タイランドイージーアクセスの価値を海外居住者が検証、取得した



以前から繰り返しバンコクを訪れ、移住したい街の一つだった。

そんな折、タイランドイージーアクセスが取得可能になったという話を聞き、さっそく条件を調べてみることにした。

この制度は元々エリートカードの準会員として設計されており、エリートカードは一度販売を終了していたので、それ以降はタイに移住しようとしても、リタイアメントビザが取れる50歳という年齢を下回っている場合には、かなり難しいのが現実だった。

私の知人の中でもバンコクやプーケットに移住した人がいるが、彼らは現地で起業をしているか、駐在員として派遣されてきたか、あるいは現地就職をしたかの3つのパターンがあり、私のようにビジネスは自分で持っていて、特にタイの中で事業するというわけではない場合に適用されるようなビザは存在しなかった。

その為、フィリピンやマレーシアといった東南アジアの国に住み、たびたびバンコクやプーケット、ウドンタニ、アユタヤ、チェンライ、チェンマイといった町を訪れていても、この国で生活するというのは困難だったというのがこれまでの経緯。

しかしながら、イージーアクセスを取得することによって、5年の数次入国ビザ(マルチプルビザ)を取得することができるので、途中で入出国したりすることも含めて、タイで生活をすることが可能になる。

例えば最初はバンコクに住んで、飽きたらチェンマイに移動をして、そこからまたプーケットで別のコンドミニアムを借りて暮らすことも可能ということに。

ちなみにハードルとしては、まず50万バーツを払うことになる。

50万バーツを日本円にすると、180万円ほどになる。

それ以外の要件としては、年齢制限として20歳以上であること。

そして、タイ以外の国のパスポートを持っていることだが、当然ながら日本人であれば、この条件はクリアしている。

さらに過去に破産宣告をしていないことと、精神障害を発症していないこと。

そして、無犯罪であること。

これらの条件をすべて満たしているので、50万バーツのお金さえ支払えば、すぐにでもタイランドイージーアクセスを取得することは可能。


サポート会社に問い合わせてみたところ、無犯罪証明、正式には警察証明書や健康診断の書類は、現在のところ不要だという。

以前にフィリピンで永住権を取得する際に、マニラ大使館を通じて無犯罪証明を取り寄せた時には2ヶ月以上かかった。

マレーシアでリタイアメントビザを取る時にも、日本領事館を通じて取得したのだが、こちらは約3ヶ月かかり、手続きにかなりの遅れをきたすことになった。

日本居住者の人であれば、直接日本の警察に行くことによって数日間で取得することはできるが、海外居住だとわざわざ書類を取りに行くのに日本まで足を運ぶのも面倒なので、それは避けたい。

かと言って日本大使館や領事館を通じて取得となると、2ヶ月〜3ヶ月かかるので、この無犯罪証明が不要というのは、タイランドイージーアクセスを取得する上で、個人的には大きな朗報だった。


エリートカードよりも安定感がある


このタイランドイージーアクセスという仕組みは、あくまでもエリートカードの準会員ということで、どちらかと言えばおまけのような扱いとなっている。

エリートカードが存続期間20年なのに対して、イージーアクセスは5年間。

つまり、ピッタリ1/4になっているが、取得費用もそれぞれ200万バーツと50万バーツということで、きっちりと1/4となっている。

もっともエリートカードは年会費として2万バーツがかかるわけなので、この点に関してはイージーアクセスの方がお得感がある。

一方で、エリートカードの場合であったら、特典として1年に24回までゴルフ場で無料ラウンドを楽しめるとか、あるいは特定の提携先のスパを同じく24回まで利用できるということがある。

単純計算で、月に2回こういった仕組みを使えるということ。

つまりゴルフやスパをよく使う人であれば、こういった特典によって毎年の年会費分のコストは十分にまかなえることになるし、逆に全くゴルフをやらない場合であれば、これらの特典は全く無意味ということになる。

