アメリカ移住をして失敗したと思った事



※以下はアメリカで生活している日本人のインタビュー


私はアメリカの大学に留学し、そこで看護を専攻し、看護師免許を取得しました。

看護師自体はとても魅力的な仕事だと思えるし、その事に後悔はないのですが、失敗した、というなら、看護師になったタイミングかな、と思います。

日本人である私たちは、労働ビザなくしては仕事に就く事はできません。

例えばビジネスなどの他の専攻の人たちは、大学卒業後、12か月から18か月就労する事ができるビザの様な物を申請し、その間に労働ビザのスポンサーになってくれる企業に就職して労働ビザを申請する、という流れなのですが、看護師に限って言えば、この図には2007,8年頃から該当せず、看護師という職業が、労働ビザを申請できる職業の中に入っていないので、今現在、12か月の就労を終えた後は大学院に進学するか、アメリカから出国するか、の2択になってしまうようです。

このルールが変わる日も来るかもしれません。

ナースプラクティショナーなどになるのではなく、病棟の看護師でも労働ビザを申請できるようになる日が来るかもしれません。

ただ、その日がいつやって来るのか誰にも分からないので、もしも外国で看護師になりたい、と思っている人がいるのなら、大学院に行って、ナースプラクティショナーになりたい、というのではなく、病棟で患者さんのお世話に携わりたい、と思っている人がいるのなら、アメリカ以外の国を検討した方が卒業後困らないかもしれません。


いわゆる最新の医療を学べたことや、最新の医療現場で経験を積めたことに失敗や後悔は感じていないのですが、個人的にナースプラクティショナーではなくて、病棟で働きたい私にとっては、労働ビザの申請ができなくなってしまったのは正直なところ少し計算違いでした。



アメリカでの仕事で不便なこと・困ったこと

アメリカで看護師をしていて個人的に不便な事や困った事、と言うと、まずは勤務時間かな、と思います。

大半のアメリカの総合病院では、手術室など24時間体制ではない場所を除いては基本2交替勤務となっています。

これは、私にとっては便利だったことでもあるのですが、同時に一日に12時間勤務なので、疲れます。

日勤の人は日勤のみ、夜勤の人は夜勤のみ、という勤務の仕方で、私は夜勤担当だったのですが、休みの日に友達と会おうと思っても、こちらは日中が逆転してしまっているので、中々友達と予定を立てるのが難しい、と感じる事がありました。



私は急性期の街で一番大規模の総合病院に勤務していたので、病棟はほぼ常に満床だったのですが、まれに空き部屋が多い事もありました。

もしくは、勤務中に立て続けに退院が続き、その後そこに入院患者さんがすぐに入ってこない事もありました。

そんな時は、シフト中であっても、看護師の数を減らします。

仕事中に上司から帰宅する様に言われ、帰宅する事もあります。

最初から患者さんの数が少ない時は、勤務の1時間ほど前に出勤しなくていい旨を知らせる電話がかかってきます。

1日出勤しないと12時間分の収入がなくなってしまうので、困ったなぁと感じる事もありました。



もう一つ大変だったのは、患者さんから目が離せない、という点です。

病棟には当然ですが色々な患者さんがいらっしゃいます。

落ち着いている患者さんも、そうでない方もいるわけですが、もしも患者さんを転ばせてしまうと大変な事になってしまいます。

というのも、保険制度の関係上、病院で発生してしまった事故や、誤嚥性肺炎、褥瘡、膀胱炎など、もしも入院前には起こっていなかった事が入院中に起こってしまうとそれらの治療に関しては保険が下りず、全て病院が費用を負担しなければいけない事になっているのです。

