ラマダンの断食期間のイスラム系の国は危険?


ラマダンによる断食期間は、
イスラム系の国の治安が悪くなるという話が事実なのか、
マレーシアに住んだ経験から語ってみることにした。

私の場合、
現地で会社を作ったり、
あるいは就職して会社に勤めていたわけではないので
職場にマレーシア人がいたわけではない。

というよりも、個人でビジネスをしているので
わざわざ職場を持っていない。

そのため、現地で働いている日本人から
「ラマダンの期間になると断食の影響で
 マレーシア人の仕事が遅くなる」
とか
「取引先のしごとの進捗が全然はかどらない」
といった愚痴を聞くことはあっても、
個人的にはピンとこなかった。



では、治安面への影響はあるのか?

たしかに断食によってイライラするというのはあるだろう。

しかし、マレーシアで生活している限りでは、
特に街の雰囲気が一変することもなく、
ラマダンの期間が経過するごとにピリピリするとか、
ギスギスした雰囲気が日に日に強くなることもなかった。

もっとも、クアラルンプールのような
人口密度の濃い大都会なら多少違うのかもしれないが、
私が住んでいた片田舎の街では
分かりやすい変化は存在しなかった。



ただし、大前提として考えておかなくてはいけないのが、
マレーシアはイスラムの中でもゆるい国ということ。

戒律の甘さは世界トップレベル。

実際、私の知人のマレーシア人にラマダンの話を聞いたら、
学生時代でも真面目に断食をしているのは一部で、
かなりの同級生は日中に隠れて食べていたらしい。

ルールとしては日が昇ってから、
日が沈むまでの期間の飲食が禁止されているので、
完全に絶食するわけではない。

ただし、日があるうちには食べるのも、
飲み物を口にするのもダメということになっている。


しかし、そこは中国系やインド系住民も多いマレーシア。

単純計算で、4人に1人はマレー系以外なので、
イスラム教徒ではない人も周りに多い。

学生時代においては、
彼らに依頼して食べ物を学校の購買で買ってきてもらい、
こっそりひと目につかないところで食べる同級生が
後を絶たなかったらしい。

そのくらいの温度感での信仰のため、
断食がどれだけ厳格に実践されているのかも
あやしいところがある。


また、治安面でラマダンが及ぼすもう1つの影響として、
日が暮れた後にモスク等で食事をしたり、
僧侶から説教を聞いたりする機会が増える時期であるため、
過激派が本来の教えと異なることまで
吹き込むことが指摘されている。

つまり、この期間はテロを呼びかける機会が
必然的に増える場面でもある。

そのため、国によってはラマダン明けが
危険視されている。

こういったこともマレーシアの場合はほぼ無縁で、
そういった意味でも影響は感じられなかった。


このあたりはイスラムの国といっても温度差が激しく、
ひとくくりに語れるところではない。

渡航先によっては、
ラマダンの影響も考えて時期を決めた方がいいかもしれない。

万が一のリスクを避けるためにも、
日常的な仕事の地縁による影響を避けるためにも。



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執筆者、伊田武蔵
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