社長になりたいなんてナンセンスだと悟った理由


サラリーマンをやめて独立した時には、
社長になりたい気持ちがなかったわけではない。

事業規模を大きくしていけば、
おのずと社員を雇うことになるわけだし。

しかし、今となっては馬鹿馬鹿しい話だということが分かる。



世の中で社長になりたいと思う人は多いが、
ただのサラリーマンの延長線上でトップになっただけの
雇われ社長は別として、
起業家が会社を興す理由は主に3つある。

逆に言えば、その3つに当てはまらなければ
実際問題として会社を作る意味はない。



1つ目は取引先や顧客からの信用を得るため。

個人事業主よりは法人組織の方が都合がいいので、
その結果として社長になりたいという場合。

特に古い業界だと法人じゃないと取引してもらえないとか、
そういった頭の古いところもある。



2つ目は税金の問題。

個人でビジネスを回すよりも節税ができるために、
会社を作るパターンがある。

実際、初めは個人でスタートして、
儲かるようになって法人を立てる人の中には
このパターンが多い。

社長になりたいというより
その方が節税できるというのが理由で、
法人化しても事業内容も社員がいないことも変わらず、
これまでどおりに運営していくこともある。



3つ目は社員を雇うため。

やはりサラリーマンは会社に勤めたがるわけで、
個人事業主に雇われるのは不安も残る。

そのため、優秀な人材を確保するために、
あるいは能力はなくても頭数をそろえるために
法人組織にする場合がある。



社長になりたいという欲望自体は、
単なる見栄や肩書がほしいだけという例もあるが、
会社を作るメリットは主に上記3つになる。

私の場合には当てはまるものが1つもなく、
法人を作ること自体が手間になる。


そもそも、海外居住者である私の場合、
会社を作るにも日本である必然性がない。

そうなるとどの国の法人を選ぶかという問題もあるし、
以前にマレーシアで会社をつくろうかとしたこともある。


あとはビザを取りたいという理由で
タイ法人の設立も一時期は検討した。


結果的に必要性もないし、
設立代行を頼むにも色々書類をそろえたり手間がかかるので、
結局はどれもやめてしまった。

今となっては社長になりたいわけでもなく、
自由にビジネスをしながら暮らしたいだけ。



幸い、私の場合には個人でも支障なく仕事ができる。

社員を雇う予定もない。

それなら苦労して社長になって、余計な業務を増やす必要もない。



実際のところ、
社員もいない会社の社長なんて個人事業主と変わらない。

くだらない見栄を張りたいとも思わないし、
名刺が立派になっても意味がない。

そもそも名刺を持つことさえ無駄だと思っている。



他人に値踏みされることを前提にして
立派な肩書を手に入れようとしているのなら、
その前提をくつがえした方が早いのではないかと。

中小企業の社長なんて大したことはないという世界に触れれば、
さらにその先を目指すことになる。

上場企業や世界の大富豪と肩を並べたいのでなければ、
暴走した欲望に忠実になるよりは、
本当に意味のあることに集中した方がいい。

社長になりたいからビジネスを始めるなんて
本末転倒もいいところなのだから。



ましてサラリーマン社長になりたいなんて、
学生が初めて社会人になった時の世迷い言のようなもの。

トップになっても雇われ人のままだし、
本質は何も進歩していない。


しょせんオーナー社長と雇われ社長の間には
埋めることができない厳然たる格差がある。

その差は高級官僚と末端の地方公務員ぐらいに深く、
入り口が違えば越えることは基本的にできない。

そんなところに人生を浪費したいとは
私ならまったく思わない。


ビジネスでそれなりに稼ぎながら、
自由に暮らせることの方に価値を感じてしまったので。


稼いでいない社長の多さを感じる

私の元に集まる人を見ていると、
小さな組織の社長になってそれなりに大きな個人所得を得ている人もいるが、
一方で一介のサラリーマンとしての給料程度を
どうにか確保しているだけの人もいる。

もっとひどいと、ほぼタダ働きというケースや、
広告費等で赤字を出していることも。

どちらも代表取締役という立派な肩書きを持っているが、
収入も自由度も天と地ほどの差がある。



名刺を見ただけではわからない経営の実情が会社にはあり、
社長や役員という社会的地位自体には価値を感じなくなった。

経営者や起業家よりもサラリーマンの方が
住宅ローンを組むような場合に銀行から信用されやすいが、
これは一部の経営者が肩書きに見合わない懐事情であること、

今は経済状態が良好な経営者であっても、
銀行からすればいつひどい状態に転落するか分からないため、
リスクを取りたくないのも理解できる。


かつては会社役員と聞いただけで
それなりに実力のある人物かと思った無知な時期もあったが、
今では何とも思わなくなった。

まして銀行はより多くの経営者を見ているのだから、
その思いはいっそう強いのだろう。


社長になりたいという気持ち自体は否定しないが、
表面上の形を取り繕うだけなら1円の資本金で株式会社を設立し、
登記費用等で30万円弱を支払うだけ。

新車を買うよりもずっと安い。

ただ、そこが終着点になっている人もいるし、
個人で稼げる力がない人が肩書きを得たところで
何の進歩もしなかったという例も見てきた。

結局のところ、手段と目的を混同してしまうと
痛い結果になってしまうということ。

単なるブランド価値のような意識で社長になりたいと思っても、
会社の実態を知られた時に
失笑を買うだけの恥ずかしい存在になってしまう。



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執筆者、伊田武蔵
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