東欧には治安の悪い街もあることを現地で感じた




まず東欧の治安そのものは決して悪くはない。

多くの国は安全だし、常に危険にさらされているわけでもない。

経済力では西ヨーロッパの主要国、
つまりドイツやフランス、イギリス等には遠く及ばないし、
むしろ賃金の良い職場を求めて移民を排出する側ではあるが、
基本的には安全。


むしろ世界的に見ても先進国に当たるドイツやイギリス等は、
各地から移民がやって来て治安は荒れる傾向にある。

ヨーロッパ域内はシェンゲン条約によって
移動の自由が確保されている。

また、中東やアフリカからも移民が流れ込んでくるが、
彼らも最終的には豊かな国に住むことを試みる。

そして移民の多くなった街は、往々にして治安が悪い。

実際、先進国でも移民の失業率の高さが報告されているし、
彼らの平均所得も低い。

周りが豊かな中で自分たちだけが貧しいという状況は、
人を犯罪に走らせる動機の1つになるのだろう。



一方で東欧の場合、そこまで経済格差もなく、
移民が積極的に流れてくるエリアでもないため、
結果として治安がそれなりに良い。

ポーランドのようにリーマン・ショック時でも
経済成長がマイナスに陥らなかった国もあり、
東南アジアのような派手さはないものの、
堅実に成長している印象もある。

ただし、同じ国の中にも危険な地域があったり、
東欧の中でも国によって安全度に差があったりする。

そのため、どこに行っても安全ということはない。

この点は気をつけておく必要がある。


チェコの注意点

東欧の中でも観光客がもっとも多く訪れるのは、
おそらくチェコのプラハだろう。

おもちゃばこと形容される街並みは実際に素晴らしい。

歩いていて飽きない街。

一方で中心部の旧市街はそれほど大きくなく、
地下鉄を使って南や東日移動すれば自然の多いエリアもある。


基本的にプラハは安全な街だが、
人口で2番目のブルノは少々留意すべきことがあった。

自由広場等のいくつかの広場がある中心部については、
プラハのような華やかさには欠けるものの、
のどかな休日という雰囲気でとても気に入った。

ブルノはプラハよりも分煙が進んでいるので、
食事中に煙たい思いをすることもない。

中心部については治安に不安を感じなかったが、
ホテルのあった東側は雰囲気が違った。

まず街並みが廃れている。

歴史や伝統といった重みではなく、
ただ単にメンテナンスがされていない。


ここらへんは貧しい移民と思われる人達が住み着いていて、
ブルノでも異彩を放っていた。

歩いていれば上からタバコが落ちてくるし、
道端で揉めている男たちもいた。

チェコはビールが美味しい街なので、
食事帰りにもう1杯バーでビールを飲もうかと思ったが、
このエリアのバーは外国人が1人で気軽に
中に入れるような雰囲気ではなかった。


ポーランドの場合

ポーランドは東欧の中でも特に好きな国の1つで、
繰り返し訪れている。

自殺率の高さであったり、
イギリス等に安い労働力を提供する立場、
つまり移民を輩出する側というネガティブな面も指摘されるが、
基本的には住みやすい国だと感じる。


この国も基本的に治安が良いのだが、
ウッチという街においては、
中心部から外れると眼の焦点の合っていない男が話しかけてきたり、
あまり風紀はよくなさそうだった。

ちなみにこの男は、酔っている雰囲気ではなかったし、
薬物に手を出している感じがした。

もちろんドラッグストアでは販売していない類のものに。


単純に観光を楽しみたいのであれば、
街の中心部から離れない方が無難。

ただしウッチは他の東欧の中堅都市とは少々異なり、
広場を中心に据えていない。

そのため、初めて訪れる時には、
どこが街の中心なのか地図を見ても理解できなかった。

結論としてはPiotrkowska Streetという通りが
メインストリートになっている。

そのため、Piotrkowska Street近くに泊まるのが
余計なトラブルに巻き込まれないためには望ましい。


東欧で治安の悪い国といえば?