特典があるからそれを消化するために、わざわざやりたくもないゴルフをやるとか、年中炎天下のタイの昼間にゴルフのラウンドをするというのも、本末転倒な話。

また、タイランドイージーアクセスもエリートカードも共通で、空港でのVIP待遇を受けることができ、イミグレで優先的に手続きをしてもらえるということは変わらない。

個人的にはこの部分が一番重要な特典だと感じているので、そういった意味ではどちらも大差ないように思う。

ただし、タイは平和でのんびりとした国である一方、政権はかなり不安定な国として知られている。

政権を担う政党が変わるぐらいであれば、多くの国で普通に起こっていることなので、それほど問題ではないが、軍がクーデターを起こしたりもする国なので、そういった意味でエリートカードやイージーアクセスの制度が、きちんと未来に渡って期限いっぱいまで効力が持続するのかどうかということについては、確証を得ることはできない。

その中で、20年分の料金をまとめて払わなければいけないエリートカードに比べて、5年間という期間限定のイージーアクセスの方が、無事に最後まで期限を迎えることができる確率は高くなるはず。

さらに言うと、イージーアクセスを最初に取得しておいて、エリートカードとの差額である150万バーツを支払うことで、途中からアップグレードすることも可能なので、そう考えてみると、イージーアクセスの方がエリートカードよりも、個人的には圧倒的に優位であると判断している。


リタイアメントビザと比較した場合


タイに移住したいという場合には、50歳以上であれば、リタイアメントビザを取って現地で生活をする方法がある。

いくつか要件があるが、メインとなっている要件は、50歳以上であるということと、後は80万バーツ以上の預金をタイの銀行に預けること。

あるいは、一定額以上の年金等の収入があること。

この一定額の収入というのが毎月6万5千バーツなので、日本円にするとだいたい23万円ぐらい。

対して、国内への預金である80万バーツが280万円ぐらいなので、海外で暮らすということを考えれば、世界最安値水準といっても過言ではない。

当たり前の話だが、お金を持っていない外国人が移住してくるというのは、どの国にとっても迷惑な話。

特にリタイアメント層は、基本的に仕事においてその国に貢献するということもないわけだし、困窮邦人を抱えて人権上困るというのも、当然受け入れ先の国としては有り難くない。

また、貧困層を受け入れることによって、不法就労や犯罪の種にもなりかねないので、ある程度の資産、もしくは収入があるということを要求するのは当然のことだが、300万円未満の銀行預金でそれが実現できるというのは、非常にハードルの低い話。

これは近隣諸国のマレーシアやフィリピンと比べても言えることで、タイのリタイアメントビザは非常に恵まれた条件であると言える。

そうなってくると、エリートカードやイージーアクセスに比べ、リタイアメントビザの場合、相当ハードルは低い。

イージーアクセスの場合は取得に50万バーツなので、リタイアメントビザで求められる国内預金の80万バーツよりも金額そのものは小さくなるが、イージーアクセスの場合は、払いきりで50万バーツを支出するのに対して、リタイアメントビザの場合は、あくまでも国内預金ということで自分の資産が残るわけなので、この点が大きく異なる。

ということは、例えば48歳の人であれば、2年待てばリタイアメントビザを取れるので、そのタイミングまでは別の国に住んでみるとか、そういった選択肢もありだと思う。

逆に、すぐにタイに移住して生活をしたくて、なおかつ45歳未満であるということであれば、イージーアクセスを取得し、5年間のタイ暮らしを満喫するのも一つの手。

個人的にはフィリピンの永住権や、マレーシアのリタイアメントビザを取得したこともあり、あまりむやみに色々な国のビザを取りたいと思ってはいないし、むしろその点については慎重にはなっているものの、タイは以前から移住先として注目していた国なので、道が開けたことについては興味を持たざるを得ない。

