タイ人は文化的な成熟度が高い



フィリピンやマレーシアといったほかの海外移住で人気の国と比べても、タイの国民性を考えたときに、文化的な成熟度が高いこと感じる。

どういった場面でそういった事実に直面するかというと、例えば町を歩いていて緑や花がどれだけ目に付くかということでも、その一端を感じることができる。

バンコクの場合、都心の中央部であっても緑や花がそれなりに植えられている。

こういったものを見ると、生活の潤いとか精神的な充足感を求める段階に来ていることがわかるし、ただ単に効率ばかりを求めている段階ではないことをうかがい知ることができる。

マニラに住んでいたときに、クリーンアンドグリーンと書かれた壁の周りにまったく緑が目に付かず、しかもその一帯も汚れていて、クリーンでもなければグリーンでもないという笑うに笑えない状況を目にしたこともあった。

そういったところから比べると、やはり先進国はいかにして自然環境と都市部の生活を調和させるかということが一つのテーマになっていると感じることが多い。

これは東京でも言えることだし、あるいはロンドンもそれがうまくいっている優れた例だと思う。

逆にパリは成熟度は高いものの、緑はあまり多くない街づくりになっている。

ただし、パリの場合もセーヌ川の河畔をはじめとして住環境の調和は取れているだし、緑という一点に特化して見ると少ないものの、全体としてのバランスは優れている。

これに対して、東南アジアの新興国はいびつな成長をまだまだ遂げている段階にあるが、基本的なイメージとしてはフィリピンのマニラよりはクアラルンプールの方が若干緑が多く、バンコクはそれ以上に多いイメージがある。

さらにいうと、きれいな花が植えられているかどうかということを考えると、クアラルンプールとバンコクには歴然とした差がある。

こういったところをみても、その国の人が何を求めているかという違いを感じることができる。


マナーや立ち振る舞の違い

あるいは人々の立ち振る舞いを見ていても、タイ人は他人に対して礼儀正しいし、穏やかな気性を持っている。

例えばソンクランという行事では水や泥をかけあうことになっているが、こういったことがトラブルもなく行えるのは、その国の国民性や文化の許容度が高くないとできないこと。

これを仮にインドや中国でやろうとするれば、当然あちらこちらで騒動が巻き起こってしまうのはやるまでもなく目に見えていること。

このような文化があるからこそ、タイは魅力的な国になっているし、日本人が海外移住しやすい国として注目されるのも納得できる。

今回タイに来てみて、思いのほかタイ語表記しかない商品も多く、牛乳や豆乳を選ぶ際に困惑したりしたこともあったが、そういった欠点を差し引いても魅力的な国であると再認識している。

残念ながら、タイ語は文字からして非常に難しいので、学ぶことは簡単ではないし、タイ人はそれほど英語が得意なわけではないので、一部の外国人向けの職業についている人、例えば、外国人がよく来る病院とかホテルのレセプションとか、そういった職業以外の人とはなかなか会話が通じない。

それでも彼らの物腰の柔らかさや表情をみていると和まされるし、日本人にとってもタイ人は信頼できる相手なのだろう。

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