プラハのメトロの乗り方


プラハにも、メトロが存在している。

と言っても、地下鉄の路線が三本しかないのでシンプルで、ロンドンやパリのように入り組んだ交通網が、分解したパソコンの中身のケーブルのように所狭しと張り巡らされているわけではない。

乗り換えの場合も、何しろレパートリーが少ないのでわかりやすく、良く言えば簡潔であって、悪く言えばいまいち利便性が高くはない。

路面電車のトラムも色々とルートがあるものの、こちらになるとどこで降りればいいのかもわからないし、そもそもどこが乗り場なのかもよくわからず、結局のところ観光客の足としてはあまり使い勝手がよくない。

実際問題として考えると、ホテルからどこか特定の場所に出掛ける時に、ホテルの受付で何番のトラムに乗って行けばいいかということを聞くぐらいで、それ以外に関して言うと、あまり使う機会がないのではないかと思う。

私自身もメトロは頻繁に使っているのに対して、トラムはいくら細かく張り巡らされていても、結局のところなかなか使おうという気にならない。


チケットは共通


プラハの町に関して言うと、地下鉄とバスとトラムは同じチケットを使うことができて、こちらは何駅から何駅までがいくらという決め方ではなく、30分で24コルナとか、90分であれば36コルナとか、あるいは1日券であればいくらとか、そういう決め方がされている。

逆に言えば、その時間の中であれば乗り換えをしたり、一回途中で降りて買い物でもして、もう一回乗るといった利用法も可能。

しかしながら、駅の入口に着いても、ほとんどスルーで入れるような状態になっていて、一応チケットを買ったあと、打刻する機械があるものの、出る時にはチェックがされない。

これはいったいどういうことかと思っていたら、時々車掌がやってきてチェックをして、もし仮にその時にチケットを持っていないとか、あるいはその切符に打刻、つまり時刻が打ち込まれていない場合については、罰金を取っているということ。

日本やオーストラリアのように駅の出入口のところに自動改札を設けて、そこでチェックするという仕組みの国と、チェコのプラハのように入口は自由にしておいて、車掌が回ってくるシステムをとっているところと、国によって様々。

ヨーロッパの長距離鉄道に関して言えば、基本的に入口の改札でチェックを受けるのではなくて、電車の中で車掌がやってきて、そこで切符を提示するのが基本になるので、その意味で言うとプラハの地下鉄も、それと同じ仕組みを取っていることになる。

ここ数日、プラハのVentana Hotelに滞在して毎日のようにメトロを使ってはいるものの、電車内で車掌と遭遇したこともなく、切符を降りる駅で提示することもないので、なんだか無駄にしてしまっているような虚無感があるが、これについては購入をしておく必要があるものなので、購入および打刻を忘れるとリスクを背負うことになる。

そして、手持ちの切符については、駅を出た段階で必要なくなるので、そこら辺に設置されているゴミ箱に捨てるなり、ホテルに戻ってから捨てる運びとなる。


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