社内で浮くのを恐れなかった先輩社員の対照的な末路


サラリーマン時代の先輩に社内で周りから浮くのを気にせずに
マイペースで行動する人が2人いた。

1人は私の部署で唯一の40歳目前の社員で、
仕事を徹底的に放棄していた。

彼はミスが多いために
周囲も業務を任せると余計な面倒が増えるので、
窓際に追いやっている感じだった。

離職率の高い会社だったので
部内で最年長となっていたこともあり、
上司も文句を言いづらかったらしい。


ちなみに、その先輩は平社員。

社員の半数近くは役職者だったのだが・・・



自分は仕事をしないしできないのに、
周りには平気で文句を垂れるので周りから嫌われていた。

社内で浮いていたのは明らかだったが、
そうしたことは気にせずに過ごしていた。


痩せこけた死神のような顔は
一生会社に付きまといそうな雰囲気すらかもし出していたが、
業務中の失言が元で退職した。

元々辞めさせるタイミングを会社としても探っていたところ、
絶好のチャンス到来という扱いだったのだろう。

それにしても、
人を次々に当日付でリストラしていた会社にしては
この社員に対しては妙に気が長かった。

ひょっとすると役員受けは悪くなかったのか?


何にしても、
もうすぐ40歳で妻子を抱える身で
まったく仕事ができない人が放り出されたことになる。

失業保険の給付に必要な書類も要求してきたということで、
前途多難な道のりが目に見える。

まともに仕事をやってきた雰囲気がみじんもないので、
再就職先を探すのも苦労するのだろう。




もう一人、社内で周りから浮く存在だった先輩が別の部署にいた。

どれだけ部内が忙しくても基本的に定時に帰り、
月の残業時間は同じ部署の他の社員の4分の1以下。

常に他部署とも早口で話し、
何か質問するとかぶせ気味に返してくる。



たしかに社内で浮いていたが、周囲からの尊敬もあった。

合理的に割りきってはいるものの、
たしかに仕事は人よりもできることは間違いなかった。


ある意味で主義を徹底させた働き方だったので、
その部署の人も残業を他の社員並みに強いるのは
難しかったのだと思う。

社内の空気を乱しているとは言え、
たしかに本人の責任は果たしている。


そして、理不尽な要求をすればすぐに辞めてしまいそうだった。

そのへんは妙なこだわりを持たずに柔軟に、
そして即座に行動に移すタイプに見えたので
上司も色々注文をつけづらかったのだろう。


たしかに優秀な部下を失うぐらいなら、
多少社内や部内で浮くとしても残ってもらう方がいい。

それだけ部内でも社内でも信頼は厚かった。

急かされているようで、
要件を伝えに行くのは気が重いという人はいたが。



そんな先輩も退職することになった。

社内では珍しく数カ月前からそのことが発表され、
退職日までに部内でも調整が行われていた。

普通のことに思えるかもしれないが、
突然のリストラが普通だった環境においては
十分な準備期間をとっての退職はむしろレアだった。

そういう社内環境の方が特殊だとは思うが、
残念ながら事実なので仕方ない。



その人については、在職中から周りから浮くところはあったし、
いずれは独立するのだろうと周囲が推察しているところもあった。

もしくは中小企業にして旧態依然とした体質を持つ会社ではなく、
もっと自分の力を発揮できる会社に移って
力を養ってから独立するのかもしれない。

そんな空気は周りも感じていた。


果たしてその通りで、その先輩は独立した。

具体的に何をするのかは伝わってこなかったが、
聞き及ぶ限りではすでに準備は始めていたらしい。

社内で浮くこともかえりみずに早く退社し、
その後は独立に向けて確実に踏み出していたというので
やはりできる男は違う。




社内で浮く存在だった2人の先輩社員がいたが、
片方は40歳前で路頭に迷いそうな感じになり、
もう1人は30歳ぐらいで華麗に独立を果たした。

その後の彼らの人生は知るよしもないし、
社員のその後が聞こえてくるほどアットホームな
企業体質ではなかった。

ただ、少なくても退職の時点で対照的だったのは
まぎれもない事実。



少なくても独立した先輩社員は
社内に残ったその他大勢よりも仕事ができたし、
成功する確率も大きいのだろう。

それにしても、あの目的意識の高さや、
ずんずん進んでいく姿勢はすごかった。

他人の目を気にせずに、
ムラ社会丸出しの会社でやっていっていたのは、
後にも先にもその先輩社員1人だった。


社風に同調しようとした多くの社員の方が、
予告なしで当時続けの解雇をされていくという
皮肉な現実もあったが。

カオスと呼ぶにふさわしい環境で
社会人としての生活をスタートしたが、
組織人として中途半端に希望を持ったり、
巧い立ち回りを身につけるという無駄を省けたのは
結果的に良かった気もする。



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執筆者、伊田武蔵
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