ベトナムのホイアンの洪水に見る現地の人のたくましさ


新興国で洪水が起こると、日本ではいかに悲惨な状況が世界でおきているかという構図で報道されることが多い。

これはフィリピンの台風であったり、タイの洪水においても同じこと。

ベトナムのホイアンという旧市街の町においても、数年に一度洪水が起こる。

この地域はユネスコの世界遺産にも指定されている都市で、風光明媚な都市として知られている。

ではホイアンが川が氾濫して洪水がおきた場合どうなるかというと、まず商店は比較的高い場所に移動してそこで商売を続ける。

さらにいうと、街中を遊覧するためのボートツアーまで開催されてしまう。

そういえば、フィリピンにおいても人が歩けないくらいに水がたまってしまって洪水になっていても、いかだのようなボートを造って水上で音楽を聞いて楽しんでいる人とか、むしろその状況をエンジョイしている光景がインターネット上には数多くアップされていた。

そういった写真をまとめたまとめサイトもできるくらいで、東南アジアの人は総じて快活で明るい性格の人が多い。

実際フィリピンに住むようになってから、私が住んでいるマカティエリアが洪水に見舞われたことはないが、マカティの近くについては先週洪水になったとか、そういった話を聞いたことがある。

とはいえ、彼らに深刻そうな表情が浮かんでいるわけでもなく、むしろあっけらかんとしている。

こういったエリアの現状は日本だけ見ていてもなかなかわからないところだし、現地に言って話を聞いたり、あるいは実際に生の現場を自分の目で確認することによってしかわからないのではないかと思う。

これはマニラばかりではなくて、ベトナムのホイアンについても同じで、前日には洪水で水没していたエリアも翌日になれば何事もなかったかのように商店は営業するし、カフェもすでにお客さんが普通に入って賑わっている状態に戻っている。

個人的には、Ho Lo Quanというレストランが心配だが、おそらく大丈夫だろう。

特に洪水の場合については、ある程度予測が立つことだし、同じ場所で何度も起こることなので、そこに住んでいる人や商売をしている人は、ある程度経験があり、対応する能力をすでに身につけていることも多い。

そのため、最初からそういった問題がおこることは織り込み済みでテナント料が決まっていたり、あるいは家賃を払っていたりするので、意外に本人たちはそこまで深刻に考えてはいない模様。

日本の場合だと水害が起こる事は少ないし、治水管理はかなりレベルが高いところまできている。

それでも一部の駅が水没したり、最近で言えばゲリラ豪雨が起こったりして予想外の事もあるものの、東南アジアはまだまだそこまでのレベルには達していない。

しかしながら、彼らが悲惨な状況で生活しているかというとそうでもなく、むしろ災害が起こっても心が折れたり、イライラしたりすることなく、柔軟にその状況を楽しめるほうが人生を最大限に満喫するためにはプラスに働くのではないかとすら思ってしまう。


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