おおかみこどもの雨と雪の感想


映画おおかみこどもの雨と雪を見てみた。

感想としては、非常にベタなホームドラマに子どもたちが狼男の子どもという特殊な設定を練りこむことによって成り立っている作品ということを感じた。

ストーリ自体はそういった意味で、一つ色を付けていることを除けば非常に陳腐で、ある意味人間の心理に訴えかけることが間違いないような要素を散りばめて作っているということを感じた。

それほど突飛なストーリーであるとか、独創性があるというよりは鉄板のストーリーをつなげているだけという印象が強い。

ざっくりというと狼男と女子大生が出会って、そこから子どもが出来て夫である狼男が事故で亡くなってしまい、そしてシングルマザーとして二人の子どもを抱えながら暮らす母親が育児のことに悩み、そして子どもたちが通常の人間ではなく狼男としての性質を持っていたので、都会でそのまま暮らすということがままならなくなって、人里離れた田舎に引っ越すというストーリー。

そしてその中で田舎の人たちのコミュニティーに溶け込んでいく様子や、農作物を上手く作れるようになるまでの話。

こういったところがある意味でいうと非常に型にはまったというか、田舎の頑固なおじいちゃんとか、ちょっと仲良くなると一気に親しみやすくなって仲良くしてくれるおじさんやおばさんといった典型的なアーキテクチャーをそのまま使っているという感じがした。

この人物の設定を典型的にしていくという手法はそれ以前の段階でも使われていて、このおおかみこどもの雨と雪の場合で言えば、都会に住んでいるときに地域の生活課か何かの職員が訪ねて来て、子どもの無事を確かめさせてくれという話をしてくるが、彼らの姿というのも、非常に典型的な職員として描かれている。

こういった脇役において、魅力的で独創的な人物を配置するというよりは、ストーリーを進めやすくするためにそういったところというのは非常に古典的な描き方をしているという印象がある。

そういった意味で、ストーリー自体はそれほど特殊なものではなくて、寧ろ設定を除けば非常に王道というか、どこででも見られるようなストーリーだということは感じた。

最終的に弟の方は狼として生きていくということ決めて、10歳にして母親から離れて最後は朝日の下で遠吠えをすることによって力強く、これから生きていくという宣言を行って去っていくということ。

それに対して少女の方は自分が狼の血を引いているということを友人に理解をしてもらって、ひとまずはそこでハッピーエンドということでストーリーは終わる。

ストーリーの感想としてはいまいち斬新なものは無かったとはいえ、非常に絵や音楽の描写がきれいで、その点については心が動かされることはあったし、新しい発見ではないとはいえ古典の時代からずっと磨き上げられてきたような親子の愛情とか、そういったテーマを描いている上に、それの典型的な形を使っているだけあって分かりやすい形で感情が揺さぶられるところがある作品だった。


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執筆者、伊田武蔵
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