シンガポール移住は富裕層だけの特権




富裕層のシンガポール移住が話題になったりしたが、
これが一般層にまで広がるのかと言われれば、
それはありえない。

なぜなら、そもそもシンガポール側が
高いハードルを課しているので、
こちらの意思に関わらず住むことができないため。


具体的には、

・250万シンガポールドル以上で新規事業を立上げる、
 または既存事業の拡大に投資できること。

・最低250万シンガポールドルを政府承認の
 シンガポールのベンチャーキャピタルファンド
 又はシンガポールにベースをおく経済開発を目的とする
 財団や信託に投資できること。


約2億円の出資がなければ、ビザを取ることができない。

シンガポールは東京23区ほどの国土の国。

無尽蔵に人を受け入れる余地などない。


そんな国がここまでの発展を遂げているのは、
徹底的に富裕層を囲い込んでいるのが一因。

低税率のタックスヘイブンにすることで、
富裕層がシンガポールに移住し、
そこで納税する仕組みを作っている。

税率を下げたとしても、
富裕層が海外から移住してくれば利益は出せる。

高税率にして富裕層が海外に逃げていく日本とは
真逆の政策を取っている。



そして、シンガポールにとって必要なのは富裕層であって、
日本人の中間層は相手にもされていない。

そのことは、約2億円の出資という条件から
容易にうかがい知れる通り。



私の知人にも、37歳のフェレス卿をはじめとして
何人かシンガポールに移住した人がいるが、
彼らは全員、個人年収が軽く億を超える。

そのレベルになってこそ候補になるのがシンガポール。

残念ながら、誰にでも住める国ではない。



きれいな国だし治安も良いのだが、
日本人の経済レベルなら気軽に住めるという
東南アジアの経済状態からかけ離れている国なので、
先進国と同じように考えたほうがいいだろう。

税率の低さ以外の条件で言えば、
ここまでのコストをかけてシンガポールに移住するぐらいなら
ヨーロッパのビザを取るほうが個人的には魅力を感じる。

シンガポールはジョホールバルの隣町なので
何十回と訪れたのだが、
タックスヘイブンであることを除いたら
コストパフォーマンスは必ずしも高くない。

物価や家賃も高いので、
先進国に住んでいるのと変わらない。


シンガポールは旅行で行く程度十分だと思っているし、
仮にビザの要件がゆるかったとしても
移住先の候補になったかどうか・・・。



ただし、富裕層にはメリットが


会社を持っていて法人として節税をしたいとか、
相続を視野に入れるということであれば
シンガポールに移住するメリットはある。

たしかにビザの取得には費用もかかるし、
手間もかかるのが実際のところ。

しかし、それ以上の節税ができるのならメリットはある。

これもあくまで一般庶民ではなく
ごく一部の富裕層に限定された話にはなるが・・・。


日本の法人で代表として登記されているか等、
様々なシチュエーションによって税金の取り扱い方は違ってくるし、
今後も変更がどんどん出てくるはず。

ここでは無責任に節税法を伝えたりはできないので、
細かい条件については専門家に相談してほしい。


富裕層にはメリットがある一方、
事実上の一党独裁の国であることをはじめ、
シンガポールにも潜在的な問題はある。

気楽に他の国に移住できる状態で住むならともかく、
節税目的で腰を据えるならそのデメリットも考える必要があるだろう。



シンガポールに似た環境の国は?


では、富裕層でもない一般人が
シンガポールに移住したいと思った場合、
代わりになるような国はあるのだろうか?

シンガポールへの移住を希望する人に話を聞くと、
街が綺麗とか、環境が整っているという声が多い。

たしかにオーチャードロード周辺等は
先進国と変わらない環境が整っている。



実際は東南アジアらしい汚いエリアもあるのだが、
旅行できれいな部分を見て憧れるのは納得できる。

ただし、そのようなシンガポールの中でも進んでいる一面で
構成されているような国は東南アジアにはない。

そんなものは新興国に求めるものではないし、
残念ながら見つからない。


元々がマレーシアから独立した経緯を持っているので、
文化的には近い部分がある。

しかし、シンガポールに移住したいと思った人で、
マレーシアでも同じだと感じる人はほぼいないと思う。

たとえ首都のクアラルンプールであっても、
明らかに雰囲気が雑多なので。



日本人が住む都市として人気のバンコクやマニラと比較しても、
やはりまったく別物。

似ているとは言いがたい。



金融立国であり、街が小さい点は香港に似ているが、
こちらも富裕層以外はなかなか住むことができない。

シンガポールも実質的に華僑が牛耳っている国なので、
その意味では香港は近いところがあるが、
一般庶民が住むには条件が厳しい。

こうして見ると、
替りとなる国は見当たらないというのが実際のところ。



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執筆者、伊田武蔵
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