博物館を楽しめるかどうかは知識のレベルが関わってくる


マニラのカーサハムニダ博物館に行ってみたときには非常に退屈な思いをした。

かつてスペイン人の貴族がフィリピンに住んでいた時の自宅を博物館にしているものということだったが、当時の家具が残っているくらいで正直それほど目をひくものはなかった。

しかしながら一部の歴史好きにしてみれば非常に価値のある博物館になるのだろうしその年代であるとか建築様式であるとかそういったものからも様々な背景を読み取れるというのは存在する。

これはカーサムニダ博物館だけの話ではなくて大英博物館であってもウィーンの自然史博物館であってもどこでも同じことが言える。

博物館というのは絵や音楽のように感性に直接響くようなものは非常に少ない。

そこは美術品との違いで事前に知識がなくても感性でなんとなく楽しむことができるというわけではなくその人がどれだけ歴史であるとかその博物館に関する造詣が深いかといったことが直接的に問われてしまうので逆に言うと何も知らない状態でいってもただ単に古い椅子が陳列されているとかそれだけのことになってしまうのでとても退屈な思いをすることになる。

上野の博物館には恐竜の骨であるとかそういった模型が展示されているので子供の頃に親に連れて行ってもらった時には非常にわくわくしたことを記憶している。

あれは博物館の中でも知識がなくても楽しめるかなり特殊な展示であったわけでこういったものを展示することによって博物館の来場者の裾野を広げるという試みが世界各国で見られる。

しかしながら一見すると退屈に見える古い時代の遺品であるとかそれこそ調度品とかそういったものを見て感動することができるということは非常に人生を豊かにするのではないかと思うことがある。

人間は自分の知識であるとか経験とかあるいは感性によって様々なフィルターをかけて世界を見ている。

同じ博物館の展示物を見てもそこに歴史の奥深さを感じたりその時代の出来事を推測できる人もいればただ単に古いペンが置いてあるとか薄汚れた花瓶が展示されているとかそれだけしか感じることができない人もいる。

こういったことというのは一朝一夕に改善出来るものではないしある意味でいうと長期間にわたる教育というのが必要になる。

絵画や音楽も本格的に楽しもうと思ったら幼少期からの英才教育が必要であるように博物館に関しても少なくとも数年単位で様々な知識を得たり興味を持ったりするということが本当の意味で楽しむためには必要なのではないかと思う。

そういった意味で美術館のように気軽に楽しめる物ではないものの大人が本格的に趣味として取り組むには奥深くていいものなのではないかと感じている。


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