フィリピンではコーヒーの方が紅茶よりも優勢


大音量を鳴らす鼓笛隊の出迎えを受けてマクタン・セブ国際空港を去ったあと、Hotels.com経由で予約していたHotel Elizabethに到着して6階の部屋に入り、一通りスーツケースの荷解きを終えてから、部屋の様子を改めて確認してみた。

そこで目についたのは、ティーセットはあるものの、よく見てみると、紅茶のティーパックは存在しない。

替わりにあるのはコーヒーやクリームだけ。

ポットがあるので、お湯を沸かすことはできるが、残念ながら紅茶を飲むことはできない。

そしてこういったことは、セブにおいてしばしば起こる。

もちろん両方置いてあるホテルもあるが、どちらか一方だけという場合は、たいていコーヒーのみ。

このホテルは朝食の際にもビュッフェがあるが、コーヒーはセルフサービスで飲むことができるのに対して、紅茶はカウンターの中の人に言って、ティーバックを特別に出してもらわない限り飲むことはできない。

こういったところからも、フィリピンにおいて、コーヒーの方が紅茶よりも人気があるということがうかがえる。

実際飲食店等に行ってメニューを見ていても、どちらかというとコーヒーの方がバリエーションが豊富な感じがする。

私はコーヒーを飲むと胃の辺りが気持ち悪くなったり、ひどいときには、胃痛を起こすこともあるので飲まないようにしているが、紅茶党の人間としては、これは少々物悲しいところ。

別に紅茶が絶対に飲みたいというわけでもないし、むしろセブにおいては豆乳が売っている店も見つけたので、それを飲む方が優先順位は高い。

そういった意味で言えば、別に紅茶があろうがなかろうが大した問題ではないものの、思いのほかコーヒー党の人は、世界中に多い事を改めて知らされる。

フィリピンはアメリカに統治されていた時代があるので、コーヒーが紅茶よりもシェアが高いのは、そうした影響もあるのかもしれない。


フィリピンの飲み物は甘さが強い傾向にある

フィリピンの場合は、マレーシアと同様にとにかく甘い味つけが好きなので、店で出されるものをそのまま飲んでいると、それだけでも砂糖の取りすぎになってしまう。

現代社会においては、砂糖の過剰摂取は、多くの国で問題になっている。

特に気温が高い東南アジアの場合、伝統的に甘い味付けを好む傾向にあり、これは飲み物において特に顕著になっている。

例えば、よくわからないビニール袋のような入れ物に入れて、得体の知れないカラフルな飲み物を飲んでいる人も南国では多いが、こういったものは糖分の他に、着色料もたっぷり使っている。

しかしながら、こういったことは貧しい先進国の話ばかりではなくて、例えばアメリカにおいても肥満が社会問題になっているように、明らかに砂糖の害は、先進国、新興国問わずに、多くの国で深刻な問題を引き起こしている。

コーラ一本で35gの砂糖が入っているので、その時点で一日に必要な摂取量を、大きく超えてしまう。

そもそも論として言うと、砂糖はなくても体にそれほど害がないもので、それは戦国時代以前にほとんど砂糖が摂取されていなかったことからもうかがえる。

そういった意味でも、何を食べるか以上に、何を飲むかに気を付けておかないと、生活習慣病を引き起こす原因になる。

よく飛行機の墜落とか、海外で危ないことに巻き込まれるとか、そういった悲劇に遭遇することを心配する人がいるが、実を言うと、生活習慣病の方がよほど多くの人に深刻な影響を与えているわけだし、統計的に考えれば、こういったことに気を付けることの方が、はるかに危険を回避する精度が高くなる。


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