各国の治安情報は最新でなければ意味がない


かつて私が住んでいたマレーシアのジョホールバルという街は、マレーシア国内で最も危険な場所として認知されていた。

すぐ隣町であるシンガポールからもまったく次元の違う危険な場所として考えられていて、実際、ホテルのフロントの人によっては腕を切られるから腕時計はしていくな、とアドバイスをもらった知人もいるほど。

しかしながら、ジョホールバルは劇的な治安の改善がされた場所でもあって、今現在としてはそこまで危ないわけではない。

というのも、国家を挙げてマレーシアがイスカンダルプロジェクトという計画を立てていて、その開発計画の中で治安の改善も重要項目の一つとして取り組んできたから。

とはいえ、私の友人や、知人の知人が強盗にあったという事件も聞く。

という事でまったく安全というわけではないものの、以前のイメージに比べると随分改善している印象はある。


ジャカルタの場合

ジャカルタに旅行にいった時も同じような事を感じた。

とにかく事前情報としては治安がいかに悪いかとか、道を歩いているだけでも本当に危険だとか、そういった話ばかりを聞いていた。

ヒヤヒヤしながら移動しなくてはいけないのかと思って行ってみると、実際には現地の空気はかなりのどかで、ちゃんと歩く道を選べば特に危険を感じる事もなく安心して過ごす事が出来た。

むしろジャカルタは人の良さの部分だけでいえば、世界の平均値よりもはるかに優しいし、むしろアジアの中でもベスト3に入る程に人間性が温かいのではないかとすら思っている。

ただし、Hotel Mulia Senayanからレストランに行く時には、あやしげなおじさんがジロジロ見てきたので、小走りでその場を離れたことがあった。



マニラの場合

フィリピンのマニラの治安に関して言えば、ここがあまり安全な場所ではない情報は嘘ではない。

とはいえ、一般的なイメージがそのまま真実なのかといえばそういう事でもなく、マニラの中でも地域差が激しいので、マカティやグローバルシティに関していえば安全。

それに対してマラテ地区とか、さらに北の方にいったかつてスモーキーマウンテンがあったような地域に関していえば、外国人がとても気楽に歩けるような場所ではない。

最初はマラテ地区のホテルに宿泊した事もあったので、そのピリピリした妙に緊張感のある雰囲気を肌で感じる事ができた。

明らかにジャカルタやマレーシアよりも危険であるのは事実。

しかしながら、マカティ等であれば一般的にイメージのいいバンコクやクアラルンプールよりもずっと安全なのではないかと思う。


スペインやヨーロッパの場合

経済状態によっても治安というのはどんどん状況が変わってきて、例えば、若年失業率が50%を超えるようなスペインであれば、マドリッドやバルセロナにおいて治安が悪化しているという話を聞く。

しかも彼らは体も大きく、身体能力が高いわけなので、小柄な日本人が絡まれるのはたとえ相手が素手であっても危険。

そういった事を考えると、ヨーロッパや南米の国の治安は、アジアよりも深刻に考えた方がいいのかも知れない。

ちょっと喧嘩に巻き込まれるとか、そういった事をしただけでも大怪我を負う可能性があるわけだし、この辺は本当にシャレにならない。

先進国なら治安がいいというわけではなくて、スペインの場合もそうだし、あるいはアムステルダムなども比較的治安は安定していない。

こういった街に行く場合にはそれ相応の注意が必要だし、日本人のように身体が小さくて、なおかつお金を持っている国民は狙われやすい。

一度治安が改善すれば、それでもうずっと安泰というわけではなくて、その国の景気が悪くなったり、失業率が悪化していく事によって犯罪を犯す人もいる。

最新情報を得ておかなければ意味がないとつくづく思う。

現在は中東もかなり緊迫した情勢らしく、あまり気楽に外国人旅行者が行くには向かないという話も聞いているので、こういったところも参考にしながら今後の旅先を決めていければと思う。

インターネットが発達して最新情報を入手しやすくなったとはいえ、なかなか時系列で検索ができるわけではないので、こういったところは注意しておかないと古い情報を掴まされて誤った認識の元で行動してしまいかねないので注意が必要。


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