待ち合わせは思いのほか時間を奪われる


人と会う時に待ち合わせをして指定された場所に行くのは古典的ながらも一般的だし、最近だと携帯で細かい場所を打ち合わせすればいいので、とりあえずおおまかな時間と場所だけしていしておいて、友人同士で集まったりする人も多いと聞く。

しかしながら、待ち合わせは思いのほか時間を消費するもので、それはただ単に1時間会うのであれば1時間を失うということではない。

まずは何月何日のどこで待ち合わせをすると決めた時点で、その約束を忘れないように手帳やスケジュール帳、カレンダー等に記載をしておくか、もしくは記憶しておくことによって脳の一部をの容量を消費するか、といったことが必要になる。

そして当日であれば出発前に準備を整えておく必要がある。

準備のための時間も無視できない

何時に自宅やホテルを出発すれば間に合うかということを計算しておき、その時間を忘れないように意識の片隅においておくことで仕事への集中力が途切れたり、あるいは執筆業務で気分がのってきた時に中断されると仕事にならないので、細切れの仕事や暇つぶしに終始せざるを得なくなったりと、自宅にいる段階であっても制約を受けることになる。

これは執筆のスケジュールが立て込んでいるような時は大きな障壁となるし、執筆にも推敲にも時間を使えないのはなかなか困りもの。

そこからわざわざ移動をして待ち合わせの場所に行くことになるが、行きつけの場所だったりしない限りは地図を見てその場所を探さなくてはいけない。

日本の場合だったら、私は日本国内で使える携帯電話を持っていないので、電車の乗り換え等も事前にネットが使える環境で調べておく必要がある。

ましてグーグルマップを見ながら目的地まで誘導してもらうこともできず、これまた地図を事前にiPhoneで撮影して、それをたよりに歩かなければいけない。

当然ながら道に迷った場合の時間も計算に入れておく必要があり、仮に会って話す時間が1時間だったとしても、準備時間が話している時間と同等か、あるいはそれ以上必要な場合すらある。


気軽に人の時間を奪う人々

その一方で世の中には簡単に会おうといってくる人もいるし、自己紹介すらまともに記載されていない場合すらある。

相手の負担を考えれば、当然ながら行動を起こしてもらうため、あるいは自分のオファーを受諾してもらうためにそれなりに魅力的な魅せ方をする必要があると分かりそうなもの。

しかし、そういった意識を持った人は世の中に意外と少ないし、ある意味でいうとビジネス感覚が欠如していると言わざるを得ない。

もしこれがビジネスだと思えば、もっと違ったアプローチの仕方をしなければ願いが叶えられないのは当たり前に分かるはず。

しかしながら、会ってお茶をするだけであれば自分が何者かすらも詳しく明かさず、当日になって会ってから話せば十分だろうと思うのは、待ち合わせに浪費される時間、言い換えれば人生の一部を過小評価してしまっているから。

そういったこともあり、最近では待ち合わせをする時には相手を選ぶようになったし、待っている時間もただ手持ち無沙汰に立っているだけでは無駄なので、書店で待ち合わせをするとか、あるいはカフェ等で本を読んで過ごせるようにしておくとか、そういったことも気にするようにしている。

ただ人が歩いているのを眺めるだけというのは時間のむだだし、ぼんやりと瞑想でもしているのであればともかく、いまいち落ち着かない雑多な人ごみを前にして手持ち無沙汰というのは人生の無駄遣いにしかならない。

こういった無駄を意外に気にしない人が多いのも驚くが、世の中にそこまで時間を持て余している人が見当たらないのも皮肉な話だろう。

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