ジャカルタ(インドネシア)に移住先としての魅力はなかった


インドネシアの首都、ジャカルタは高層ビルや高級コンドミニアムが立ち並ぶ大都市の一面と、廃屋と間違えるほどのボロボロな家が混在している街。初めて訪れると、海外移住先としてふさわしいと思う部分と、そうじゃないと感じる部分が交互にやってくる。

ジャカルタを見ていくと、物価は当然日本よりも安い。その一方、タイやマレーシアといった東南アジアの国と比べると、特別安くはない。インドネシアというと経済的にタイと比べて発展していないイメージがあるが、物価はそこまで安いわけではない。

とは言え、家賃を10万円も出せば、ジャカルタでは高級ホテルのようなロビーのあるコンドミニアムに住める。プールやテニスコートが付いていることも多い。



中心部近くのコンドミニアムでこの価格なので、郊外に出れば、もっと安い物件もあるだろう。もっとも、私が見たのは単身者向けの1DKの部屋ばかりなので、家族連れだと話は変わってくるが。

ジャカルタの交通事情は、電車が通っているものの本数は多くなかったり、時間帯と路線によっては屋根にまで人がびっしり乗っているほどの混雑ぶり。不動産業者によると、日本人で電車通勤している人は聞いたことがないとのこと。ちなみに、空いていても屋根の上には人が乗っている。この電車は日本で使っていたものを、こちらに持ってきている上、行き先も「東陽町」のようにそのまま使っている。

トランス・ジャカルタという公共のバスもあるので、こちらを使いこなすと移動には便利らしい。とは言え、ある程度の土地勘がないと難しいだろうが、いざ海外移住となれば、徐々になれていく部分ではあるだろう。

タクシーも安い。ジャカルタでは数多くのタクシーが見つかるので、拾うのも簡単だ。ただし、交通渋滞がひどいため、時間が読めなかったり、空いていれば5分の距離なのに、30分以上かかってしまうこともざら。

また、バイクがどんどん割り込んでくるため、自分で運転するのは神経をすり減らしそうな感じがする。

ジャカルタは信号が少ないため、道の向こうに渡るのも苦労することがあり、4車線しかない道の向こうに渡ろうとして10分以上かかったこともあった。

食事はローカルレストランの数がとにかく多い。ジャカルタはインドネシアの中でも人口が密集しているだけあって、いたるところで見かける。普通に道端にあるので、ローカルレストランを見かけないように歩くほうが難しいほどだ。

その反面、日本食や洋食を食べられるところは少ない印象を受けた。これはジャカルタに移住してくる日本人にとっては痛いところだ。ブロックMという日本人街には行かなかったので、こちらに行けば状況は違うようだが、ジャカルタの中でもそこから離れたところに暮らすと、おいしい日本食を食べられる場所は限られそうだ。


ここまで書いてきた内容としては、ジャカルタは海外移住先としては魅力がないような感じになってしまった。しかし、ジャカルタには特筆すべきポイントがある。それは、人の良さだ。人々が友好的な国といえばタイが有名だし、事実、その通りだと思う。しかし、ジャカルタも負けず劣らず、にこやかで人が優しい。

タイの場合、人々は優しくてにこやかなのだが、なぜか飲食店等で働くと無気力になってしまう人が多い印象がある(それでも他の国より平均値は高いが)。ジャカルタの場合、高級店に限らず、接客業の人もにこやかで癒される。タイと同じレベルで人が優しい国(インドネシア全土ではなく、ジャカルタ限定かもしれない)があるとは予想しなかったが、接客業の愛想の良さのみで言えば、タイ以上かもしれない。

この点についてはアジアの中だけではなく、世界的に見てもジャカルタはトップクラスと言える。



ただし、ビザは・・・

ビザについて調べてみると、リタイアメントビザや就労ビザ以外に取れそうなものが見当たらず、私に当てはまるものがなかった。現実的にインドネシアに移住するのなら、この点が問題になる。

なにしろ、移住したいと思ったところで、インドネシア側がNOを突きつけてきたら話は終わり。コンドミニアムを借りて住まいを確保すれば、それでいいという問題ではない。リタイアメントビザは取りやすくても、若いうちはビザ取得が難しいというのはタイに似たパターン。普通に考えると、現地で就労するわけでもない30代が移住してくるというのは、たしかに理解しづらい。

こんな事情もあるので、インドネシア移住を本格的に考えるのは、ずいぶん先になるかもしれない。それまでに発展していてくれれば、ジャカルタを見る限り国民性は素晴らしい国なので、楽しみになる。もっとも、バタム島などを見ていると、特に人がいいという印象もなかったので、地域性が強そうではあるが。

アジアの中でもインドネシアは好きな国の1つだし、将来的な移住先の候補地として残しておきたい。



追記:30日のジャカルタ滞在を経て

上記の記事を書いて約2年がたち、その間にマレーシアからフィリピンに移住したり、世界各国を見て回ったりした。より良い住環境を求めて。

その中で、再びインドネシアの環境を確かめるべく、ジャカルタに30日滞在した。日本人街であるブロックMも含め、場所やホテルを変えながら住み心地を確認。今後の可能性を探るためのショートステイだった。

その結論として、この街に移住することは当面ないだろうということになった。理由は単純で、デメリットはあってもメリットが見つからなかったから。

デメリットとしては、交通インフラの弱さが大きい。電車はあっても日本人が安心して乗るには不十分で、治安の問題が気にかかる。本当に電車の屋根の上に人が乗っている光景を目にしたのは、新鮮というか驚きではあったが。

