楽天銀行の利用明細を見ていたら、VISAデビットカードの入出金履歴の中に身に覚えのない出金が立て続けに2件掲載されていることに気づいた。
金額は約3万円と約6万円で、両方とも3日前の日付となっていた。
その前後の引き出しに関しては記憶があり、バンコクのATMで引き出したバーツを日本円に換算した場合、そのくらいの金額になるので問題ないのだが、この合計約9万円のものについては全く身に覚えがない。
コールセンターに電話するしかないだろうとは思ったが、一応ネットで検索してみたものの、やはり楽天のデビットカードの入出金明細を見て、不正利用の疑いがあったら電話以外に方法がなかった。
そして海外の電話番号は当然のことながら無いので、スカイプクレジットで連絡をすることにした。
楽天と言うと、電話対応、もっと言えば顧客対応が悪いことで有名な企業だが、幸いなことにフリーダイヤル以外の03で始まる番号があったので、スカイプクレジットでも連絡をつけることができた。
フリーダイヤルしかないとスカイプでは連絡がつけられないので、そういった企業は実は困る。
確かに国内からの通話だけであれば、フリーダイヤルを用意しておくのは親切だが、海外からかける場合も考えると、通常の番号も併設して欲しいと思うところ。
そして、楽天デビットカードの部署に連絡を取ってみると、例によって自動音声での番号入力があった後、楽天銀行の支店番号と口座番号、そして暗証番号を入力するように求められたが、この段階で暗証番号まで入力してしまうことに抵抗があり、そこについては入力しなかったが、特に問題は無かった。
電話が繋がると、本人確認を求められ、入力した支店番号と口座番号をなぜかまた口で言わされ、その後で住所と電話番号、生年月日、名前をフルネームで名乗ることになった。
これで本人確認ができるわけだが、当然ながら電話なので電波が悪いことも充分にある。
さらに今回はスカイプクレジットで連絡をしたが、最初の方はどうもこちらの音声が向こうに届いていなかったらしく、かなり大きな声を出さなければいけなかった。
つまり電話にしろスカイプにしろ、大声で個人情報を垂れ流すことになるわけで、防音の整った自宅であればまだしも、比較的壁が薄い家に住んでいるとか、出先から連絡をしているということを考えれば、非常に危うい行為ということになる。
そもそも携帯電話から連絡する人が多いことを考えれば、自宅以外からの通話も充分に想定されるわけで、ここら辺は個人情報を保護するという観点からみれば、脇が甘いと思わざるを得ない。
特に日本から連絡をしているのであれば、周りは全員日本人なわけで、通話の内容もある程度想定できる。
日本人同士なら日本語の聞き取りも簡単に行えるわけで、そこで個人情報が漏れてしまうことが何らかの犯罪に繋がることだって、ありえない話ではない。
少なくとも不安を覚える人はいるだろう。
そういった問題点を大いに感じる出来事だった。
結局デビットカードの不正利用の疑いについては、即時に調べることができるわけではなくて、別の部署からの回答ということになるのだが、まずメールでの返信については個人情報に関わる事は不可と言われた。
また楽天銀行に登録してある電話番号であっても、本人以外が聞くことはできず、さらには、今現在私は海外にいるわけなので、電話をとることができないと言うと、帰国後に連絡することも可能だと案内されたが、それではあまりにも先の話になってしまう。
こちらから日をおいて、また連絡するという申し出をしたところ、それ自体は問題がないらしく、了承してもらった。
そして明日の午前中に連絡するという話になったのだが、最終的にはこちらのホテルの電話番号を伝えることになり、午前中に連絡がなかった場合、向こうからかかってくることになった。