サイパン移住が候補から外れた理由


南の島での海外生活ということで、ハワイとグアムと並んで、サイパンへの移住というのも憧れる人が多い場所の一つ。

私自身もこの島に住むということについては、選択肢の一つとして考えていたことがある。

これまでフィリピンとマレーシアに住んでいたので、温かい場所に住むというのが、いかに体にとって負担が少ないかということや、季節に合わせた服装を揃える必要がないので、荷物がコンパクトになり、クローゼットなどの収納のスペースが余分に確保できるだけではなく、また別の場所に住みたいと思った時にも、手軽に移動することができるということを、メリットとして感じている。

以前にフィリピンのセブ島に1ヶ月ほど滞在することもあったし、南の島の生活というのは、ある程度リアルにイメージすることができるようになった。

サイパンの場合移住をしても、日本からの距離というのはそれほど離れず、直行便であればだいたい3時間ぐらいで行くことができ、時差も1時間しかないので、日本側と連絡を取ったりをするのも、あまり大きな負担がない。

これであれば、アジアにいるのとそこまで感覚的には変わらない。

もちろんサイパンというのは、アメリカの一部のため、ビザ等はそちらの管轄になる。

個人的にはあまり開発されすぎていないというか、都会の喧騒のようなものがないというのが、サイパンの魅力だと思っている。

海の透明度であるとか、綺麗さというのも、もちろん世界の中でもトップクラスだし、これだけリゾート地として観光客を集めているので、食べるのに困るとか、遊ぶところが不足しているとか、そういったことはない。

本場のチャモロ料理だけではなくて、それ以外にも様々な国の食文化が入ってきているので、そこら辺のバリエーションというのは、1年や2年移住生活をしても、飽きることはないのではないかと思う。

このチャモロ料理の場合は、フルーツバットというコウモリや、ヤシガニを以前は使っていたが、最近では個体数が減少してきたこともあって、口にする機会は少ないという。

残念ながら、コウモリを食べたいという気持ち自体があまりないので、これについてはどうでもいい。

普段の買い物に使う場所としても、ABCストアであったりとか、ジョーテンスーパーストアとか、ジョーテンショッピングセンターとか、※ダイショッピングセンターとか、いくつかそういったスーパーやショッピングセンターがあるので、そういったところで基本的なものは入手することは可能。

もし仮にサイパンに住むのであれば、こういった場所からどのように移動できるかという利便性の部分も考えて、コンドミニアム等を借りる必要がある。

というのも、基本的にサイパンの中での移動というのは、車に頼ることになるので、あまり離れている場所に住んでしまうと、利便性という部分でかなり面倒なことになる。

現実的にサイパンに移住するということを考えた場合に障害になるのは、アメリカに住むためのビザが必要になるということ。

ここで多くの人が連想するのは、グリーンカードだが、あれは抽選で得るのは確率論的になかなか難しい上、いつ取れるかという期限が明確にはわからない。

さらにもっとも問題なのは、アメリカというのは属人生の税制を取っている国のため、グリーンカードを取得することによって、サイパンに住んでいる時はもちろん、それ以外のまた別の国に移住をした後も、アメリカから課税をされ続けるということになる。

特に、縁もゆかりもない国に対して、一生税金を貢続けるというのは愉快なことではないし、そこでかかるコストというのは、莫大なものになる。

そう考えてみると、グリーンカードを抽選で得ることができるチャンスがあったとしても、むしろそれを放棄するぐらいの方がよほど賢明なのではないかと思う。

もちろん今後一切働かないとか、リタイアメントをするということであれば、グリーンカードを取得して、サイパンに住むという選択肢も有りだとは思うが、現役世代が下手に取得すると、ろくなことにはならない。

こういったこともあるし、サイパンというのは、物価が安い国では決してない。

ハワイに比べれば、割安感はあるものの、それでも東南アジアのビーチリゾートに比べるとまだまだ高く、更に言うと、東南アジアの中にも、秘境のようなリゾートというのは、いくつか見つけることができたので、そういったところの方が、物価のことを考えたり、あるいは治安や利便性ということを考えても、非応対効果が高いのではないかという風に最近は考えている。

更に言うと、フィリピンの一部のリゾートであれば、もうすでに私の場合は、クオータービザという永住権を持っているので、新たにビザを取る必要もなく、これから先面倒な手続きを強要されるようなこともない。

そう考えると、アメリカの一部であるサイパンよりも、むしろフィリピンであるとか、東南アジアの一部のリゾート地の方が南の島としても魅力があるし、そもそも生活の場として、ビーチの近くであるとか、透明度の高い海の近くであっても、そこまで頻繁に使うものでもない。

別に毎日泳いだりもしないわけだし、私はダイビングとか、ヨットとか、そういった趣味もないので、基本的に海は眺める程度。

そう考えてみると、別にわざわざ住環境として取り入れなくても、たまに旅行に行くぐらいで十分というのが、南の島とも適度な距離感だと思っている。

そう考えてみると、サイパン移住というのは、悪い選択肢ではないものの、ビザというハードルを越えてまで、実現する価値があるとは思えずにいる。



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執筆者、伊田武蔵
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