更に、患者さんを転ばせてしまった場合、もしも骨折等けがをしてしまった場合は患者さんや患者さんの家族から訴訟を起こされる可能性もでてきてしまいます。

なので、家族が付き添ってくれている患者さんに関しても、転んでしまったら担当看護師の責任になるので家族任せにはできないし、ずっと患者さんから目が離せません。

混乱して徘徊してしまう患者さんを担当する事になった時には、12時間トイレにもいけず、休憩もとれずずっと付きっきり、という事も一度や二度ではありませんでした。

私の患者さんが転んでしまった事もあったのですが、私の場合はありがたい事に上司からお叱りを受ける事はあっても患者さんから訴えられることはありませんでした。

でも、同僚は、病院内で起こった事故に関する訴訟の為の証言人として、何度か裁判所に行ったことがある、と話していました。

訴訟社会で働く怖さは常に頭の片隅にありました。

患者さんから訴えられた時や、病院から不当な扱いを受けた時に弁護士に相談できるように看護師用の保険もあるので入っておいてもいいと思います。



アメリカ移住での部屋探しの方法

アメリカでの部屋探しの方法ですが、どんな風に生活したいかによって選択肢が変わってきますよね。

費用を抑える為にルームシェアをしたい人、異文化交流を図る為に外国人のルームメイトが欲しい人、一人暮らしがしたい人などそれぞれ求めるものが違うと思いますが、私は全て経験しました。

学校に通う予定のある人は学校に通えばルームメイトは頻繁に募集していると思うので、気に入る募集が見つかるかどうかは別としてもルームメイトを見つけるのに困る事はあまりないかもしれません。

クラスメイトに相談してみても、ルームメイトを募集している人が案外いたりします。

クレッグスリストなど、ネットでも募集しています。


ここで気を付けて欲しいのは、金額も含めて、気になる事があったらうやむやにせず、どんどん質問するべき、という事です。

私の場合、友達夫婦の家の一部屋に住むことにしたのですが、私が彼らの家に引っ越すまでに、家の改装を終わらせておく、と言われていたのに、それまでに改装が終わらず、彼らは近くの実家に避難していたのですが、私は他に行く場所がなく、仕方なく一人で改装中の家に住んでいたのですが、改装中が故に洗面所こそあったものの、冷蔵庫も台所もない家に3か月ほど住む事になってしまいました。

冷蔵庫も台所もないんだから、かなり不便な生活だったし、家賃が少しは安くなるんだろう、と勝手に思っていたのですが、請求された額は一円も安くなっておらず、私も相手が友達だったので何も言えず、何となくモヤモヤした記憶があります。


後、大事なことは、全てを書面にして記録に残すことです。

例えば、家から退去したい時、何日前までにその事を大家に報告する、とか、家賃とは別に契約時に手付金を支払った場合、金額と、そして、もしも支払った手付金を退去時に返却する、と言われたなら、その旨も書いてもらい、更にそこに署名をしてもらう事は、契約社会のアメリカに住む人にとってとても大事なことになります。

私の場合は、全ての契約が口約束のみで、書面で契約をしなかったのですが、もちろん手付金は退去時に返却する、と言われていました。

いざ退去する時に、大家に手付金の返還を求めたところ、そのお金はもう使っちゃったから返せない、と言われました。

私はお金に余裕がないから、その辺を理解してほしい、だそうです。

そして、その件について友人のアメリカ人に相談したところ、書面で契約していないあなたの負け、と言われてそのまま返してもらえぬまま退去することになってしまいました。

手付金を返還してもらえない例は、私の周りでも起こっていました。

地域にもよるのかもしれませんが、基本的に、学生でもないのにルームメイトを募集している人たちは、親切心や国際交流目的ではなく、お金に困っている人たちが少なくない、少しでも金銭トラブルを回避する為にも、是非しっかりと書面で契約を交わしてください。


