定年により第2の人生が始まるという発想の問題点


60歳や65歳という年齢を迎えることによって、定年をしてそこから第2の人生がスタートするという考え方が、日本社会では一般的に広まっている。

そのため、ハッピーリタイアという発想であったりとか、あるいは老後の準備をするとか、そういったことを考える人もいる。

しかしながら、人生を二分化してしまって、会社に勤めている時期と引退したあと、という完全に断絶した時期を想定してしまうということ自体に問題があるのではないかと思う。

最近ではライフワークバランスということも一般的に広まってきて、現役時代からいかに自分の人生を豊かに、趣味や人間関係を楽しみながら生きていくかということがテーマになっている。

その一方で、平均寿命が延びているということを考えれば、定年をしても20年程度は生きるということが多いわけなので、その期間全く社会と関わらないということも難しいし、いかにして、やりがいや生きがいを見つけていくかということも重要なテーマになる。

こういったことを考えた時に、海外移住をするという人もいるし、日本国内でそのまま暮らすとか、あるいは生まれ故郷に戻ってそこでやり直すという話も聞く。

あるいは、自分自身は60歳ぐらいになっていても、親がまだ生きていて、介護の問題があるので、そこら辺の事情で実家に戻り、親の面倒を見るという話もある。

何にしても、仕事がある時期はそればかりをやっていて、会社を引退したらすっかり別の人生を送るということを、60歳ぐらいになってからスムーズに行える人というのは、それほど多くはないのではないかと思う。

そう考えてみると、もっと早い段階から準備をしておく必要があるし、そもそも年齢を重ねる前に、もっと人生を楽しむということを覚えておかないと、脳科学的にも新しい状況に対応するのは難しくなってしまう。

男性の場合、例えば恋愛に関する知能というのは、だいたい25歳の段階で形成が終了して、それ以降にどのような考え方をするかとか、どのような経験をするかということは、それほど進歩において重要ではないということが示唆されている。

新しいライフスタイルを送るということに関しても、同じ程度の年齢とまではいかないにしても、やはり若い時の方が柔軟性が高いというのは当然の話。

そういったことを考えると、リタイアメントの年齢になってから初めて考えるのではなくて、もっと早い段階から自分の生き方とか、ライフスタイルということを考えるべきだし、それは定年ではなく、むしろ就職の時にある程度考えておくべきではないかと思う。

さらに言うと、30代後半になってくると、キャリアをやり直すことが非常に難しくなるので、少なくとも30代前半の段階でも、もう一度改めて考えてみる必要がある。

こういったことを当たり前に行うということが社会で広がっていけば、たとえ日本経済が低迷したとしても、相対的な日本人の人生への満足度はそれほど下がらないのではないかと思う。

スペインやイタリア、あるいはギリシャといった国が、それほど経済的にうまくいかなくても、幸せな暮らしをしているように、日本人もそこら辺はシフトチェンジしていく必要がある。

タイでも、ソンクランという祭りが行われているが、こちらでは非常に多くのファランが人生をいかにも謳歌しているという様子で、バカ騒ぎをしていた。

こういった生き方というのを、選択肢の一つに加えることによって、もっと肩の力を抜いて、ストレスなくそして、充実した人生を送るヒントになるのではないかということを感じた。



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執筆者、伊田武蔵
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