旅の荷物をいかに少なくするかというテーマを考えた時に、変圧器はかさばるし重いので、出来る限り持っていきたくないものの一つ。
そして今回は変圧器をマレーシア移住仲間に譲って、世界対応のプラグだけを持って旅に出ることにした。
基本的にパソコンは、どの国の電圧にも対応できるようになっているので問題ない。
手持ちのタブレット端末やスマートフォンに関しては、パソコンのUSBを経由して充電することにしたので、こちらも電圧の心配をする必要はない。
なお、スマートフォン等をこのような形で充電するようにしたのは、電圧の問題に対応しているかどうかよくわからないということに加えて、単純に電源プラグを減らすという目論見がある。
何しろそれぞれに対応したコンセントやコードが必要になってしまうので、それを減らすためにはパソコン経由にした方がいい。
確かにスマホとタブレットとパソコンをまとめて充電したい場合には、時間がかかってしまってマイナスの面もあるが、荷物を減らすことは、旅を続けていく上で非常に重要なこと。
特に世界一周をするということになってくると、ちょっとした重さであっても、それが積もり積もって大きな負担になってしまうので、このような決断をした。
電化製品を減らしても捨てられなかったもの
基本的に電化製品を持ち歩くことは極力しないようにしたが、どうしてもはずせないものとして、フィリップスの電気シェーバーがあった。
髭剃りを使うという手もあったが、私の場合は肌が弱いのか、どうしても皮膚が切れてしまうことが多く、電気シェーバーを昔から愛用している。
そして今回は、マレーシアに住んでいる時に購入したものを持参して、もし途中で壊れてしまうようであれば、現地の電圧に対応したものを購入する計画で出発した。
電圧が違えば、発火したり、故障したりする恐れがある。
ただ単に電気シェーバーが故障するだけであれば問題はないが、発火したりすると大変なので、充電は自分が近くにいる時のみするようにした。
ホテルの場合、カードキーをささないと電気が一切供給されない場合もあるが、そうではないホテルもある。
そういった場合、出掛けている最中に充電することもできるし、あるいは就寝中に充電することもできるが、それではトラブルがあった時に対応ができないので、やめておくことにした。
結果としてどうなったかというと、世界一周を始めてから8ヶ月経ってバンクーバーにいる今も、電気シェーバーは快調に動いている。
だからといって電圧が異なる製品を使っても世界中で大丈夫というわけではなくて、これについてはリスクもある。
実際、友人が日本から持ってきたテレビを香港で使おうとしたら、ボンという音と共に煙が上がり、一発でダメになってしまったという話もある。
この件については、どうやら保険が適用されたらしく、金銭的な損害はなかったらしいが、ヒヤッとして肝を冷やしたということは聞いた。
電圧の違いであるとか、プラグの違いというのは、各国を旅行していてなかなか面倒なところ。
しかしながら統一規格にまとめるのも現実的ではなく、結局世界は旅人よりも生活者に優しいという当たり前の事実を改めて認識することになった。