海外不動産投資をするようになって視野が広がった


私は昔から持ち家という制度については反対の立場をとっていて、そういった自分への呪縛のようなものを作る事については抵抗感があった。

そのため、日本の国内で不動産を購入しようと思った事はないし、投資の事を考えても人口が減っていく市場においては難しいだろうと思っていた。

実際、国土交通省が発表している人口動態の予測等を見ても、明るい未来は描く事ができない。

これに対して海外不動産投資はまったく状況が違っていて、人口が見事なピラミッド型になっていて40年前、50年前の日本ような人口動態を描いている国もある。

フィリピンやベトナム・マレーシアといった新興国がその通りで、こういった国においては不動産の需要はどんどん伸びているので、海外の中でも一部の地域は力強い成長を遂げている。

ただ単に投機的に世界中から資金が集まってくるだけではなくて、実需の裏付けを伴う成長なので長期的な位置付けでゆっくりと投資をしていく事ができる。

さらにいうと、家賃としてインカムゲインも入ってくるので、国によってはそのインカムゲインによってローンの支払いをしながら自分の持ち家を作るという事もできる。

もちろん私の場合は海外不動産を投資対象として購入しているだけなので、自分が住む事は考えていない。

プレビルトという建築前の物件を買った場合でもそうだし、あるいは土地等を購入した時であっても自宅や自分の店舗のために購入するわけではなくて、あくまでも投資として貸し出すために手に入れて、そこからの家賃収入で当面のローンの支払いをしつつ、最終的には売却益で大きな利益を狙おうというのが基本的なスタイル。

人口が増えているか減っているかというのは投資において非常に重要な問題で、日本のようにどんどん人口が減っていくと、一部の地域に人が集中する事によって不要になったマンションや集合住宅はどんどん住人が減っていって実質的に管理が行き届かなくなり、そこに社会的に問題のある勢力が住みつき、結果的にスラム化してしまう恐れもある。

実際、地方都市に行くとごく一部の地域ではあるものの、そういった現象はすでに見られるようで、そういったマンションは治安がどんどん悪化して周りからの評判も悪くなり、白い目で見られる事になる。

当然ながらそんなマンションが高く売れるわけもなく、売却する事もできないし、持っていても役に立たず固定資産税等のコストがかかるだけという二重の苦しみを味わう事になる。

これに対して、人口が増えている国に関して言えば、ある程度実需が伴う地域で購入しておけば、こういった心配は当面ない。

ただし、マレーシアのように人口が伸びている国であっても、人口密度がもともと低い場合には将来に向けて不安があるエリアもある。

実際、私が昔住んでいたジョホールバルは非常に広大な街でありながら、140万人くらいしか人口がいなかった。

マレーシアが国家ぐるみで取り組んでいるイスカンダルプロジェクトや、カントリーガーデンという不動産会社が1,000億ドルを投下すると言われるフォレスト・シティ等の開発がどんどん行われているにも関わらず、おそらく捨てられていくであろうエリアも少なからずある。

実際にシャッター商店街のようになってしまっている商業施設もよく見かけたし、おそらく廃墟の塊になってしまうであろう地域もかなり頻繁に見かける事があった。

こういった事もあるので、海外の不動産であればなんでも投資して大丈夫という事ではなくて、実際に現地に行ってそれぞれの現状を鑑みて行動する事が必要となる。

日本人投資家の場合、どうしても言葉の壁とか、会社を休めなかったり有給を取れなかったりといった事によって現地視察ができない事もあるし、実際に視察に行く事ができても業者の言う事を鵜呑みにしてしまってそのまま騙されてしまう事が少なくない。

そういった怪しい業者もかなり目にする機会があったので、改めて注意が必要であると感じている。

こういったリスクは当然に存在するものの、日本の中でごくごく限られた値上がりが見込める不動産に投資をしようとして血眼になって物件を探すのに比べれば、海外の不動産はかなりチャンスが大きいというのは実際のところだと思う。


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