マカティ(マニラ)のマッサージ事情を現地在住者として語った

マニラのマカティに移住したので、
現地でマッサージを受ける機会も多い。

そこで、価格やサービス内容等についてまとめようと思う。



まず、マカティのマッサージもいくつかのタイプがある。

タイ式やスウェディッシュマッサージ、指圧、足つぼ、
整体に近いものなど。

特にスウェディッシュマッサージという
ヨーロッパで発展したスタイルを取る店が多い。

これはマレーシアやタイ、ラオス等の
他の東南アジア諸国とは違った特徴。

大雑把に言えば、
オイルマッサージということになる。

その名の通りスウェーデンが発祥というわけではなく、
ヨーロッパが起源ということ。


リトルトーキョー付近は指圧ができる店もある。

マッサージ店

やはり日本人をターゲットにしているエリアなので、
このへんは日本の流れをくんでいる。

話に聞いたところでは、
マニラのカラオケで働いていたフィリピン人女性が
日本人男性のスポンサーを見つけて
開業する例もあるらしい。

以前に住んでいたコンドミニアムの近くにあった
ウォーターサーバーの店舗もそんな感じだった。


私はタイ式が苦手なので(他の国で何度も激痛に苦しんだ)、
それ以外を選ぶことにしている。

スウェディッシュマッサージはオイルを使ったもので、
ほとんど痛みはない。

リラックスした気持ちで受けられるのでいい。

金額的には1時間300〜400ペソほどの店が多い。


カラダファクトリーという日本発祥の整体系の店も
マカティには2軒あり、
1軒はグロリエッタの3階にある。

位置的には吉野家の上あたり。


もう1軒は場所がよく分からないが、
住所にはグリーンベルトが付いている。

ただし、ショッピングモール内ではなく、
その近くということらしい。


このカラダファクトリーでは体のゆがみを診察してくれて、
姿勢についてのアドバイスももらえた。



こちらもあまり痛みはないし、
スタッフの教育にも気を使っている感じがした。

日本人オーナーの店でも、
完全にフィリピンクオリティーの接客の店も多いが、
ここは悪い意味で現地化しないように意識している印象。

料金はAP (ATLAS & PELVIS) BALANCEコースで
1時間1295ペソ、
ボディトリートメントコースで1045ペソ、
フットトリートメントで845ペソとなっている。

