2011年11月から、HSBC香港の口座開設を郵送で行えなくなった。
実際は、その後に対処法も見つかったが、
それも潰れてしまったことになる。
発端は2011年11月より必要書類が追加されたこと。
2つの銀行(別々である必要があり)から
バンクリファレンスを発行してもらわないと
郵送での口座開設が不可となった。
しかし、日本の銀行にはバンクリファレンスを
出すという習慣がない。
ここで一時的にHSBCの口座を開設するには
郵送ではなく香港に行く必要がある、
という流れになった。
その後に、みずほ銀行とシティバンクは
バンクリファレンスを発行することが判明し、
これを前面に出したサポート業者も現れた。
ただし、これにも暗雲が立ち込めることに。
というのも、シティバンクが日本から撤退したため。
HSBCもすでに日本を撤退したが、
シティバンクも同じ道を選んだ。
これによって必要書類である
2通のバンクリファレンスの用意が困難になってしまった。
仮に必要書類がそろっても
バンクリファレンスについては、今後も裏技的な方法が開発されるかもしれない。
みずほ銀行にしても、
頼み方によって発行が許可されたりされなかったりするというので、
他行においても同様の事例が生じる可能性は否定できない。
そこで、仮にバンクリファレンスの問題をクリアできたとして、
HSBC香港の口座開設を郵送で行う
メリット・デメリットを考えてみたい。
メリットは分かりやすく、
わざわざ渡航しなくていいということ。
特に忙しかったり、アジアを離れて暮らしている人には
この点は嬉しいと思われる。
なお、HSBC香港の場合、
現地を訪れての口座開設は土曜日でもできるが、
遅くても金曜の夜の便には乗る必要があるため、
金曜は会社を休むか、
早めに仕事を切り上げる必要がある。
それができない人にとって、
郵送のメリットは大きい。
デメリットについては、
まずパスポートのコピーの認証が必要なこと。
これは弁護士・公認会計士・行政書士しかできない。
この点が現地を訪れる場合に比べ、
郵送だと余計な手間になる。
また、証券取引口座は郵送では開設できないため、
自由度は下がることに。
そして最後が重要だが、
郵送でHSBC香港の口座開設をすると、
後日電話がかかってきて語学力の確認がされる。
この点がかなり厳しい。
私も海外生活を始めてから身に染みたが、
対面で英語でのやり取りをするのと、
電話では全然難易度が違う。
相手の顔が見えるというのは、
想像以上に情報量が多く、
表情や口元の動きで無意識に情報を補足している。
それができない電話は、
難易度が5割以上高まる印象。
しかも電話の音声が不明瞭だったりすると、
語学力以前の問題として会話が成り立たない。
日本人同士で日本語で電話していても、
何度も聞き返さなければいけないこともあるが、
香港人と英語でやり取りするのだから
ハードルはなおさら高い。
現地での口座開設でも語学力はチェックされるが、
電話に比べると格段に難易度は下がる。
また、サポート業者を付けることもできるし、
1つの支店で断られても、
その足で別の支店で再チャレンジが可能。
そのため、英語に自信がない場合は、
郵送は避けた方がいいかもしれない。
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