バンコクのソンクラン(水かけ祭り)に人見知りが挑戦


バンコクで迎えた13日、ソンクラン(水かけ祭り)の日。

噂には聞いていた。

道を歩いているだけでバケツや水鉄砲で水をかけられ、
ずぶ濡れになる時期であると。



前日に露天で購入しておいた防水ケースに
現金とiPhoneを入れて昼食に出かけた。




ホテルを出て茂みに隠れている少年を発見。

10歳ぐらいだろうか。

大型の水鉄砲を持っているところを見ると、
どう見てもソンクランを楽しむ気満々。


問題は、隠れている彼がなぜかこっちは気にしない上、
姿が丸見えになってしまっていること。

しかも向こうからは誰も来ていない・・・。



このまま行くと通り過ぎるぐらいまで近づいた時に
ようやく少年もこちらに気付いた。

距離も5メートルを切っていたので、
意表をついた形になって、一瞬ギョッとされた(笑)。

その後、満面の笑みで水鉄砲を撃ってくる。


そして、道の反対からはコンドミニアムの警備員が
ホースで派手に放水。

ホテルから出て1分足らずにして、
ソンクランの洗礼を受けた。



バンコク中、あるいはタイの国内がどこもこんな感じかと思いきや、
その道を過ぎるとまったく濡れていない人を見かける。

そのままアソックエリアを歩いていたが、
ところどころで水のかけ合いがあるものの、
基本的には突発的に時々起こる程度。

頑張れば濡れずに歩ける可能性を感じた。



ただし、タクシーの窓を開けて水鉄砲で狙い撃ちにしてきたり、
逆にバイクやトゥクトゥクに水をかけたり、
軽トラの荷台に6人程度の水鉄砲を持った男たちが放水していたり、
タイミングによっては派手にずぶ濡れになっていた。



帰りにショッピングモールのターミナル21に寄ったが、
基本的に中の人は濡れていない。

モール内での水のかけあいを防ぐためか、
水鉄砲は入り口で預けるようになっていた。






一度ホテルに戻ってから、
夕方になってソイカウボーイに行ってみた。

やはり道中は人々も落ち着いている様子。

しかし、ソイカウボーイに差し掛かると様子が違った。

水のかけあいがひどく、
基本的に歩いている人は全身ずぶ濡れ。


ソイカウボーイに来てからは、
一気に頭から爪先までびしょびしょになってしまった。




















最初は濡れることに抵抗があったものの、
ある程度水びたしになったら吹っ切れた。


ちなみに、水道水程度の水はいいが、
たまに冷えた水をかけてくる人もいるので、
これはかなり冷たいので驚く。

踊る人もいれば、泥を塗る人もいてまさに祭り。

ソンクランの力を見せつけられた。



誰かれ構わず無差別に水を掛け合っているし、
これは一人で来ても十分に楽しめる。

街が、というかバンコクの中でも特定のエリアが
楽しむことを目的にした人で埋め尽くされるので、
人見知りの私でも溶け込めた。

意外にハードルは低い。



こんな祭りをしてもトラブルにならないあたりが、
タイ人の穏やかな気性を表していると思う。

ソンクランをやったら、
そこら中で殴り合いになりそうな国も2つほど心当たりがあるし。

タイ人の和やかな性格と、
とにかく楽しもうとする欧米人のパワーがすごい。


どうも10年前のバンコクのソンクランはこんな感じではなく、
もっと地味だったらしい。

元々、年長者や仏像を水で清めることが発祥というので、
それが随分様変わりしたことになる。


ソンクランに向けての準備は現地で

日本に住む友人から尋ねられたが、
ソンクランの準備を整えてから来る必要はない。

すべてタイに入ってから手配できるので。

時期が近づいてくると、
バンコク各地で水鉄砲や防水ケースが販売される。

これはターミナル21のようなショッピングモールだけではなく、
駅前や路上でも見られる光景。


たとえば、アソック通りのアソック駅からナナ駅へ向かう途中には
大型水鉄砲も色とりどりの防水ケースも売られていた。

日本で特殊な水鉄砲を用意したいなら話は別だが、
原則としてはすべてタイで現地調達するのが便利。

特に水鉄砲はかさばるので、
わざわざ持ってくるのは大変だと思うので。



荷物がびしょ濡れになる可能性も

ソンクランの時期はタイ国内でも
場所によって微妙に違う。

そのため、バンコク、パタヤ、アユタヤ、チェンマイ等で
日程が異なっている。

これらを渡り歩く猛者もいるらしい。

たしかにエアアジア等を使えば
片道数千円で飛ぶことができるため、
国内移動のハードルは経済的には低い。


ただし、ソンクランの時期に注意しなくてはいけないのが、
荷物まで濡れてしまうリスク。

この時期のタイは見知らぬ通行人に水をかけても
失礼に当たらないのが大原則。

これは外国人にも適用されるルール。

そのため、荷物を濡らされても文句は言えない。



とは言え、これは移動の際には困りもの。

ソンクランと移動の日程をずらすのがベストだが、
それが無理な場合の対策としては以下が考えられる。


まず、濡れてはいけないものは極力持ち込まないこと。

どうしても必要な場合、
ビニール袋等によって防水をしておくこと。

スーツケースやバックパックの中で
さらにパソコンをビニール袋にでも入れておけば、
リスクはある程度小さくできる。

持ち込まないのが安心とはいえ、
私のように世界中を周っていると
いちいち装備を変える訳にはいかない。

そうした場合には、このような対策は必須。

と言っても、私はソンクラン前に入り、
そのまま30日の滞在期限いっぱいまでバンコクにいたので
無縁で済んだが。


バックパックの場合、
雨のためのバックパック用レインコートのようなものが
東急ハンズ等で売られているため、
それを使うのも1つの方法。



また、移動はタクシーを使い、窓は必ず閉めておくこと。

トゥクトゥクやバイクタクシーだと狙い打ちされるし、
窓を開けているとタクシーや一般の車でも水鉄砲の餌食になる。

タイはタクシー代が安く、
スワンナプーム国際空港やドンムアン空港から
スクンビットやサイアム等の主要エリアまで
1,000円程度で移動できる。

この時期の移動はタクシーを使うのが濡れずに済む方法。



そして最後の対策は、
ダメ元で荷物があるから水をかけないように
身振り手振りで伝えること。

相手も鬼ではないので、
こちらの事情を察してくれることも当然ある。

ただし、これは権利の主張ではなく交渉または依頼。

相手が受け入れる義務はないので、
濡らされても怒ってはいけない。

タイのソンクランはそういうものなのだから、
勝手にやって来たよそ者の外国人がトラブルを起こすのは
そもそもの筋違い。



なお、各地のソンクラン最終日は
特に熱狂的になる傾向にある。

ということで、
仮に移動するにしても最終日以外にするのが無難。



一度は体験する価値がある祭り

ソンクランが成立するのは、
タイのおおらかな国民性があってのこと。

私が以前に住んだマレーシアでは無理だと思う。


一年で最も暑い時期ではあるが、
バンコクや他の都市にタイミングを合わせて訪れる価値がある。

毎年常連になっているリピーターが多いのも
うなずけるのがソンクラン。

タイの素晴らしさを味わうためにも、
体験してみる価値が十分にあった。



伝えるのが難しいこと

どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、
現実の世界ではそれが許されない。

このブログを通して私が伝えたかったのは、
自由に生きるための方法。

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