ビガンに行くことなくフィリピン生活が終わろうとしている


私が住んでいるマニラからバスで9時間ほど行くと、ビガンというユネスコの世界遺産にも登録されている町がある。



ビガンの特徴としては、元々スペインの植民地だった時代の面影が残っているのと、中華街としての要素が溶け合っているため、中華様式とスペイン様式の二つが入り混じって、独特な文化が残っているということ。



マニラやセブのように商業的に発展した町は、近代化によってどんどん過去の面影が壊されてしまっている。

それに対してビガンは港もなく、そのまま大掛かりな発展が成し遂げられることなく、過去の面影が色濃く残っているので、そういったことが認められて世界遺産にも登録されている。

この町はかなり独特で、旧市街のメインストリートであるクリソロゴ通りにおいては、人間と馬車以外は通行が禁止されていて、バイクや車は通ることができなくなっている。

こういったことは、ヨーロッパ各国の一部の観光地においても同様の配慮がされていて、観光スポットとしての価値を高めている。

写真で見てみる限り、ビガンはマニラとは全く違う町並みを呈しているので、ショートトリップの行き先として、かなり面白いのではないかと以前から思っていた。

しかしながら、今年はスペインそのものに行く予定もあるので、わざわざバスで9時間も移動するのは大変だし、スペイン様式の街を見るより、実際にスペインを見てみた方が早いという結論に至ってしまった。

ビバビーガンフェスティバルが毎年5月にあって、この村の中では一番大きな祭りということだが、もう5月にはすでにフィリピンにはいないので、そこら辺の事情も相まってビガン行きは見送ることにした。

ちなみにビガンには様々なお土産があって、食べ物であればトンソンズ、あるいはキヌボンという食べ物がある。

このキヌボンというのは、細い竹筒の中に砂糖ともち米をいれて、炊き上げたものということ。

あとはバシーというサトウキビのお酒もある。

様々な民芸品も売っているということなので、かなり賑わっている模様。

サルセド広場やセントポール大聖堂、世界遺産にも登録されている記念碑、国立博物館など、かなり様々な見どころが密集している模様。

サルセド広場といのは、ラオスのビエンチャンの中心となっている広場に雰囲気は似ている。

なお、サルセドというのはスペイン人のフアンデ・サルセドの名前から取られていて、マカティにもサルセドビレッジという名前のエリアがあるほど、フィリピンの中でも重要な人物として認識されている。

この他にも、国立博物館、クリソロゴ博物館といった文化施設もあるし、郊外のバルアルテ動物園、バンタイ教会など、ビガンにはかなり見どころがたくさんある。

さすがにこれだけ郊外に行くということになると、すぐに観光だけして帰ってくるのも移動が大変なので、1週間ぐらい時間を取って、のんびりと行ってくるのも一つの方法かもしれない。

だいたいこういった観光地は、フィリピンのような新興国の地方であってもインターネット環境等は優れていることが多いので、そこら辺も追い風になる。


ホーリーウィーク

フィリピンのホーリーウィークは、軒並み店が閉まって閑散としてしまう。

私がフィリピンに移住してきた直後に、ホーリーウィークという行事があった。

こちらはキリスト教の習慣に基づいた行事になっていて、基本的にほとんどの店が閉まってしまう。

私が住んでいるマカティは商業エリアなので、会社も当然ながら休みになるし、ほとんどの店が閉まってしまうので、ある日を境に街が突然閑散としていた。

しかもそれが初めての日曜日と重なっていたので、もしかするとフィリピンにおいて土日は毎回このように店が閉まってしまうのではないかと心配していたことを覚えている。

というのも、厳格なキリスト教の場合、日曜日は休息を取ることを徹底しているので、ひょっとしてそういったことなのかと思っていて、ホーリーウィークというのは当初は知らなかった。

24時間営業のマクドナルドも一部店舗は閉まっていたり、ミスタードーナツ等の店も閉まったりするので、日曜に関しては商業地域に関して言うと、かなり閉まっている店が多いのは事実。

しかしながら、ホーリーウィークはさらに輪をかけてその影響が強く、グリーンベルトやグロリエッタといったショッピングモールすらも閉まっていた。

ランドマーク等のスーパーも閉まっているし、開いている店の方が少ない。

その間にどのような店で食事をしていたかというと、一部のマクドナルドとか、もしくはセブンイレブンやミニストップのようなコンビニでご飯を買うぐらいしか方法がなかった。

とはいえ、ホーリーウィークの中でもピークとなる2〜3日ぐらいがそういった状況というだけで、常にそのぐらいの閉店率というわけではない。

したがって、店が閉まっている2〜3日の間をどうにかしのぐことができれば、グリーンベルト等はまた営業を再開するので、いつも通り食事をとることができるようになる。

そういったこともあるので、もしマニラに旅行に来るのであれば、このホーリーウィークの時期は外しておいた方が無難。

マカティ等からは人がいなくなって、ある意味では移動しやすいので快適とも言えるものの、生活インフラが一気に弱まってしまうし、おそらく観光スポットも、軒並み閉店してしまうことが予想されるので、来てみたはいいものの、何もすることがないということになり兼ねない。

残念ながらホーリーウィークというのは、年によって時期が若干ずれるので、毎年それぞれ確認する必要がある。

もちろん、あえてその時期を選んで、フィリピンの特別な一面を見たいというのであれば、それは全然いいと思うし、そこら辺は考慮の上で旅行の計画を立てていただければと思う。


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