イスタンブール(トルコ)に移住した人にインタビューをしてみた


トルコのイスタンブールに移住した女性に話を聞くことができたので、その時の会話を。

以下はその人の話。


「イスタンブールのここが好き、ということですが、トルコは人がとにかく親切です。

これは親日であることと、とても関係はあると思うのですが、遊牧民族というのは元々お客様を大事にするという風習がありまして、彼らも移動していますので、移動してきた人たちをもてなすこと、これは彼らの生活習慣でもあります。

ですので、移住してきても日本人というのはまだお客様という考え方ですので、何年住んでもお客様扱いをしてもらうことが出来ます。

それはイスタンブールのローカルに入り込めないということもありますが、逆に言うといろんな面で助けてもえるということがあるので、そちらの方が楽なんじゃないかなと思います。

それから女性であるというのも、一つの要因でもあります。

イスラムの人というのはやはり男性上位というのもあるんですけれども、それを返すと「女性は何もできないので助けてあげなければならない」という考え方もあります。

ちょっと男尊女卑のような印象を受けるんですが、これは使いようによってはちょっと便利で、何か助けてもらいたいときにはいろんな男性が声をかけてくれますので、イスタンブールに行って地図でも見ながらちょっと道を歩いていると、何人にも声をかけられるということにもなると思います。

それからトルコは景色がきれいというところですね。

別にイスタンブールだけ景色がきれいなわけじゃないと思うかもしれなんですけれども、まず海峡がある、海が見えるというところと、あとはイスタンブールというのは坂の街ですので、家々が並んでいるところも坂になって見えるので、全部が山なりになって見えるんですね。

ですので、夜になるとものすごくきれいな景色になります。

長崎のようなイメージでいてくれると分かりやすいと思うんですが、海と橋ですね。

橋もライトアップしていますし、そこから見える家のライトですね、そういったものの景色というのがすごくきれいです。

ただ坂の多い街というのは実際に生活をするにはすごく大変で、坂と言ってもものすごく急な勾配があるので、老人なんかはどうやって生活しているのかなってちょっと不思議になります。

あとイスタンブールというのはヨーロッパとアジアの間にある国なんですけれども、アジアの最西端ですね、一番西にある国なんですが、やはりオリエンタルな雰囲気があってアジアとヨーロッパの融合みたいなところがあります。

ですので、彼らを理解するときにアジア人なのかヨーロッパ人なのかちょっと迷うときがあるんですけれども、色々な文化が混じっていてとても面白い一面が見られます。

そういったところに面白さを感じる人はとても多いんじゃないかなと思います。」


移住して分かったイスタンブールの交通事情

次にイスタンブールの交通事情ということなんですけれども、もちろん日本と比べると全く不便で、交通事情はあまりよくはありません。

まず道の渋滞ですね。

イスタンブールの渋滞というのは結構世界でも有名なのかなと思います。

トルコはまず道が一方通行が多いところと、あとは狭い道が多い、それから道のつながりが悪い。

というのは、イスタンブールは遺跡の街ですので、道路にしても地下鉄にしても何かを作り始めて、遺跡が出てしまうとそこでストップしてしまうんですね。

ですので、道も作るつもりだったところまで作り切れないことが時々あります。

ですので、地下鉄や道を途中まで作ってそこで諦めてしまうということが時々あります。

ではイスタンブールの人がよく使っているのは何かというと、バスなんですけれども、バスだとあらゆるところに走っていますので、どんなところへでも行けるというのがあります。

それからドルムシュと呼ばれる乗り合いバスがあるんですけれども、こちらの方は9人、10人乗りの乗り合いバスでして、10人ひとが揃ったら出発をするというバスになっておりまして、こちらの方も普通のバスよりも小さい作りのミニバンのような大きさになっておりますので、小さい道をスイスイ行くことが出来ます。

また渋滞の時に、バスではあるのですけれども道の変更も可能ですので、割と渋滞の時にはこちらの方を使っている人も多いです。

こちらの乗り合いバスは24時間運航しておりますので、そういったところも便利なもののひとつです。

電車なんですけれども、地下鉄、電車というのはあまり走っておりませんで、市内の中でも4本、5本線があるだけだと思います。

それが今後伸びていくという計画もありますが、結局電車というのは決まったところ、メインのところしか走らないので、それを使って完全に生活が出来るという人はなかなかいらっしゃいません。

ただ電車というのは交通渋滞に関係なく行けるのでやはりとても便利なものとして考えられています。

もうひとつはメトロバスというものがあるんですけれども、メトロバスというのはバス専用のレーンを走るバスですね。

ですので、こちらも交通渋滞に全く関係なくバスだけが走る道を走ることが出来ますので、多くの人達が交通手段として使っております。

そして、イスタンブールならではのものなんですけれども、船ですね。

ヨーロッパ側とアジア側というのはボスポラス海峡という海峡で挟まれておりますので、船を使って通勤、通学をする人たちも多いです。

船ですと全く交通渋滞はないのですごく便利な乗り物として皆さんに親しまれていります。

あとタクシーなんですけれども、タクシーはまず交通渋滞があることと、一方通行が多いということで、観光の人たちは8割9割くらいはボラれてしまうのではないかと思います。

