世界で最も出産率の高い国はどこか


2013年10月31日というのは地球の人口にとって、ある意味で重要な一日となっている。

この日というのは国連人口基金の発表によって世界の人口が70億人を突破した日とされている。

勿論、世界中の人口を正確に把握することは出来ないのである種、区切りが良い日ということでこの10月31日が選ばれたということはあるものの、ついに70億人を突破してしまったというのは重要なことであり、人類史上初めての到達点ということになる。

今後も世界規模で見ると人口は増加していく傾向にある反面で、先進国では今後10年20年経ってもせいぜい数百万人から数千万人しか人口は増えないという試算が出ている。

例えば日本の場合、現在の合計特殊出生率というのは1.3代となっている。

もし現在の人口を維持したいということであれば、2.1程度の合計特殊出生率が必要とされているので、日本の場合は明らかに人口が減少していくというのがこの数字からも表れている。

では逆に出産率が高い国というのはどこなのかというと、2011年の世界保健機関WHOの調査に基づくとアフリカのニジェールという国が7.1、そしてアフガニスタンが6.6、ソマリアが6.5という数字になっている。

こうした国というのは日本の5倍以上の数字をたたき出していることになって、明らかに人口増加が進んでいるということが分かる。

勿論、日本に比べると赤ん坊のうちや、あるいは幼児のうちに亡くなってしまう率というのも高いので全員が成人出来る訳ではないし、平均寿命も短い。

それでも如何に人口爆発が起こっているかということが、この数字だけでもよく分かる。

ちなみに日本の場合で言うと第一次ベビーブームの時にはこの合計特殊出生率が4.5になっていて、今の3倍以上の数字になっていることが分かる。

だからこそ、この時代というのは日本の国内マーケットがどんどん大きくなっていって仕事をすれば豊かになるというのも当然の環境だったということが言える。

逆に今の人口がこのくらいの数字で推移している国はどこかというと、カメルーンやコートジボワールという国が挙げられる。

逆に合計特殊出生率が特に低いのが韓国やボスニア・ヘルツェゴビナで1.2となっていて、日本と同じくらいの1.3という数字だとドイツやシンガポールといった国がある。

やはり先進国は軒並み出産に対して消極的な姿勢があるし、こういったことは人類の本能から見ても仕方のないということと言うことが出来る。

これまでは産めや増やせでどんどん人口が拡大していくというのが一般的だったが、ある程度文化が成熟してくるとそういったこともなくなっていく。

そもそも地球上に人類がこれ以上増えるということは環境への負荷が大きくなるだけで、決してプラスに働くことではない。

ある意味で言うと適正サイズの人口をデザインしていくということも重要ではないかと思う。

ただし、その際には年金をはじめとした社会保障や医療の問題が生じてくるのは事実なので、そういったところに上手く適応していく力というのは求められている。


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