テクノロジーの進化は何をもたらすのか


コンピューターを中心に、今後もテクノロジーが進化していくのは、もはや自明の事実となっている。

これまでも、コンピューターというのは、年々その性能を上げてきた。

そして今後もそれは継続していくと考えられる。

さらにフィリピンに住んでいて感じることは、こういった新興国であっても、スマホを持っている人は非常に多いということ。

パソコンが一家に1台というレベルで普及しているわけではないし、実際に学生を見ていると、彼らは自分でコンピューターを持っておらず、職業訓練所であるとか、もしくは学校に行って、コンピューターの使い方、パソコンの使い方を習っているということを聞く。

しかしながら、タブレット端末や、スマホも含めて考えると、どんどん新興国を含めた世界中の人々が、インターネットに繋がれる環境というのは整ってきているし、それによって多くの人が、それを通して教育を受けたり、情報を得る機会というのができるようになっていく。

実際Twitterや、Facebookというのは、こういった国でも利用されているし、確かに2012年のFacebookの利用率が高い国としては、マレーシアが世界1位だったのではないかと思う。

こういったこともあるぐらいに、ソーシャルな活動をしている個人というのは、新興国も含めて非常に増えている。

更に言うと、ソーシャルメディアばかりではなくて、様々な意味でのクラウドを利用することができるので、誰でも趣味や仕事の為にそういった膨大なデータを利用することが可能になっている。

こういったことを背景にして、バーチャルな空間で働くこともできるようになるし、その為に自分の姿を象徴するアバターを商業利用する人も増えていくのではないかという見解もある。

例えば、今でもSkypeでは、テレビ通話をすることができるが、こういった事というのは、今後もどんどん増えていく。

更に言えば、インターネットの回線が強化されていけば、速度も速くなっていくので、単なる音声通話ではなくて、相手の顔を表示するニーズというのも、どんどん強まってくる。

その反面で、寝起きであるとか、部屋着であるとか、そういった人に見せたくない姿のこともあるので、そういった問題を解決する為に、アバターというのは対応されていくのではないかと思う。

そして、テクノロジーが進化していくことによって、当然ながら生産性というのは向上していく。

しかしながら、その生産性が上がったことによって、恩恵を受けられる割合というのは、人によって全く違う。

基本的には、労働者がいらなくなるということなので、単純労働をしていた人にとっては、給料を得る機会というのを失われることになって、むしろ貧しくなる原因になる。

逆に言うと、そういった設備を投資する側としては、更に生産効率があがるので、利益の幅というのは大きくなって、更に言うと、人的リソースという非常に不安定な不確定要素が取り除かれるので、そういった意味でも経営が安定することになる。

では個人にとって、テクノロジーの進化というのが、危険なことばかりなのかというと、もちろんそんなことはなく、テクノロジーが進化することによって、自宅で仕事ができる環境が更に整っていったり、もしくは、人工知能のアシスタントがついて、スケジュール管理であるとか、もしくは、基本的な検索能力といったものを身に付けることで、私達が余計な仕事をしなくて済むといった、メリットを受けられることも予測される。

テクノロジーの進化が必ずしもバラ色の未来をもたらすわけではないし、実際のところ、人間の幸福度がテクノロジーが進化することによって、そのまま比例して上がっていくわけではないことはすでに知られている。

実際、私達の幸福度というのは、50年前の世界の人々と比べて、飛躍的に向上しているわけではない。

そういった、感情的な側面というのも、押さえておく必要がある。


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