そして、この記事を書いている今現在も、バンコクに滞在してすでに20日ほど。

現在はノービザで入国しているので、30日以内には出国をしなければいけないという制限があり、これに対してはかなり不便を感じている。

イージーアクセスを取得することによって、この点が解消されるので、どうしようか迷っているところ。


追記:イージーアクセスを取得した

先程の記事を書いてから時間が経ったが、
台湾での1年間の暮らしを経由して、
ついにイージーアクセスを取得してきた。

台湾の部屋を出たらバンコクに来ることに決めていたので、
その前にエリートカードやイージーアクセスの
取得をサポートするエージェントを探し始めた。

エージェント選びで重要視したのは、
なにより信頼性。

以前にフィリピンで永住権を取った時もそうだったが、
この点は無視できない。

途中でエージェントが投げ出したりして、
進行状況すら分からなくなってしまっては
目も当てられない。

中途半端に過去の手続きが残っていると、
再度0から始めることすらできず、
事実上マイナスの状態からやり直しになる可能性も。

そんなリスクもあるので、
エージェント選びだけは慎重に行うことに決めていた。


リサーチをして見つけたのが、
エリートカードの入管審査通過率・ビザ取得成功率が
100%の会社だった。

元々、エリートカードの取得サポートだけではなく、
タイに進出する日系企業を
会社設立から経理代行までサポートしてきた実績もある。

日本でも会計事務所を経営しており、
日本人の公認会計士・税理士が勤務しているため、
お小遣い稼ぎ感覚でサポート業務に手を出した個人業者と違い、
仮にエリートカードの制度変更等でサポートが大変になっても
雲隠れするリスクがほぼない。

なにしろ、彼らが失うものが大きすぎるので。

事務所がバンコクにあり、
訪問可能なところもこのエージェントが信頼できる点だった。

タイ進出、会計サービス、
投資コンサル、富裕層サービスを行っている会社のため、
エリートカード以外に必要であれば
そういった相談も可能とのこと。


ちなみに、オフィスもかまえずに営業し、
サポートが当初の予定どおりにいかなくなって
音信不通になった業者の話は、
フィリピンの永住権について調べていた際に
実際に聞いた話。

こうした心配がない
信頼できるエージェント選びは重要課題だった。


こうして信頼できるエージェントが見つかり、
そこにコンタクトを取って取得することにした。

基本的にオンラインで申請を進めることができ、
必要書類も少なかった。

具体的には、
パスポートのコピーと顔写真を送るだけで、
顔写真はスマホを使って自分で撮ればよかったので、
すぐに完了。

証明写真を用意する必要すらなかった。

無犯罪証明や資産証明、健康診断等もなし。


支払いは海外送金の他にクレジットカード払いが選べ、
さらにクレジットカードは複数枚を使用できるようになっていた。

1枚のカードだと
限度額をオーバーしてしまう場合があることを
考慮してのことだろう。

おかげでわざわざ海外送金をする手間がなく、
クレジットカードでポイントも貯められた。

なお、この支払いはエージェントに対してではなく、
エリートカードの発行主体である
Thailand Privilege Card Company Limitedに
直接支払うことになる。

このThailand Privilege Card Company Limitedは
タイ政府観光庁が100%出資している子会社。


私の場合、
ビザの取得のみバンコクの移民局で行った。

到着してから25分ほどで手続完了。

私自身は係官と話すこともなく、
すべてサポートの人が手続きを行ってくれたので
拍子抜けするほど簡単に終わった。



このビザの取得は
スワンナプーム国際空港で
入国の際に手続きをすることも可能。

エージェントは最初から最後まで日本人による対応だったので、
言葉の壁を感じることもなく無事取得完了。

こちらのカードも
移民局でビザを取得する際に渡された。




なお、エージェントへの費用はなく、
自力で申請するのと費用は同じ。

サポートを受けられる分、
エージェントを付けた方が安心感が得られる。


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