初めての5つ星ホテル


バンコクの5つ星ホテル、スイソテル。

私が初めて泊った5つ星ホテルだ。

巨大なシャンデリアのあるロビー、
落ち着いた重厚な雰囲気の部屋。

3食これでもいいと思える豪華なビュッフェの朝食。


かつて、私のいる世界とは一線を画した
「向こう側」だと思っていた世界だった。




新宿のコールセンターで派遣社員をしていた頃、
昼休みの時間を持て余していた。

時給が安かったので、
食事は社食のカレー、はなまるうどん、
マクドナルドの繰り返し。

昼時で混み合うので、長くはいづらかった。

どれもファーストフードなので、時間が余る。

そして、新宿にはホテルが多数あるが、
宿泊客ではなくても入っていいという話は
聞いたことがあった。

風の噂では、
無料で使えるソファーが置いてあるとも。

行ってみたいとは思いながらも、
世間知らずだった私としては
高級ホテルに足を踏み入れるのは怖かった。

明らかに分不相応な「向こう側」に行けば、
即座に場違いであることが見破られて
冷笑とともに退出を促される気さえしていた。

今思えば、完全な被害妄想だが(苦笑)、
結局1度も高級ホテルに入ることはできなかった。




あの頃の私にとっての「向こう側」に
自分がいると思ったら、
スイソテルの部屋の中で不思議な気分になった。

私はそこまでの成功を収めてはいない。

実際、周りの経営者や起業家を見ると、
彼らは年収が数億、数十億という人がざら。

それに比べて、私はまだまだだ。


その一方で、
たしかにサラリーマン時代の上司や役員の収入は超えている。

初めての5つ星ホテルに緊張しながら泊った後、
普通にそうしたホテルに泊まれるようになった。

ささやかではあるが、
派遣社員時代、そしてサラリーマン時代に比べれば
経済的な成功を収められたのかもしれない。



それでも、お金の自由が手に入ったわけではない。

一生安心して余裕のある暮らしができる
資産があるわけではない。

ただ、そこに行き着く途中にも、
お金の自由にたどりつく経過であっても、
過去よりも選択肢が増えたことを感じられるようになった。


マレーシアに移住したことで、
普通に暮らしているだけなら月に15万円もあれば
生活費は足りてしまう。

旅行に出かけたりする費用があるにしても、
支出が収入に追いつきそうになることはない。

たとえ旅行に行っている月であっても、
収入が支出を大きく上回るのは当然になった。




私にとって、
世界4大自由の中で最後に残ったのがお金の自由。

人間関係・時間・場所の自由を得た後もなお、
手中に収めることができていない。

しかし、それが焦りやいらだちの元なのかと言えば、
そんなことはない。

なぜなら、過去と比較した時に
現在が明らかに進化したところにあるから。



5つ星ホテルを「向こう側」として見ていた過去があり、
色々な5つ星ホテルに泊まり、
そこに入っているレストランで食事ができる現在がある。

その成長に満足できるし、
この先の世界があることにワクワクしている。

厳しく険しい道を進む悲壮感はない。

むしろハイキングを楽しんでいる気分の方が
近い気がする。

秋の終わりの涼しさに包まれ、
ランチボックスをチラチラ見ながら
ゆるやかな傾斜のかかった草原を歩いて行く。

そんな気分なのだ。



過去よりも生活が良くなって、
未来はもっと素晴らしいものになることを感じる。

こんな感覚を持ちながら生きていけるのは、
とても幸せではないだろうか。



今の生活に満たされず、
未来に希望を見いだせない時期もあった。

そして、今は違う。

それがとても幸せに思えてならない。

世界4大自由という目標を達成する前であっても、
その考えは変わらない。

世界4大自由は今の生活を犠牲にして達成するのではなく、
今を楽しみながら近づいていくもの。

私はそう確信している。



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執筆者、伊田武蔵
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