心配性を克服する方法


自分でも意識できるぐらいに、過剰な心配性を克服したいと思うのであれば、まずは成功体験を積んでいくことが必要になる。

それほど不安に感じなくても、あるいはそこまで注意をしなかったとしても、問題が起こらないという経験を積んでいくことによって、徐々に皮膚感覚として、世界は自分が思っているほどに危なくないということがわかる。

例えば、ガスの元栓を閉め忘れたら、家が火事になってしまうリスクがあるので、こういったところから始めるというのは、かなり難しい。

ということで、もっと小さなところから始めて、例えば自転車の鍵であるとか、そういった万が一が起こったとしても、被害が小さいところから始めれば、問題はない。

もし仮に、万が一が起こったとしても、数万円程度で、損害が済むのであって、更に実際に、トラブルが起こる確率が低いのであれば、実際の期待値で考えれば、せいぜい数十円とか、数円の損失にしかならない。

こういったことを積み重ねていくと、比較的スムーズに心配性を克服することができる。

但し、そもそも心配性というのは、克服しなければいけないような短所であるとも限らない。

実際のところ、ポジティブすぎる人というのは、ミスが多くて仕事ができないということも、社会学者の研究によると見い出されている。

言い換えれば、心配性ということは、さまざまな状況を想定するわけだし、仕事のチェックも自ら行うことになるので、結果的にミスが少なく、スムーズに物事を運べる傾向にある。

そういった場合、仕事の成功率が上がるということがわかっていて、一概に心配性ということは、克服しなければいけないような問題点ではなく、ある意味でいうとむしろ長所ですらあると言える。

海外旅行などしていると、他の日本人を見ていて、あまりにもずぼらというか、危機管理能力のない人を見かけるが、こういったことも、万が一ということを想定する性格の人であればあり得ない。

例えば、荷物を置いたままで席を離れるとか、食事中にスマートフォンを机の上に置いたままにして、そこに目を配らないで置くとか、そういった盗難のもとになるようなことというのは、心配性の人であれば通常やるわけはない話。

それに対して、危機意識のない人というのは、ついそういった行動に出がちで、意識的に注意をしている間はよくても、気が抜けた時についミスをおかしてしまう。

その結果として、荷物が盗まれたりして、想定上の問題ではなくて、本当のトラブルに発展することがある。

日本においては安全なので、そこまで問題が直接的に起こることというのは、確率論としてそんなに多くはないものの、一歩環境が変われば、そういった問題というのは、顕在化する。

そういったことを考えてみると、心配性を克服するよりも、うまく共存していくと考えた方がいいのではないかと思う。

ある部分では、しっかりとアクセルを踏めるようにして、ある部分では、しっかりとブレーキを踏めるということになるので、ずぼらで何も考えていない人よりも、よほど人生をうまく運ぶ才能があるのではないかと思う。

もちろん不安になりすぎて、それでストレスが溜まるとか、日々の行動に躊躇してしまうというのは問題ではあるものの、心配性という性格も、上手に活用することによって、プラスの役割を与えることはできるので、そっちの方向で考えた方が、長い人生の中でプラスに働くのではないかと思っている。


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