海外のインターナショナルスクールと親の英語力


日本で子供をインターナショナルスクールに通わせる場合、
子供だけではなく親にも英語力が求められることがある。

ただでさえ閉鎖的な日本において、
数少ないインターナショナルスクールは
高いハードルを課していることになる。

しかも日本国内なのに。

日本語ができる職員もいそうなものだが・・・。


では、海外の場合はどうなのか?

国や学校によっても違うのだろうが、
たとえばマレーシアのジョホールバルにできた
インターナショナルスクール、マルボロカレッジの場合、
親の英語力は不要。

たとえば面接の時に通訳を連れて行ってもいいらしい。

通うのは子供なので、もちろん子供には英語力が求められる。

言葉が通じないのでは教育も何もないため、
これは仕方ないし、
これは合理的な気がする。


もちろん、親がまったく英語がわからない上、
通訳を雇うお金もなく、
周りに英語が出来る人もいないのでは問題があるだろう。

学校からの連絡も理解できないわけなので、
入学を拒否されるのも仕方ない。

しかし、通訳を付ける経済的余裕があるような場合、
あるいは英語ができる知り合いに気軽に翻訳を頼めるのなら、
親の英語力は関係ない。


ちなみに、このマルボロカレッジは元々イギリスの名門校。

そこの支部のような形で
マレーシアに進出してきているので、
単純に集客ができなくてハードルを下げているわけではない。

むしろ、隣国のシンガポールから通う生徒も含め、
希望者はすでに過剰な状態らしい。


そうなると、マルボロカレッジ側の方針として、
効率的な学校運営のために
親の英語力を求めるようになるかもしれない。

連絡の時にスムーズに進むのなら、
余計な手間を省くことができるわけで、
売り手市場になっていけば方針転換は十分にありえる。


インターナショナルスクールといえどもビジネスなので、
そのへんはシビアに変更していくのではないかと思う。

子供の教育機会を優先するのなら、
親の英語力によって扉を閉ざすのは間違っている。

しかし、インターナショナルスクール側の事情を考えれば、
海外で英語を話せない親を相手にするのは面倒なのも納得できる。


事実、これまでに各国で
子供をインターナショナルスクールに通わせている人に
話を聞いたところでは、
親の語学力が問われる場合もあるということだった。

コミュニケーションが取れないということは、
なにかと問題が起きやすいのは間違いない。

大きなトラブルに発展しなくても、
日々のコミュニケーション・コストは高くなる。

そうなると、
日常的な会話をせめて両親の一方が行えるというのは、
子供の教育機会を広げる方法の1つとなるのだろう。

もっとも、それが唯一の手段ではないし、
親の英語力を問われないインターナショナルスクールを選び、
そこに通わせられる経済力や
仕事の柔軟性を高めるのも有効なアプローチ。

それぞれの家庭にあったアプローチを
できるだけ戦略的に行いたいところ。


体験入学の重要性

子供にとっては国内の転校でも大事件なのに、
海外のインターナショナルスクールに通うなら
言葉や言語、国籍の壁まで一気に押し寄せる。

事前に学校の評判や体験談を聞いていても、
最終的には相性の問題が大きいのも否めない。

そのため、事前に体験入学が可能なら
子供との相性を見ておきたい。


また、実際に入学してみた結果、
合わないと思ったら転校するのも手。

その判断を柔軟にできるかどうかも
学校選びの重要な基準に入れておきたい。

日本人家族が多く住む街なら
日本人学校が用意されていることもある。

インターナショナルスクールが合わないのなら、
そうした学校に切り替えるのも手。

早々に選択肢を排除してしまうよりは、
複数の可能性を考慮して残したおきたい。

特に外国暮らしに慣れていない場合には、
教育問題もふくめて予想外のことが多いだけになおさら。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


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「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

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