タクシーの運転手というのは意外と地方出身者が多くて、イスタンブールの中をあまり知らないタクシー運転手が多いです。

ですので、住所を見せて「知っている」と答えてもあまり信用しないほうが良いかもしれません。

タクシーの運転手さんが道を走り走り出して、道を歩いている人に道を聞くというのは良くある話で、タクシー運転手もあまり道を知らないというくらいに考えていたほうが良いかもしれません。


トルコでの仕事探し

トルコに移住した場合のイスタンブールでの仕事探しなんですけれども、これはなかなか難しいと思います。

元々トルコに進出している日系企業が少ないというのもありますし、トルコに住んでいる日本人で仕事を探そうと思うと、まずトルコ語がかなり話せなければならないということと、トルコ語だけではなく英語も必要となってきます。

日系企業ですとトルコ人、それから駐在の日本人、それから自分という形でトルコ語も話せなければならないけれども、三人の共通の英語も話せなければならないというところもありますので、どちらもかなりのレベルで出来ないと、なかなか仕事探しは難しいと思います。

というのが先ほども申しましたけれども、日系企業が少ないというところで、競争率もかなり高く、一つの企業が募集をしたところで50人以上の日本人が殺到したという話も聞きましたので、なかなか大変だと思います。

ですので、トルコで仕事を探そうとしている日本人は、求人があってもなくても自分の履歴書を常に渡しておいて、何か求人があったら声をかけてもらうという形をとっている人が多いかと思います。

では日系企業が難しいとなった場合に、イスタンブールに移住して働く時に、次に可能性があるのは旅行会社。

こちらは割とローカルの旅行会社も日本の息がかかっている旅行会社もトルコ語が出来れば雇ってもらえるということもありますが、こちらの方も、やはりどこでいつ募集しているのかというのは公には出ておりません。

例えば日本のように就職雑誌ですとか、インターネットで出すということがありません。

ほとんど口伝え、それからもし行ったタイミングで募集をしているので人が足りないのであれば雇ってもらうという形で人を採用しているので、これも常にアンテナを立てて自分の履歴書を配り歩いておかないとなかなか就職にはつながらないと思います。

次に日本食レストラン。

こちらも同じでいつ人を採用するのかというのがよくわからないので、その辺は知り合いに頼んで、人が足りなくなったら呼んでもらうという形をとっております。


イスタンブールで危ないこと

次に移住先のイスタンブールで危ないこと、イスタンブールの治安のことなんですが、イスタンブールは大都市の中でも比較的治安は良い方だと思います。

夜間、繁華街であれば女性一人で歩いてもそんなに危険なことはないと思います。

ただ、お酒を飲む人も多いですので、酔っぱらって外国人女性だということで絡んでくる人もいるかもしれませんが、その辺は大人の対処で対応していただければ大丈夫かと思います。

ただ、道に警官がよく立っているんですけれども、そういう人たちってあまりあてにならなくて、警官がいる目の前でスリに会っていたりとか、ケンカをしていても見過ごしていたりとか、そういったことがよくあります。

普段、街を歩いているときによく、気軽に皆さん声をかけてくるので例えば、危ない時に助けてくれるのかな、日本のように見知らぬ顔をしたりしないのかなと思っていたのですけれども、意外とそういった傾向があるらしく、ここに長く住んでいる人たちは「トルコ人はよっぽど男の人で頑強じゃない限りはそんな風に助けてくれないよ」と言ってちょっとびっくりした覚えがあります。

あと、イスタンブールでは危ないエリアというのははっきり分かれているので移住者にとって分かりやすいと思います。

だいたいその道に並んでいる店の様子や歩いている人たちの格好を見て、いわゆる貧民街だなと思うような道があれば、そこが危ないエリアということになります。

そういった道にはだいたいみんな入らないようにしています。

また、これもちょっと人種差別になってしまうのですが、ジプシーと言われる貧しい人たちやあとアフリカから来た人たち、そういった人たちが集まるエリアがあります。

それはもう一目見たらわかるんですけれども、こちらではゲゼコンドゥと呼ばれている貧民街なんですが、常識のある移住者はそういったところには近づかない。

ただ、かなりミックスされてまして、例えばこのエリアは貧民街とか、このエリアはそうではないと、はっきり分かれた線がありません。

道挟んで、ひとつ向こうに行ったらもうそのエリアに入ってしまうということもありますので、やはり周りの景色に気をつけて歩いたほうが良いと思います。



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執筆者、伊田武蔵
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