タイのエリートカードとタイランドイージーアクセスについて検討してみた


これまでタイに住もうと思っても、ビザのハードルが高かったために、なかなか実現できずにいた。

しかしながら、2014年にタイランドエリートカードが復活したため、これを購入することによって、最大で20年間ビザを保有することができる。

正確に言うと、タイのエリートカードそのものがビザなわけではなくて、これを所有することによって、付随するビザも獲得することができる。

ビザについては、5年ごとの更新が必要。

タイというと政権が非常に安定せず、デモやクーデターが多い国なので、その点での継続性を懸念する声も多い。

一方で、さすがに国家としてのメンツに関わることなので、政権が変わってもエリートカードの制度が維持されるのではないかという予測もあるが、この点については定かではない。

少なくとも以前に発行されていたエリートカードに比べると、年会費がかかったり、購入費が200万バーツに値上げされていたりといった形で、確実に魅力は薄れている。

とは言え、タイという国の持っている居住環境のポテンシャルを考えれば、今の金額であっても、決して高いものではない感じもする。



手軽なイージーアクセス

タイランドイージーアクセスというものもあって、これは言ってみれば、エリートカードの簡易版と呼んでもいい。

ゴルフ場やスパを無料で利用できるという特典はないものの、それでも5年間タイのビザを取得することができて、空港の送迎もBMWの車でしてくれる。

簡単に言うと、タイランドイージーアクセスは5年のビザで50万バーツの費用がかかり、エリートカードになると20年のビザで200万バーツ。

エリートカードの方がその他の特典が多いので、仮にイージーアクセスを4回連続で取得するのであれば、エリートカードを取っておいた方が得ということになる。

もっとも、これは資金の運用益等を見込んでいないわけなので、考え方によってはそれでもイージーアクセスを取得した方が特になる場合も当然ながら出てくる。

もし仮に、日本の口座に日本円として寝かせておくぐらいであれば、長期的に見て為替が弱くなっていく可能性が高いため、今のうちにエリートカードを購入しておいた方がいい。

しかし、有効に資金を運用することができるのであれば、イージーアクセスを買うのは1つの方法ではないかと思う。

まとめて200万バーツの出費をするより、50万バーツのみにとどめておいて、残りは運用に回せるので。


マレーシアとの関係も

5年間のビザで50万バーツということは、今現在の為替のレートを考えてみると、だいたい170万円ぐらいということになるので、決して安いものではない。

しかしながら、マレーシアのMM2Hが、10年間の更新という建前になっているものの、実際の継続性が疑わしい現在、30万リンギットの定期預金をMM2Hの為に、寝かしておくぐらいであれば、タイランドイージーアクセスを購入する方が特なのではないかという感じもしている。

そういった意味で言うと、MM2Hの保有がかえって足かせになってしまっている部分もあり、結局のところマレーシアがタイに居住環境として優っているわけでもなく、この点についてはちょっと失敗だったような感じがしている。

とは言え、これからタイをどのように活用していくかということは、まだまだ考える余地はあるので、イージーアクセスやエリートカードについても、しばらくは様子を見つつ、取得のチャンスをうかがう方向で考えていこうかと思う。

実際問題として取得しようとなれば、警察証明も必要となるので、そのために日本大使館や領事館に行って、また3ヶ月ほど待たされて、その他の書類も揃えてということになる。

これ自体がかなり手間になるし、実際に住むということになれば、それらの一連の手続きが終わった後で、今度は改めてコンドミニアムを探して契約をして、退去後にはデポジットがちゃんと返還されるかどうか見守らなければいけないということで、そこら辺もかなり面倒な要素となっている。

放浪者のような立場の方が気楽であるということは間違いないものの、余計なコストがかかっているという部分もあるので、ここら辺は悩ましいトレードオフとなる。


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