ソフィアからリラの修道院へ日帰りで行ってきた




ソフィア近郊の観光地として、リラの修道院という場所がある。

こちらは山の中にある修道院で、片道2時間半から3時間程度をかけて、バスで移動することになる。

主要な観光地であるにも関わらず、なぜか1日に1本しかバスが出ていないという特殊な状態で、ここら辺もソフィアの観光に対する力の入れてなさ加減が表れている。

とりあえずリラの修道院に行くには、オフチャクペルというバスターミナルまで移動しなければいけないので、そこへの移動方法をホテルで確認しておいた。

いざという時はタクシーを使えば、ブルガリアの場合はタクシー代も安いので、ソフィ市内であればそれほど料金がかかることもない。

とはいえ、タクシーに乗るのは、心労がたたるというか、ドライバーが各国でしばしばトラブルを持ち込んでくるため、できることだったら避けたい。

ということで、ホテルからメトロ一駅分を歩いて、最高裁判所近くを5番トラムに乗り、そこからオフチャクペルに移動した。

10時20分発のバスだったが、到着したのが10時頃で、バスターミナルのトイレに行って、チケット売り場に行ったら、バスの中で買うと言われ、11レバを払ってバスに乗り込んだ。

しかしながら、この運転手の態度が非常に悪く、更に言うと、車内もぎゅうぎゅう詰めで、リラの修道院に行くまでに、疲れてしまいそうだった。

そしてその予感は当たり、ぎゅうぎゅうの通勤バスのような状態で、シャトルバスが走り始めてから、30分も経たないうちに車酔いを始めた。

立っていたので、座り込むわけにもいかず、体も若干傾いて、不自然な体勢にならざるを得ない状態だった。

但し、このシャトルバスでの移動というのは、常にそういう状況であるわけではないらしく、2時間ほど走った段階で、大型バスへの乗り換えとなり、それ以降は座って移動することができた。

リラに着くと、最初に気が付いたのは、とにかく寒いということ。

ソフィア市内に比べて、山間に町なので、5度くらいは温度差があるのではないかと思う。

バスが停まったのは、修道院の目の前だったので、迷うことはなかった。

リラの修道院の周りは、白と黒の横のストライプが入った建物が並んでいて、それもまた壮麗だったし、修道院自体も荘厳な雰囲気が漂っていた。

しかしながら、とにかく気になるのは寒いということ。

10時20分にオフチャクペルのターミナルを出て、到着したのが1時過ぎ。

そして3時にはソフィア行きのバスが出ることになっていたので、2時間しか見られないということになる。

と思っていたが、実際には2時間も見るほど、リラの修道院には見所もなく、むしろ30分もあれば十分すぎた。

そして寒さに震えるなか、これ以上リラの修道院や、その周辺を見ることに飽き、近くにあったレストランに入ることにした。

むしろお腹が空いていたわけではなくて、途中の乗り換えで15分以上の空き時間があったので、その時に持って来ていたパンを食べていたのだが、暖を取るためにはレストランぐらいしかなかった。

修道院の中も寒かったので、とにかく温かい場所に行きたかった。

そこで最初は、スープだけ頼もうかと思ったが、それも申し訳ない感じがしたので、軽くチキンの串焼きと、グリルした野菜を頼んだが、思いのほかボリュームがあって、それはそれで困った。

ソフィアに来てからは、ビールを飲むことも多かったが、さすがにこの日はあまりにも寒くて、そんな気分ではなかった。

そして、レストランで暖を取ったあと、再び外へ出てみると、リラの修道院では晴れ間が差しているにも関わらず、雪がちらついていた。

そこから再びバスで戻ったが、行きの便で乗り換えたとこまでは、紳士のようなドライバーが担当していて、またその後は、ソフィアまで最初のごろつきのようなドライバーに変わった。

そしてそのドライバーは、高速道路を運転中に窓を開けて、タバコを吸い始めるし、運転席の真後ろにいたので、かなり煙たかった。

これだけ重要な観光地であることを考えると、もう少し交通の便を改善した方がいいのではないかというのが、リラの修道院の一番の感想になってしまった。



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執筆者、伊田武蔵
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