また、ルームメイトがどんな生活をしている人なのかと知っておくのも大切な事だと思います。

私は一度犬のブリーダーをしている、という人とルームシェアしたのですが、会社勤めの人の様に決まった時間に仕事をするわけではない、という事に私が気付いておらず、そして、面接に行った時に、週末にリビングで映画をよくみる、というのは聞いていたのですが、まさか、彼の場合は毎日が週末で、毎日まるで自宅が映画館の様な大音量で、真夜中から映画を見始める、という彼の生活スタイルに私の生活スタイルが全く合わず、運悪く私の寝室がリビングの隣にあった為、うるさくて寝れない日が続いてしまい、2か月ほどで引っ越す事になってしまった経験がありました。



アパートで一人暮らしをしたいなら、地元のスーパーに行くとアパート情報のミニ冊子が店の入り口に置いてあることが多いし、forrent.comやapartmentfinder.comなどネットで探す事もできます。

気になる物件が見つかったら、メールを送るなり電話をかけるなりして予約を取って物件を見せてもらいに行って、気に入ったら契約、というのが一般的な流れです。

この場合は、こちらからお願いしなくても、向こうからきちんと書面で契約書を準備してくれます。

私が当時住んでいたルイジアナ州の場合、たいていのアパートは6か月契約でした。

仕事をしていて収入がある事を提示できる状態であれば、契約に問題はないかと思いますが、まだ仕事を始めていない場合などは、保証人なしに契約をしてくれるアパートはないかもしれません。

最初の頃は、どうにかして保証人を探していたのですが、あまり親しいわけでもない人に保証人を頼むのも申し訳なかったので、途中からは保証人を探す代わりに、最低でも家賃6か月分の金額が銀行口座に入っている証明書を提出してアパートを契約してもらっていました。



住む所はとても大事だと思います。

簡単にはいかない事もあるかもしれませんが、少しでも希望の住まいが見つかるように頑張ってください。



移住してから保険はこうしている

医療保険に関してですが、学生時代は日本で留学生用の保険に加入したり、学校でも保険が用意されていたので、それに加入したりしていました。

医療保険への加入が義務付けられている大学もあれば、そうではない大学もありましたが、看護学生時代は加入が義務付けられていました。


働き始めてからは、勤務先の病院で医療保険に加入していました。

日本の場合は一つの医療保険でどの種類の病院にも通えますが、アメリカの場合は少し複雑で、歯医者と眼科は保険が分かれています。

医療保険も、歯医者用の保険も、眼科用の保険も、色々なプランが用意されていて、保険でカバーできる額も変わってきます。

また、病院によって取り扱える保険の種類が違うので、病院に通う際には加入した保険が使えるのかどうか確認してから通院する必要があります。

私の場合は、特に日常的に病院に通っている状態ではなかったので、一番安い医療保険に加入し、眼科もコンタクトレンズの処方箋以外は用がなさそうだったので、眼科の保険には入らなかったのですが、割とすぐ虫歯が出来てしまうので、歯医者の保険は一番高いものを選択しました。

コンタクトレンズの処方箋は、大手スーパーのウォルマートに併設されている眼科だと、保険なしで約$100だったので、私の場合は結果的に保険に入らなくて正解だったと思います。

日本の国民保険とは違い、アメリカは色々な保険会社と色々なプランがあるので、病院で働いていると分かるのですが、高い保険に入っていて、カバーできる額が高い人は、そうでない人と比べて検査の数が多くなっています。

 多分それと同じ事が歯医者でも起こっていて、一番高い歯医者の保険に加入していたので、歯医者を受診した時、歯のレントゲン写真だけで20枚近く撮られたりしました。

アメリカの歯医者は日本に比べてとても治療費が高いのですが、一度、同僚から、保険に入っていると、どんどん余分な検査を追加されて結果治療費がもっと高くなってしまうけど、保険に入っていないと、最低限の検査で、かつ、治療費をまけてくれる事もあるようなので、結局は保険に入っていない方が得だと聞いたこともあります。

