ポーランドの物価をワルシャワ他4都市で調べてきた

ワルシャワの市場の果物

訪れる前からポーランドの物価が安いとは聞いていたが、
実態がどうであるのかを古都クラクフやワルシャワ、
ヴロツワフ、ウッチにて調査してきた。

期限は特に決めていなかったものの、
マドリッドから飛んでから気がついたら半月滞在していた。

かなり長居したものの、この街は飽きない。


本題に入ってポーランドの物価について。


まずはスーパーで価格調査

スーパーで日常的な食材等の物価をチェックするため、
BiedronkaやLiDL、Kauflandで物価調査をしてきた。

水は1.5リットルで20円程度から、
ビールは80円程度から売っている。

ヨーロッパにありながらも、
通貨はユーロではなくズウォティという独自通貨なので、
この点は少し面倒なところではある。

ここからはズウォティ表示にするが、
1ズウォティが30円程度。

リンゴがキロ2.97ズウォティ、
バナナがキロ4.04ズウォティ、
オレンジキロが4.88ズウォティ、
玉ねぎがキロ2.27ズウォティ、
トマトがキロ5.2ズウォティ、
レタスが一玉2.54ズウォティ、
1リットルの牛乳が2.58ズウォティ、
米がキロ3.05ズウォティ、
卵が12個で6.88ズウォティ、
鳥の胸肉がキロ15.87ズウォティ、
牛肉がキロ34.78ズウォティとなっていた。

