常夏の島を海外移住先に選ばなかった理由




常夏の島に住むという選択肢は、
海外に移住しようと思った当初にも浮かんでいた。

まして、1つの国に住んでいるわけではなく、
転々としているのでなおさら。

望みさえすれば、簡単に実現できる。



実際、マレーシアの後にはフィリピンに来たが、
選んだのは首都マニラ。

この時に常夏の島であるセブやボラカイも
候補には上がっていた。

他にもボホールなどビーチリゾートとして知られる島が
フィリピンにはいくつかある。



しかし、私は常夏の島に住もうとは思わなかった。

理由は単純で、利便性が低いことと、すぐ飽きるから。


どういう事かと言うと、まず利便性の問題から。

通常、常夏の島と呼ばれるような場所は観光地になっている。

ハワイやセブ、グアムをイメージしてもらえば
年中観光客がガヤガヤしている様子を思い浮かべてもらえる。

アジアの中では、プーケットやバリも有名。
(島ではないが)


こういった地域は旅行者にとっては
便利に作られている。

観光収入で稼いでいる地域なので、これは当然のこと。



しかし、逆に言うと外国人住民にとって
最適化されているわけではない。

短期で旅行に来た時に楽しめる環境と、
長く住むのに快適な住環境は違う。

常に観光客が押し寄せてさわがしく、
落ち着かない雰囲気というのは好きではない。


そして、観光客目当てに無意味に物価も上がる傾向にある。

旅先では普段よりも奮発してお金を使う人が多いので、
ハワイ島ではレストランの食事代も
出てくる料理の質を考えるとコストパフォーマンスが悪い。


これが常夏の島を住環境として考えた時の、利便性の問題。



もう1つの飽きるという問題だが、
アジア各国のコンドミニアムにはプール常設が当たり前。

この環境下において、
わざわざ海で泳ぐかといえば泳がない。



プーケット在住の日本人の家に泊めてもらったことがあるが、
彼も海に入ったのは1度ぐらいということだった。

あとは自宅のプールで泳ぐだけ。

正直、海があるかないかは大した問題ではない。


サーフィンでもするのなら、
年中温暖な常夏の島はいいかもしれない。

逆にそうした趣味を持たない私にとっては、
海なんてすぐに飽きる。


1ヶ月もすれば、
わざわざ見に行く気もなくなっていくだろう。

人間の感性の性質として、
見慣れたものにはどんどん飽きていく。

そう考えると、海しかないという環境は
生活の場としては望ましくない。



結局、常夏の島は住む場所ではなく、
旅先として訪れるのに適している空間だと思っている。

利便性の高い都会に住みながら、
たまに海を見に行く。

それで十分ではないかと。



海外の様々な都市を巡ってきたし、
住む場所の候補も探してきた。

そのプロセスの中で現実として候補を捉えた時に、
やはり浮足立った一時的な気分で住みたくなるところと、
長い目で見て暮らしやすい場所がある。



たとえば、海のある街でもポルトガルのリスボンは
利便性と自然がうまく調和した街だと思う。

常夏というほど暖かくはないが、
大西洋からの風のおかげでヨーロッパの中では冬も比較的温暖。


市内は地下鉄で移動できるし、
首都なので買い物をしたり食事を楽しめるレストランも多い。

いちいちタクシーの運転手が引き起こすトラブルに
ストレスを感じることもない。

そして緑と海の両方がある。


こうした街なら、魂が安らぎそうな気がする。

ポルトガルのビザはそう簡単に取れるものではないが・・・。



常夏の島の場合は短期的に心を揺さぶられるものの、
生活者としての視点で見ると不便。

普段の買い物のこととか、食事に行くときの交通の問題とか、
長く住んでいると不満が募っていく。

数日の旅ではそこまで意識しなかったストレスも
積み重なると無視できなくなるもの。


そんなことを考えて、
これまで常夏の島を移住先の候補から外してきた。

今後はどうなるか分からないが、
今の段階では有力候補にはなっていない。



これからのことを考えると、
比較的可能性があるのはセブだろう。

フィリピンは永住権申請中なので、
手続き後はいつでも住めるようになる。

さらに言えば投資用のコンドミニアムも購入したので、
何かと縁がある場所には違いない。

確率論で言えば、
常夏の島の中ではもっとも移住の可能性がありそうな場所と言える。


後日談:常夏の島セブに住んでみた

常夏の島への移住には懐疑的だったが、
マレーシアとフィリピン・マニラで暮らし、
その後1年半を経てからセブに住んでみることにした。

マニラとセブの間の1年半は各国を回り、
行った先のホテルに泊まっていた。

そのため、居住国がどこなのか自分でも不明な状態だった。



そんな生活を続けてみて、
セブならしばらく住んでもいいかもしれないと思った。

何度か渡航する中で、良い部屋が見つかったら住もうと考え、
コンドミニアムを探してみることにした。

中には常夏の島という感じが全開の部屋もあった。

目の前はオーシャンビューで、
リゾートホテルのレジデンス棟(居住者棟)なので
海の見えるプールも完備。

モーベンピックホテルというセブの中でも
有名なリゾートホテルの一部のため、
華やかさはダントツだった。



ただし、私が選んだのはモーベンピックホテルの物件ではなく、
セブシティ中心のコンドミニアム。

窓からは遠くに海が見えるものの、
そこはビーチリゾートとしての海ではなく、
貨物船が行き来するエリア。

いわゆる常夏の島としての魅力とは違う。

セブシティの中では比較的空気がよく、
かつ利便性が高いエリアというのが決め手だった。


結果、いまいち常夏の島に住んでいるという感覚はなかった。

何しろフィリピンの中でも2番目の規模の商業エリアなので。

ヤシの木がそこら中に当たり前に育っていることや、
気候は常に夏であるということはあったが、
白い砂浜や海に照りつける太陽とは関係のない日々だった。

そこでの生活ももう終了直前になっているので、
その後は再び各国を周る予定でいる。




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執筆者、伊田武蔵
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