フィリピンに住んですでに一年近くが経つ。
それでいて、この国の言葉であるタガログ語を覚えようという気持ちが未だに全く湧いてこない。
一応ありがとうに該当する言葉だけは言えるようにしたものの、それを使う機会すらもない。
フィリピンにおいては英語が伝わるので、わざわざ現地の言葉を使う必要がなく、特に外国人向けのサービスを提供している店舗には間違いなく英語を使えるスタッフがいる。
逆に言えば、タガログ語でなければ通じない場面に、外国人旅行者や外国人居住者が遭遇するということは実質的にほとんどない。
むしろそうした環境は治安の悪いエリアであったり、あるいは質の悪いサービスであったりするので、むしろ避けるべきですらある。
先日、行ってきたFarfallaやHandle Bar & Grillは食事も美味しく、ホスピタリティも高かったが、普通に英語でコミュニケーションができた。
もしフィリピンに十年住むとしても
私は一年だけフィリピンに住んだ後、また別の国に行く予定。だからタガログ語を覚えないのではないかという質問も来そうだが、実際のところフィリピンにはまた別の機会に住むことはあるとは思う。
その時に暮らすのが再びマニラになるのか、それともセブ島になるのか、こういったことは全く未定だし時期も決まってはいない。
とはいえ、せっかく永住ビザを取るわけだし、フィリピンで暮らす期間は人生全体の中においては数年間、もしくは十年間以上になるかもしれない。
とはいえ、私がこれから十年間フィリピンに連続で住むと仮定しても、きっとタガログ語を覚えることはない。
ひょっとしたら、気軽で便利なタガログ語の代表的な言い回しぐらいは身につけるかもしれないが、しっかり言語をマスターしようとはしないだろう。
それどころか、海外生活を続けていても英語すら全く勉強しないわけだし、ぺらぺら話せるようになっているわけでもない。
これは片言でも十分に生活ができてしまうからで、多くの日本人が思うように堪能な英語を覚えることや、現地の言葉に精通する必要は全くない。
どこかの村に行って暮らすのであれば、その国の語学を学ぶことは必須になるものの、マニラのような大都会、なおかつ外国人向けのサービスが発達している地域においては、その国で使われている言語を覚えなくても全く不住を感じることなく暮らすことができる。
実際、外国人向けのレストランにおいては英語の表記はあってもタガログ語の表記がないことのほうが多い。
そういった意味でも、ちょっとだけ英語が使えれば、もうそれだけでもう生活ができてしまう。
そしてタガログ語が使えるのはフィリピンの一部の人たちだけなので、世界に出れば全く意味がなくなってしまう。
それどこかフィリピンでも、セブ島に行けばビサヤ語が主流で、タガログ語よりも英語のほうが通じるといったように島によっても使っている言語も違う。
タガログ語は一応フィリピンの公用語という位置づけにはなっているものの、その程度の言葉であるわけなので、あえて日本人が覚えるメリットはないとマニラに住んで感じている。
ということで、今後もタガログ語を覚える予定は全くない。