食べ物を見ると、
バンコク等と比べても変わらないぐらいの価格。

果物や野菜を中心に、かなり安めな印象がある。

お菓子を見ても、同様。

スーパーでのポーランドの物価の安さは、
東南アジアに匹敵するレベル。


レストランや屋台の物価水準


旧市街を中心によく見かける屋台のパンも、50円程度。

レストランに入ると、
500円程度から食事ができる。

ポーランドのレストランの場合、
肉料理を頼んでも付け合せに
サラダや白キャベツを煮込んだもの等がついてくるので、
かなり健康的な食生活を送ることができる。


なお、料理の特徴としては、
酸味を強く押し出したものが多い。

これはスープや煮込み料理に特に見られる傾向。


他にも肉料理に甘く似たリンゴやブルーベリー等の
甘みを合わせるものもある。

ポーランド料理

食べてみると思いの外癖がなく、
はまってしまいそうな魅力がある。

もちろん肉料理は甘いモノばかりというわけではなく、
通常のソースもあるので選択可能。


名物としては、
きのこがふんだんに使われたGrzybowaというスープや
Rosółというチキンスープ、
Bigosという玉ねぎ等の煮込み料理等。


ポーランド料理ばかりではなく、
イタリアンのレストランも多い。

ピザなら1人分で500円程度から食べることができ、
ちゃんと本格的な物が出てくる。

こうして見ると、
部分的に東南アジア以上に物価の安さが際立つ部分も。

本格的なピザを食べようと思ったら、
バンコク等でも1,000円程度はかかるので。


バーでもハッピーアワーならビールは100円程度。

普通に飲んでも200円程度ということになる。

こうして見てみると、噂通り物価が安い国であるのが分かる。

しかも街並みは洗練されているし、
レストランのメニューも基本的に英語表記があるので
旅行者が困ることもない。


今回の滞在も、気がついたら2週間になっていたが、
滞在費が安いことも長居した要因になっていた。

やはりコストがかかる街であれば、
そこそこに切り上げようという意思が働くので。

9月のポーランドは涼しくて歩いているのも気持ちいいし、
過ごしやすさという点では
ポルトガルやスペイン以上。

今後の活用法を考えるとワクワクする街となった。


ポーランドとの縁は深くなりそう


今回の東欧訪問は、
これから活用できそうな街を探すことが目的。

その意味では、クラクフはうってつけの場所ということになる。

一応2週間でスロバキアに向かったものの、
これは飽きたからではなく
他にも見ておきたい街がいくつかあるから。

ビザの期限がないのであれば、
もっと長期にわたって滞在したいぐらいだった。


ポーランドは他にもカトヴィツェにも寄ったが、
こちらもクラクフと物価の面では変わらなかった。

ケバブを食べて300円程度。

街中でよく見かけるアイスクリームが100円弱。


ヨーロッパの中でも、
ポルトガルよりさらに物価が安いというのが
現地を訪れてみて感じた所。

東欧なので当然といえばそれまでなものの、
スロバキアのブラティスラヴァと比較しても安い。

というより、ブラティスラヴァの旧市街は
東欧の価格水準という印象もあまりなく、
スペインぐらいのレベルではないかと。

そう考えると、東欧なら安いというわけではなく、
ポーランドはひときわ安いという印象がある。


もっと東に行くと、
政情が不安定になっているウクライナやバルト三国になるので、
こちらは物価以前に安全の面が不安。

そう考えると、
この国は治安も良くて生活しやすい場所と感じた。

実際、移住先としても魅力的だという印象だし、
訪れた甲斐があった。

再びやって来ることは確実だし、
これで世界の中に滞在先の候補をまた1つ確保することができた。


ワルシャワにも行ってみた

ワルシャワの教会
クラクフを訪れた翌年、つい数日前までだが、
ワルシャワやウッチ、ブロツワフにも行ってきた。

ポズナンという街も行く予定だったが、
目当てのランタン祭りが中止になってしまったようなので
見送ることにした。

せっかく時期がぴったりだったのが残念。


それはそうと、ワルシャワ等の物価もスーパーなら基本的に
クラクフと大きな違いはない。

驚いたのは、イチゴがキロ150円ほどで売られていること。
いちご売り場

これはウッチのショッピングモールの前の屋台と、
ワルシャワの市場で見かけたもの。

買ってみたが、品質には何の問題もない。

さすがに1人で一キロのイチゴは食べられないので
500グラムほどにしてもらったが、
量り売りしてくれるので助かる。


レストランの食事については、
ワルシャワの方がクラクフより高めな印象を受けた。

スープと肉料理、ビール一杯で1500円程度。

肉料理とビールとパン

それでもヨーロッパ各国と比較すれば安いし、
東南アジアで同等のものを食べても金額は変わらない。

新興国と同じような物価で、
洗練された街に滞在することができてしまう。

これは穴場。


ワルシャワからバンコクへの移動は
ウクライナのキエフを経由し、
ウクライナ航空を使った。

この航空券が58,000円ほど。

ポーランドはヨーロッパの中でも東にあるので、
距離的には日本やアジアと近い。

ロンドン等に行くよりもフライト時間は短かった。

と言っても、乗り換えの手間はかかったが。


ブロツワフやウッチに関しても、
基本的に物価はワルシャワに準じる感じがした。

もっとも、これらの街は中心部以外には
あまりレストランもない状態。

明らかに観光客向けの店となるので、
地元の人が利用する店はもう少し違うのだと思う。

ウッチでは一軒だけそういったピッツァリアを見かけたが、
あまり安全そうでも美味しそうでもなさそうだったので
迷わずスルーした。

地元の人の暮らしぶりも知りたかったが、
危険を冒してまですることでもない。


そういえば、ウッチではジェラートが安く、
70円ほどだった。

ジェラート

しかも店によっては本格的な味。

ただし、店による当たり外れは大きかった。

ジェラートなんて同じようなものと思っていたのだが・・・。

どういうわけか高めな店の方が味が悪いという
不思議な傾向がウッチのジェラットリアにはあった。


観光にかかる費用は?

ワルシャワの建築物
ポーランドの代表的な観光地の入場料等を挙げてみる。

まずはワルシャワから。

無料で見られる場所も多く、旧市街、ワジェンキ公園、
Nowy Światというメインストリート等。

ワルシャワ王宮は18ズウォティ
文化科学宮殿はテラスまで登る場合は20ズウォティ、
ショパン博物館が22ズウォティ、
蜂起博物館が18ズウォティ、
ヴィラヌフ宮殿が20ズウォティ。
(庭園はプラス5ズウォティ)

クラクフの場合は、
コレギウム マイウスが12ズウォティ、
ヴァヴェル大聖堂が12ズウォティ、
旧市庁舎の塔が9ズウォティ、
聖マリア教会や織物会館、クラクフ歴史博物館は無料。

郊外のアウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館は
季節や時間帯によって事情が変わり、
通常は無料だがタイミングによって
45ズウォティのガイドツアーへの参加が必要になる。


ポーランドの物価を旅行者視点でまとめると、
バンコクやマレーシアといった東南アジアの国で、
外国人向けのレストランで食事をしたり、
中級以上のホテルに泊まるのとおおむね同じぐらいのレベル。

それでいてヨーロッパの雰囲気を味わえるし、
食事も美味しい。

ピザだったらマルゲリータが600円程度から食べられるので、
一部のものは東南アジアより安いことになる。


なお、同じ東欧同士で比べると、
チェコやハンガリーの方がポーランドよりも
1〜2割程度物価が安い印象がある。


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