ジェネリック家電で広がる陳腐化


大手が使った最新鋭の技術を特許の侵害をしない範囲で使っているジェネリック家電に注目が集まっている。

これは簡単に言うと最新技術を簡単に使うことはできなくても、それに近い技術を応用することによってもっと安価な家電製品を作ろうというもの。

具体的にはドライヤーとかあるいは扇風機などにこの傾向が見られる。

実際扇風機であれば、1500円とか2000円といった非常に安価な金額で日本国内で製造されたメイドインジャパンの商品であっても売っていたりする。

これは一から商品開発をしているのではなくて、大手の技術を使わせてもらうことによってこのような安価な商品開発というのが可能になっている。

しかしながら、これは一部の技術を売りにしている会社にとっては迷惑な話で、自分たちがコストと人材をかけて作った技術を、多少応用しているとはいえ、それをそのままほかの会社に使われてしまうのだから、競争上の優位性というのが働かなくなってしまう。

もともとジェネリックという言葉は医薬品業界で使われていて、特許権が切れたものについてはほかの医薬品メーカーが安く提供することができるという意味合いで使われている事が多い。

しかし、この考え方というのはほかの分野でも使われるようになっていて、例えばジェネリック家電のほかにも家具でも同じような事が行われている。

例えばデザイナーズチェアであるとか、そういった机やソファ等の様々な家具について意匠権と言う権利が切れたものについては、権利料を払うことなくほかのメーカーが作ることができるようになるので、中国等でそういった形を取ることによって、非常に安く優れたデザインのものを作ることができる。

特にデザインの一流のものというのは時代を超えて通用していくところがあるので、数十年前の最新鋭のデザインであっても、関係なく使うことができる。

こうしてジェネリックの考え方が広まっていくと、どんどん最先端を走る人に対する報奨が少なくなっていって、逆に後続組みが有利になっていく。

一部の人がそういった先端を走る企業であるとか、あるいは個人に対して敢えて応援の意味を混めてお金を支払うということもあるのではないかという指摘もあるが、それだけでは残念ながら不十分であるというのが実際のところだと思う。

確かにそういった応援の意味でのお金の使い方というのはあると思うし、投票のような感覚でこの人を応援したいからそこでお金を使うというのは考え方としてはあり。

しかしながら、実際にその行動を中心にとっているという人は限られてくるわけだし、莫大な費用をかけて研究や開発を行ったりあるいはデザインをしている人にとって、その極限られた人たちの支援だけでやっていけるのかというとかなりあやしいわけで、その意味でいうと後続組みが甘い汁を吸うことになる。

と言っても、後続組みの中でも当然競争の激化というのは起こっていくわけだし、例えばジェネリック家具の分野であれば、デザイナーを持たない単なる二流の職人たちが同じ分野にこぞって参入することによって、今後過当競争が起こっていく事が予想される。

ジェネリック家電についても国内の中小企業等も含めて参戦しているが、結局同じような商品が次々に出ていくだけなので、そこから価格競争が始まり泥沼になっている。

結局差別が働かないということは価格競争に陥らざるを得なくなり、最終的に自社の首を絞めることになっていく。


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