ポルトガル人の気質について考えてみた




今回の旅は、最初からポルトガルを含めるということは考えていた。

リスボンを基点にして、オビドスやナザリに動き、更にポルトやコインブラに行ったあとで、スペインのマドリッドに抜けるという経路。

ポルトガルに来たのは初めてではないし、最初に来た時はこの国の人が非常に親切だという印象を持っていた。

実際、地図を見ながら歩いていると、おばあさんが何か困っているのかと訪ねてくれたりとか、そういった場面にも出くわしたりした。

しかしながら、今回受けた印象というのは、若干違っていて、ポルトガル人の気質というのは、基本的にオープンで、それなりに親切ではあるものの、かなりがさつな印象が目についた。

これはその前に滞在したアイルランドの印象があったから、尚更そういった退避ができてしまったのかもしれない。

というのもアイルランド人というのは、非常に親切なだけではなくて、物腰もやわらかいし、温かみのある態度で接してくれることが多い。

それに比べると、ポルトガル人の対応というのは、かなり乱暴というかおおざっぱな気がする。

これは特にレストランで食事をしているような場合に言えることで、自分の言葉が通じないとわかったとたんにどこかに行ってしまうとか、そういったことは頻繁にある。

しかも、若いアルバイトの店員がそういった対応をしているというわけではなくて、なぜかリスボンにおいては、40代や50代のウェイターというのも多く、こういった人達がそのような対応をしているということを考えると、ただ単に一部のやる気のない若者がどうこうとか、そういう話ではない。

ウェイターの年齢層が上がると、サービスの質が高くなるのかという過程が導きだせそうなものだが、答えとしては完全にNO。

20代のアルバイトと、全く変わらない質のサービスしか出てこないし、正直なことを言えば、ポルトガル人のウェイターで気持ちのいいサービスをしてくれるという人は、非常に少ない。

この点は、フィリピンやタイのような東南アジアの国の方が、よほどサービスの質が高いと感じる。

当然ながら、ポルトガル人の方が時給というのは高いわけで、そういったことを考えてみると、雇う側の費用対効果としては、タイやフィリピンで経営をした方がいいのではないかということさえ思ってしまう。

とは言え、決して不親切な気質を持った国民性ではないので、こちらから何か話かければ、相手の態度がいいかどうかは別として、それなりに対応はしてくれる。

しかしながらあくまでも、それなりという段階に留まるので、以前に来た時のように、特別に親切な国であるということは感じなかった。

また、英語がそこまで通じるわけではないので、時には話が通じないこともあるし、特にレストランの表示等は、6か国語を使って、表示をしているところもあれば、ポルトガル語しか表示されていないところもあったりして、かなり極端なぶんぎがされている。

不思議なのは、ポルトガルの表記しかないレストランで、ウェイターに話を聞いてみると、意外に英語が話せたりするということ。

それであれば、最初からメニューの表示も英語版を作っても良さそうなのに、観光客が多く来るようなエリアであっても、ポルトガル語だけしか表示されていなかったりもするというのがこの国の不思議なところ。



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執筆者、伊田武蔵
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