ソフィアからプロヴディフへの行き方




ブルガリアの初めて国内移動は、首都のソフィアから人口が第2の都市であるプロヴディフへの移動だった。

鉄道やバスや飛行機といった手段があるが、私が今回選んだのは鉄道。

一つの理由としては、ホテルがソフィアのセントラル鉄道の中央駅から、近かったということもあって、調べるのも簡単だったので、念のため前日に中央駅に行き、チケットは購入しておいた。

金額は9レバということで、約600円程度。

国内移動とはいえ非常に安い。

しかしながら、ブルガリアの鉄道について、好感触だったかと言えば、そんなことは全くなく、中央駅はとてもみすぼらしくて、最初は鉄道の運行表は、電子掲示板ではなくて、手で貼るタイプのものではないかと見間違えたほど。

そして、ブルガリア名物とも言える、英語が全く通じないというのは、鉄道の切符売場においても言えて、いくら到着時間を確認しようとしても、全く返答が返ってこない。

更に、時間を伝えることすらも難しく、最終的には筆談になった。

ここまで鉄道の窓口ですらも、英語が通じない国というのはなかなかなく、先日前滞在していたタイというのも、文字が読めないのと英語が通じないという共通点はあったが、まだあちらの方がマシだったという印象がある。

念のためホテルに戻ってから、チケットを見せて、行先がプロヴディフ行きで間違いないかということと、表記してある時間が出発時間であっているかということを確認しておいた。

そして当日になって、ソフィアの中央駅まで、スーツケースと共に移動し、そこでまだ時間があったので、ベンチに座って待っていたら、胸に身分証明書のようなカードを下げた40スギの小太りの男がってきた。

格好からして、一関係者であると思われたので、向こうが求めるままに切符を見せたところ、なぜか先導するような形で、案内をしてくれたので、そのままついていったが、電車に乗り込んだところ、はっきりとマネーと言ってお金を要求しだした。

まるでイタリアのような出来事にうんざりしながらも、面倒だったので、5レバを渡したところ、向こうが10レバと言い出した。

ブルガリアの物価や賃金を考えると、どう考えても妥当ではなかったので、そのままNOと断っていたところ、向こうもドカッと椅子に腰をおろして、なかなか動かなかったが、しばらく無視をしていたら、ようやく立ち去った。

どうしてブルガリアはこうも不味いところばかりが目に付くのかと考えながらも、そもそもその電車が、本当にソフィアからプロヴディフに向かうものかどうかもわからなかったので、結局一度降りて、車掌を捕まえて聞いたところ、電車自体はあっていたらしい。

そして意外にも、電車は1分の遅れすらもなく、予定どおりぴったりと走りだした。

電車の中というのは、快適なものとは言い難く、椅子は固いし背もたれは真っ直ぐ、座席のシートも薄汚れている。

値段相応と言えばそれまでだが、正直言ってもう少しまともなチケット売り場の担当者等を雇った上で、値段を上げてもいいので、外国人でもまともに旅行ができるような環境にしてほしい。

そしてプロヴディフまで約3時間あったが、途中でやってきた車掌に到着時間を聞いたが、相変わらずわからない。

そして、共産主義時代のなごりと思われるような建物を眺めながら、この国がいかに発展していないかということを、首都のソフィア中心部以外の部分を見ることで、まざまざと改めて感じた。

結局、到着時間もわからなく、一部の駅を除けば、英語の表記すらも、駅名のところにないので、困惑しながらも一応プロヴディフは、ブルガリア第二の都市ということなので、それなりに大きな町ではあるのだろうと、検討を付けながら乗り続けていたが、それらしい駅が近づいてきたところで、どうにか駅名の表示がないかということを考え探していたら、30歳ぐらいの女性がここがプロヴディフだと親切に教えてくれた。

ブルガリアというのは基本的に、つっけんどんで冷淡な人が多い反面、1日に1回ぐらいこうした親切な人がいるので、そのギャップがよくわからないというか、国民性が掴みづらい国だと改めて思いながら、それでも悪い印象が拭われた状態で、プロヴディフの町に到着することができた。



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執筆者、伊田武蔵
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