所有をやめたら豊かになった


バンコクのチャオプラヤー川沿いにある某5つ星ホテル。

リバービューの部屋の窓から外を眺めたり、
普段のコンドミニアムとはひと味違う
ホテルのプールの雰囲気を楽しんだり、
旅の時間をゆっくり過ごしていた。

そしてぼんやり考えた。

生きているうちにどれだけの体験ができるのか?

より多くの素晴らしい体験をするには
どうすればいいのか?

その答えはすでに身近にあった。

色々な場所に足を運び、体験価値を得ること。

そのためには所有は敵となる。

所有から利用へのシフト

私は建築物やインテリアが好きで、
意味もなく家具店やモデルルームを見て回るのも楽しい。

そのたびに世の中には
様々な魅力的な部屋があると思い知らされる。

そして、色々な部屋に住んでみたいと思う。

その反面、どんな部屋も1ヶ月もたたずに飽きることも
体験的に知っている。

それなら豪邸に住むよりも
色々な部屋に泊まったほうが体験価値が増えるし、
脳に刺激を与えられる。

国によっては歴史的な建造物をホテルに改修し、
宿泊可能になっていることもある。

スペインのパラドールはその一例で、
古城に泊まれたりもする。

ローンを組んで豪邸を買って
そこに縛り付けられる生活よりも、
各地を周って様々な部屋に泊まる方が私には魅力的だった。

庭も同じこと。

自分の家の庭をいくら充実させたところで限界がある。

しかし、庭園が併設されたカフェや
各国の庭園や公園、植物園に行けば
その土地ごとの違った雰囲気を楽しめる。

自分で美術品を所有しなくても、
世界のトップレベルの美術館に行けば
1枚数億円・数十億円の価値がある絵画を
数百円から1,000円台で鑑賞できる。

わざわざ所有にこだわらなければ、
はるかに安いコストでより多くのものを楽しめる。

そして、自分自身は余計な物を持たないおかげで
常にフットワークを軽くしておける。

だから手荷物だけで海外移住をすることもできるし、
仮に住んでいる場所が火事になろうと
空き巣や強盗に入られようと痛手にならない。

最悪の場合、
パソコンも新しく買えば済む話なので、
いざという時はパスポートと財布だけ持って行けば
大したダメージを負うことはない。

手ぶらでちょっとそこまで出かけてくる感覚で
必要なものはすべて持ててしまう。

そして、様々な一流のものに触れることによって常に脳は刺激され、
変化の中に身を置くのが常になる。

世の中は常に変動していて、
チャンスもリスクも移り変わっている。

それにも関わらず人間の脳は安定を求める。

身の回りの環境が絶えず変化していると、
この落差が小さくなっていく。

「変化は常に起きている」と頭の中で何度唱えても
感覚的に受け入れられなかったものが、
日常が変化の中に置かれることで自然に肌感覚で身についていく。

そんな小さくないオマケまで付いてきた。

正直なところ、
特に何かを買いたいとか所有したいとか、
そういう気持ちは薄れていく一方。

お金がなかった学生時代やサラリーマンの頃の方が
まだ物欲があった気がする。

今ではいかに物を持たずに、
使うときだけお金を払う形にして
身軽な状態を保つかの方が重要。

これはある意味スキルも同じで、
私は自分で料理をしない。

学生の頃には自炊していたので多少はできるが、
今ではまったくしない。

コンドミニアムを借りるときでも
ガスコンロすら付けてもらわない。

レストランに行けば他人のスキルを提供してもらえるから。

私にとって料理は自ら磨き所有すべきスキルではなく、
人が持っているスキルを
お金を払って使わせてもらえばいいという位置付け。

その時間をビジネスに使った方が経済的にもプラスだし、
色々な料理を楽しむことができる。

自分で全部を完結させないこと、
物もスキルもむやみに所有しないことを考えたら
どんどん色々な体験を積むことができるようになった。

しかも不思議なものでコストは所有する時より下がる。

所有欲から解放されることによって
人生が加速しているのを感じている。

私にとって「所有」は
体を重くする足かせでしかなかったらしい。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ

電子書籍のプレゼントページへ



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