差が広がっていく先進国と途上国の人口


2010年の段階では、先進国と呼ばれる国の人口が12億人に対して、新興国や発展途上国の人口の合計は57億人とされている。

人口動態はだいたいの予測がつくもので、ある程度長い期間を見れば、それほど大きく外すことがないことは広く知られている。

そのため、1年後にどういった商品の流行があるかを予測することは難しくても、10年単位、20年単位で大まかにどういった方向に世の中が動いていくか予測することはそれほど困難ではない。

2030年までに人口がどのように変わっていくかというと、先進国においてはほとんど変化がない。

だいたい先進国全体で人口が4千400万人程度増えるだけという予測なので、元々の12億人という人数からすると、小さなインパクトしかない。

わずかに4%未満の差ということになるし、その中で少子高齢化が進むという現象は起こるにしても、劇的な変化が起こることはないのが実際のところ。


対照的な途上国の人口推移

では、途上国に関してはどうかというと、こちらは全く事情が違い、2030年までに13億人ほど増えるとされる。

つまり57億人だった2010年の人口が、20年の間に70億人にまで増加するという試算。

これによって、新興国と先進国の人口のバランスは、だいぶ変わってくることになる。

ただし、これがそのまま富の偏在に繋がるのかというとそういったことではなく、おそらく今後は新興国や途上国の所得が上がり、そして先進国の方は所得が下がっていく傾向にあると予測される。

逆に言うと日本のような先進国であり、なおかつ世界でも例を見ないほどの勢いで少子高齢化が進んでいく国は、どんどん富が外国に流れていってしまうことになる。

そういった中での生き残り戦略は、残念ながらこれまでの歴史を見ても、例を見ない。

追われる側と言うよりは追い落とされる側になっているという意識が、未だに日本人には欠乏しているし、企業に親子関係にも似た保護を求めているサラリーマンが未だに多い現実もある。

そういった人達は、常に誰かに自分の運命を委ねているので、今後の未来においては暗い側面ばかりを突きつけられる可能性も考えられる。

フィリピンのような人口が爆発している国に住んで感じるのは、とにかく経済だけではなく、人々の生活に活気があるということ。

それに比べると、日本は大都市に行っても活気に欠ける。

特にサラリーマンに関しては暗い顔で歩いてることが多いし、2011年の震災前の段階であっても、既に疲弊している空気があった。

そういった国の中で働いていくのか、それとも世界に打って出るのか、こういったことも考えざるを得ない時代に突入していることは明らかであって、先延ばしにすること自体が大きなリスクになる。


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