マニラでは、大衆店よりは高級で、
いわゆる高級スパよりは割安。


なお、カラダファクトリーはバンコクや台北でも見かけたし、
海外展開を積極的に行っている模様。

整体のチェーンとしては世界的にも大手と言えるだろう。


マカティのマッサージは全身だけではなく
足だけというのもある。

フィリピンに旅行に来て歩き周り、
足がパンパンに張っているような時も気楽に受けられる。

もっとも、旅行者が安心して歩き回れるエリアは限られるし、
マニラ市内の移動の原則はタクシーにした方が安心ではあるが。


マッサージ以外にネイルやペディキュアをしてくれる店もあるので、
女性はそうした店を選んでもいいかもしれない。

さらに言えば、美容院でもフットスパやフェイススパが
色々な店で見受けられる。

このあたりを理由に、
日本に戻りたくないと語る駐在員妻も。

料金がまったく違うので、使いやすさが別次元。

メイドを雇いやすいことと並び、
人件費の安いフィリピンの大きなメリットの1つだろう。

フィリピンに住んでいればパートに出るようなこともないし、
駐在員なら家賃補助や子供がいれば学費も出してもらえて、
手当も付くので可処分所得は大きく増える。

日本に戻ると特権はすべて剥奪なので、
たしかに戻りたくない気持ちも理解できる。


なお、マカティ市内であればホテルやコンドミニアムに
マッサージに来てもらうという手もある。

人が部屋に入ってくるのは落ち着かないので
私は利用したことがないが、
この出張マッサージも便利でいいと聞く。

金額は1時間で300ペソや400ペソと店舗と変わらないし、
それなら来てもらったほうがいいという
フィリピン在住の日本人もいるので、
ここは好み次第かと。


テナント代がかからない分、
向こうとしてもコストが浮くのだろうし
マカティはそう広いエリアではない。

そこを移動する方が簡単なのだろう。


マカティにはマッサージ店があっちこっちにあるので、
私は店舗型のところにしか行ったことがないし、
出張型が具体的にどういった流れなのかは不明。

シーツを向こうが用意するかとか、
そのあたりの事情は分からない。

オイルを使う場合は汚れるとは思うが・・・。


サービス内容は他の国と変わらない。

タイよりは手技が拙い感じはあるが、
ベトナムやマレーシアよりは丁寧にやってくれる。

強弱の注文をつけた場合も、
マレーシアと違ってフィリピンは忠実に守ってくれる。

以前にマレーシアに住んでいた時には、
もっと弱くと指示してもすぐに元の強さに戻ることが多く、
友人は左肩がパンパンに腫れてしまったこともあった。

マニラでは、そうした話は聞いたことがない。


部屋自体は日本に比べると粗雑な印象はあるものの、
生理的に嫌悪感が出るような店は見たことがない。

店の外観を確認して選べば、まず問題ないはず。


1時間体をほぐしてもらっても1000円以内なので、
フィリピンの人件費の安さの恩恵を受けられるのがマッサージ。

スコールが降ってきて時間をつぶしたいときなど、
空き時間にふらっと入れるのがマカティに住む者としては嬉しい。


さらにこれが同じフィリピンでもセブ島になると、
アジア最安値圏にまで料金が下がる。


セブの場合


マカティで1年住んだ後、
他の国を転々とした期間を経てセブに移住した。

元々1つの街に永住する予定がなかったので、
色々住んでみようということで。

もちろんセブでもマッサージに行くことはあるし、
むしろその機会は増えた。

ちょうど生活の動線上に店がいくつかあるので。


まずはセブのマッサージの金額だが、
マカティよりも安い。

Nuat Thaiというチェーン店なら、
タイマッサージで1時間150バーツ、
スウェディッシュマッサージで250バーツ。

日本円にすると400円から650円程度。

マカティの半額程度。

人件費もテナント代も安いのだろう。

これ以外にも頭だけ、足だけ、背中中心に、
といったいくつかのコースが用意されているし、
アロマセラピーやホットストーンセラピーもある。


Nuat Thai以外にも1時間200〜300バーツ程度の
格安価格の店がセブには乱立している。

一方、世界的に有名なリゾート地でもあるだけに、
高級なスパも数多く揃っている。

マクタンのビーチサイドのリゾートホテルなら
ほぼ必ずスパは用意しているが、
こちらは13,000円程度はすることが多い。


このように、セブのマッサージの値段はピンきり。

施設のグレードも大きく変わる。

スコールを避けるために、
食事に行く前にしょっと揉みほぐしてもらうために、
リラックスして考え事をしたい時に、
といった日常使いもできれば、

特別な気分を味わいたい時に
高級なスパを利用することもできる。


また、自分が行くのが面倒な場合は、
ホテルや自宅に出張マッサージがある。

出張費がかかるので店舗型より
プラスαの金額にはなるが、
出向く気にならない場合には助かる。


また、フィリピンのビーチリゾートでは
波の音を聞きながらマッサージを受けられることも多い。

こちらは店舗型の場合の他に、
ビーチにマッサージ台や椅子を置いているだけの場合も。

目を閉じていても、
耳から入ってくる海の音だけでも心地よく、
身体をほぐされる快感とあいまってリラックスできる。


マッサージというとタイも有名だが、
金額的にはセブの方がバンコクより圧倒的に安く、
5割〜6割ぐらいの金額になっている。

近年物価の上がっているフィリピンではあるが、
こうした人件費の安さは健在。

マッサージはその最たる例と言ってもいいだろう。


なお、マレーシアでは3〜4倍の金額の上、
妙に痛みが激しく、気持ちよさとは無縁な店が多かった。

マカティでもセブでも、あるいはパングラオ島でも、
フィリピンではそのような経験が一度もないので、
その点も安心なところ。


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