そして、実際その同僚は歯医者の保険には入っていませんでした。

歯医者の保険に加入していない友人が飴を食べていて、歯の詰め物が取れてしまった時に、翌日急いで歯医者に行って請求された金額が$100だったそうです。

保険があったら果たしていくらになっていたのかは知る由もないので、保険に入っていた方がいいのか、入っていない方が得なのか、真実を知る術は私にはありませんが、いくら保険に入っていても、一年間で使用できる保険でカバーできる金額、というのが決まっていて、その額を超えてしまうといくら保険に加入していても、もう保険は利用できなくなってしまう様です。

私の場合は、一本の歯の神経を抜き、その後詰め物をかぶせる、という治療をしました。

その後で他の虫歯を治療しようにも、歯の神経を抜くのに1年分の保険でカバーできる金額を使い切ってしまったらしく、詰め物をかぶせるのは年をまたいでまた新しい年度が始まるまで待たなくてはいけませんでした。

ちなみに歯の神経を抜くのはアメリカではとても高額な治療のようです。

10年程前同じように歯の神経を抜かなければいけない事になってしまったのですが、その時には保険を持っておらず、全て自己負担で$700支払いました。

3年程前に神経を抜いた時は、保険を使っても、やはり同じくらいの額を支払いました。

保険でも同じくらいの額が支払われていたので、時間と共に治療費が上がってしまったのか、保険がなかった時は治療費を安くしてくれていたのか、事情は分かりませんが、たとえ保険があっても歯の治療はとても高額になりますね。


数年前からオバマケアという国民保険の様な制度も開始されています。

これは、フルタイムで仕事をしていて職場で保険に加入できる人には関係ないものかもしれませんし、私もオバマケアには加入していなかったので、あまり詳しくはないのですが、保険に加入していない人はオバマケアに加入しないと罰金を支払わなければいけない、と聞いたこともあるので、保険に加入していない人は気を付けてくださいね。



アメリカでだまされたこと

アメリカでだまされた事、というと、車に関してが多いと思います。

車に詳しくない女の人はカモになりやすい、と聞いた事もあるし、ましてや外国人なので、簡単にターゲットになってしまうのだと思います。

日本に比べるとアメリカは中古車率が高いと思うし、日本では見ないような廃車にしか見えないような車もたくさん走っています。

よって、修理工場もたくさんあります。


車の調子が悪くなって修理工場に車を持ちこんだのですが、本当に見つからないのか見つける気がないのか、検査代は請求されても何も直らない、むしろ他の箇所まで何だか調子が悪くなる、という事が数回ありました。

だまされていたのかは分かりませんが、後日男友達に頼んで同じ修理工場に車を持って行ってもらうと不思議とちゃんと修理されて戻ってきたりするので、いい気はしませんでした。


アメリカでは1年に一回車検を受けます。

車検と言っても、ルイジアナ州に住んでいた時は保険に入っているか、ブレーキランプが点くか、ブレーキはきくか、クラクションは鳴るかどうかを調べる程度で終わります。

テキサス州では何を確認していたのか分かりませんが、車検は30〜40分程度で終わったと記憶しています。

一度テキサス州で車を車検に持って行った時、色々悪いところがあるから、直さないと車検終了のステッカーを車に貼れない、と言われました。

修理費用が$1400程かかったのですが、車検が通らなくても困るので直してもらい、車検終了のステッカーを貼ってもらいました。

後日その事をアメリカ人の男友達に話し、修理前にもらった見積書を見せたところ、修理をする必要はなく、既に全て車検には合格できる基準は満たしていたようです。

だまされたね、と言われましたが、既に修理は終わっているし、お金も払ってしまっていたし、どうする事も出来ませんでした。


元々車の知識は持ち合わせていないし、車の事を説明されても英語どころか日本語で説明しても理解できないと思うし、これ以上だまされても困るので、それ以来、新しい街で修理工場や車検の為に車を持って行く時は、友達が行っている所を紹介してもらったり、初めて行く時は男友達に一緒に来てもらうようにしました。

それが良かったのか、それ以降は一度もだまされた、と感じた事はありませんでした。



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執筆者、伊田武蔵
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