ちなみに、本来は車内があまりに混雑するから屋根に乗るという話だが、私が移住仲間と共にジャカルタの電車に試しに乗った時は、車内の席は一通り埋まっていたものの立っている人はポツポツいる程度で、特に混雑していたわけではなかった。

また、駅によっては夜になると真っ暗になっていたりと、移住したとしても外国人が気を許して乗れる環境にはない。なお、ジャカルタの電車は日本で現役を引退したものが走っていて、電車マニアにはその意味で楽しみらしい。たしかに小川町行きの電車が、行き先の表示も変えずに走っていた。


車は交通渋滞がひどくて移動が大変だし、道を渡るのにも苦労する。何しろ信号が少なく、バイクがひっきりなしに通り過ぎていくので。それだけ車・バイクが多ければ、もちろん空気だってきれいなはずがなく、排気ガスの臭いが鼻をつく。

車に乗って遠出をしようと思えば、安全面で評判の悪いタクシーを使わざるを得ない上、渋滞で何分かかるか計測不能。しかもノロノロ走る車ほど乗り物酔いしやすいものはない。近くに歩いて行くにも、道を渡るのがストレスになる。これでは、仮にジャカルタに移住したら出不精になるのが目に見えている。

どこにコンドミニアムを借りるかで快適度はかなり違いそうだが、他国と比べてインドネシアを選ぶ理由、あるいはジャカルタを選択する理由は見つからなかった。



余談だが、インドネシアではバリも移住先として人気があるし、先日香港で金融のプロ主催のディナーに参加した時も、小学生のお子さんと母子で数ヶ月後にバリに移住する人がいた。

バリは旅行先としても世界的に人気だが、年々渋滞はひどくなる一方。原因の1つとして、十字路が不吉とされるために、非効率なT字路を多用せざるを得ず、交通量の増加に対応できていないとのこと。


話をジャカルタに戻すと、ブロックMという日本人街ではそこその和食が食べられ、東南アジアの中でもそれなりレベル。しかもインドネシアは経済的に未発展な国でありながら、ホテル代や和食レストランの食事代は、周辺各国と変わらない。外国人が暮らす上では物価の安さというメリットもない。

衛生的にも不安が残り、ホテルによっては水道水から海水のような匂いがしたり・・・。

川も汚かった。

こうしたことを総合的に考えると、わざわざインドネシアに移住するぐらいなら、東南アジアの中でもっと有力な候補が複数ある。ジャカルタに住むという選択肢は、私の中では事実上消えることになった。



他の移住先人気国との比較

チェンライのレストラン
カナダやオーストラリアはまったく性質が違うので、 ここではタイやマレーシアとインドネシアを比べてみる。

マレーシアは同じイスラム系の国ということで、
ある意味関連性の強い国と言える。

私も以前2年ほどコンドミニアムを借りて住んでいたが、
やはり宗教が同じくには雰囲気も似ている。

それは人の立ち振る舞い、表情、服装もそうだし、
休日の取り方も含めた働き方についても言える。

マレーシアの方が経済発展しているイメージがあるが、
ジャカルタの中でも発展しているエリアとは
一見すると大きな差はない。

ただし、市内交通等を考慮すると、まだまだ差がある。

たとえば空港から市内までの移動。

クアラルンプール国際空港からは
KLIAという高速鉄道が出ていて、
30分でKLセントラル駅に到着する。

スカイトレインや地下鉄で市内を移動することもできる。

ジャカルタの場合、
スカルノハッタ国際空港を出てもタクシーかバスしか移動手段がない。
タクシーに乗っても、30分で着くこともあれば、
3時間近くかかったこともある。

とにかく渋滞がひどいし、時間が読めない。

到着の時はホテルに移動するだけなのでともかく、
出発の時はフライトの時間があるのでヤキモキする。

かと思って早く出ると、あっさり到着して時間を持て余すことも。

仮に住むことになれば、
他の国に旅行に行くたびに、
コンドミニアムと空港の間の移動時間が読めないことになる。

クアラルンプールもジャカルタも渋滞のひどい都市だが、
市内の公共交通ではクアラルンプールに軍配が上がる。

ジャカルタの電車にも乗ってみたが、
外国人が安心して乗れるものではない。

それにしても、なぜ空いている時間帯にまで
屋根の上に人が乗っているのか謎だ。

交通関連で言えば、
クアラルンプールはマレーシア航空の他に
エアアジアのお膝元で、
位置的にも東南アジア各国への旅行に向いている。

インドネシアには有力なLCCはなく、
東南アジアの南の端にあるため、
移住した後の旅行のハードルもマレーシアの方が有利。

タイとインドネシアを比べようと思ったのだが、
あまり比較にならない気がしてきた。

バンコクはクアラルンプール以上に洗練された街。

ジャカルタとは利便性も発展度もまったく違う。

こうなってくると、どのポイントを挙げて比べればいいのか・・・。

生活レベルは随分差があるのだが、
外国人らしい移住生活をした場合、
意外にどちらの国でも生活費は大差ない。

コンドミニアムの費用とか、レストランでの食事とか。

こう考えてくると、
インドネシアへの移住に興味を持てなくなってしまっている。



本当のところを明かすと

どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、
現実の世界ではそれが許されない。

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