最近は、マニラからクアラルンプール行きの航空券を取る機会があったので、いくつかの航空会社のホームページを見た。
例えば、エアアジアやセブパシフィック、scootといったところ。
基本的にアジアの中で移動する場合はLCCを使うと便利だし、価格も安いので、そういったものを愛用している。
今回で言えば、初めてセブパシフィックを使うことになったのだが、1回目は永住権の手続きのために日程を変更して、そのためにかかったキャンセル料が約5千円。
そして、その次には出国証明書が取れなかったために、空港まで行って飛行機に乗ることができず、当日に払い戻しをしてもらったのだが、そこでかかったペナルティは約7千円。
ついに明日、今度こそセブパシフィックに初めて搭乗することになるが、なんだかんだで、3回目の挑戦ということになる。
それはそうとして、セブパシフィックやエアアジアのホームページを見ていて、それぞれキャンペーンを打っているのに気が付いた。
中には1リンギットで国内旅行ができるプランが提示されていることもあるし、そういったことは、たびたびエアアジアのホームページ等で見ていたものの、利用したことはない。
今こうして自宅を持たない生活を始めると、長期的な未来の見通しが立ちづらくなる。
というのも、半年後にどこの国にいるかということは、予測を立てることが難しいというより、もはや不可能に近い。
むしろ来月にどこにいるかもわからないし、今後は来週にどの町に自分が滞在しているかすら、だんだん予測がつかなくなってくるはず。
そういった意味で言うと、人と待ち合わせをするのが難しい。
そして、LCCが行っているキャンペーンは、基本的に数か月後の話なので、こういったものを利用することも今後はできないと思うと少し寂しい気もする。
もっとも、今までも使ったことがないのだから、実質的には何の変化もないのだが、機会損失を起こしていたことに気付き、ジョホールバルで過ごした2年間や、マニラで過ごした1年間は、こういった格安の航空券を使って近隣の町や国に旅行に行くのも一興だったのではないかと今更ながらに悔やんでいる。
もっとも、この1リンギットの費用は、空港の使用料や税金を含んでいないので、結果的には片道数千円程度はするし、旅行に行くことになればホテルも予約することになる。
そう考えてみると、実はこういった特価のキャンペーンを利用したところで、旅費全体に占める節約できる割合は決して大きなものではない。
そういったことで言うと、あえてキャンペーンを無理矢理活用することによって不自由な選択を迫られるよりは、実際に行きたいと思った時に航空券を取得する方が、人生を長い目で見た時に賢明な選択と言えるのかもしれない。
若干自分のこれまでの経緯を正当化する方向に考えているような節を感じないでもないが、それはそれでよしとしよう。