一般に指摘されるのはルーマニア、特にブカレストだろう。

トランシルヴァニアの旅をしても、
ブカレストだけはルートから外したいという人も少なくない。

ちなみにブカレストのホテルでは、
朝食の時に一緒になった年配の日本人男性に話しかけられたが、
タクシーの運転手にぼったくられたらしい。

すでに仕事は引退して好きな時に旅行をしているということで、
ヨーロッパは何度か訪れていて、ルーマニアは初めてだったらしい。


個人的にはブカレストで危険な目には遭わなかったし、
街の雰囲気が荒んでいるとも感じなかった。

天候にも恵まれて気持ちの良い東欧の街という印象だが、
あそこまで評判が悪いのには理由があるだろう。

実際、統計を見ても安全とは言いがたい。


治安の悪い街の場合、大抵肌で感じるところがあるものだが、
ブカレストには反応しなかった。

それは不思議な点。



ルーマニアの他の街はよりいっそう平穏で、
気になったのはシギショアラにやたら物乞いが多いことぐらい。

テラス席で食事をしていてもやって来るし、
街を歩いていても子連れの男がジェスチャーでタバコを要求してくる。

子供がいるなら、他に求めるものがありそうなものだが・・・。




ルーマニア以外で個人的に不安を感じたのはブルガリア。

ソフィアで駅に行けば駅員らしき男が勝手に道案内を始め、
過剰なチップを請求してくる。

プロブディフではホテルにおいてパソコンが盗まれた。


妙にピリピリした雰囲気というか、
軍人の街という印象をソフィアでは受けたが、
一人あたりのGDP等を見ても分かる通り、
東欧の中でもブルガリアは経済力が弱い。

その影は街を見ても理解できる。

やたら古着屋や切り売りのピザ屋ばかりが目につき、
新しい服を扱う店や席について食事をするレストランは少ない。

観光収入を得ようという意識も弱いようで、
長距離鉄道の駅やチケットにも英語表記がない。

ソフィアからリラの修道院に行こうと思えば、
劣悪な環境のバス(バンに近かった)に乗せられる。


ちなみに、ベリコタルノボのホテルで、
前の街でパソコンが盗まれたことを話したら、
「ブルガリアではよくある」と言われてしまった。

どうも珍しくはないらしい。



個人的にはルーマニアよりもブルガリアのほうが
治安に問題があるような印象は受けた。

また、ルーマニアは英語がある程度通じるため、
旅をする上での利便性もブルガリアより高かった。


治安悪化が懸念される街

ハンガリーは居心地の良い国で、
ポーランド・チェコと並んで東欧の中でも好きな国。

私が訪れた時には、基本的に安全だった。


知人はトルコ系の偽警官に鎖橋で遭遇したことがあるらしく、
逆に写真を取って追い回したという話は聞いたが。

夕食を食べたばかりで、
脇腹が痛くなって追いかけるのは断念したらしい。



基本的にブダペストは安全な街だったが、
シリアから移民が大量に押し寄せた影響が心配なところ。

彼らの目指す地はドイツで、
ハンガリーは経由地にすぎない。

とは言え、ドイツでの生活に問題を抱えたり、
途中で気が変わる移民も中にはいるだろう。

そうした人がハンガリーに居座ることによって、
治安への影響が及ぶ可能性はある。

東欧の中でも、こうした事情でハンガリーは移民問題に影響を受け、
受け入れを拒否する姿勢をドイツやフランスから批判された。

ただ、彼らの経済力や国際的な地位を考えれば、
ドイツ・フランスと同じ目線ではないことは当然。

受け入れの余力もなければ、
先進国・大国としての面子を守る必要もない。

元々そんな肩書きはないのだから。


そうした鬱憤が国内に蔓延すれば、
外国人への排斥感情を持つ人も出てくるだろう。

こうした人によって、
旅行者や移住者に危険が及ぶ可能性もある。

敵意が肥大すれば
中東系以外にも被害が出ることは考えられるので、
こうした点は心配なところ。


私も何度か利用したブダペスト東駅の列車が、
移民でいっぱいになっている映像も流れた。

定刻通りに運行されず、本当にドイツに行けるのか
不安になる人々の姿も映しだされていた。

あのような異常事態が起きている以上、
今後もハンガリーが今までどおりであることは
期待できないのかもしれない。


ある程度ほとぼりが冷めた頃というか、
情勢が安定した頃に現地入りして実態を確認してくる予定。

居心地の良い国であっただけに、残念な気持ちは拭えない。



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執筆者、伊田武蔵
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