフィエスタが行われている。
こういった時期を選んでフィリピン観光に来るのも良いのではないかと思う。
ただし、こういった時期は当然ながらホテル代も高騰するし、場合によっては早めに予約しておかないと泊まる場所が見つからないということになりかねないので、その点は注意が必要になる。