今日は私が住んでいるマカティの治安について。
マニラの中でも企業が集まる商業都市であり、
レガスピビレッジやサルセドビレッジといった
外国人居住エリアでもあり、
フィリピンを代表するモール、グリーンベルトや
和食レストランが集まるリトルトーキョーもこの地区にある。
私もフィリピンに移住してから、
このマカティに住んでいる。
![マカティ](https://ijuusya.com/tIMG_9313.jpg)
マカティの特徴を一言で表すと、
この国の中でも異質な街。
全体として豊かな国ではないため、
フィリピンは一部の限られた地域の開発を優先している。
優先的に外国人向けの環境が整えられているエリア
外国人が安心して住んだり働いたりできる環境を作ることで
国外から資金が流れる仕組みを作りたいため。
マニラの中なら、フォートボニファシオを含むグローバルシティや
マカティがこうしたエリアに該当する。
フィリピンはしたたかな国で、
このあたりの割り切りはきっぱりしている。
日本なら地方でも不便がないように、
たとえ離島でも最低限のインフラが維持できるようにと
平等意識を前提に考える。
一方、フィリピンはマカティのように
海外からお金を落としてもらえるエリアから
優先的に開発し、警備にも力を入れる。
なにしろ7,500以上の島で構成される国なので、
全体を同水準で開発していたら、らちが明かない。
それよりは首都マニラの中でも外国人エリアの治安を改善し、
ボラカイやセブ、エルニドのようなリゾート地も
同様に力を入れる。
特徴のない地域の開発は後回し。
こうした姿勢の徹底は新興国の強みで、
リソースを集中させるポイントを心得ている。
そのため、マカティやリゾートの地域は治安を徹底的に改善し、
街もきれいに整えられている。
そして外国人向けのレストランも集中する。
実際、マカティにはグリーンベルトやグロリエッタといった
ショッピングモールに高級ブランドも含めて
様々な店が出店している。
グリーンベルトの様子
![グリーンベルト](https://ijuusya.com/tz2stIMG_9236.jpg)
![レストラン](https://ijuusya.com/tz2stIMG_8208.jpg)
![TWG](https://ijuusya.com/tz2stIMG_7390.jpg)
では、実際に住んでみるとマカティの治安はどうなのか?
これは完全に安心して住めるレベル。
たとえば、パソコン等を持って歩いても緊張しない。
すでに半年以上住んでいるが、
怖い目にあったことが一度もない。
マレーシアより安全?
マカティやグローバルシティに限定して言えば、
2年住んだマレーシアよりも安全な印象がある。
もちろん、国としてはマレーシアの方が
フィリピンよりは相対的に安全。
マレーシアも手放しに安全とは到底言えないが、
それにも劣るほどフィリピンは治安が悪いエリアも多い。
たとえば、同じマニラでもマニラ湾に近いマラテ地区は
昼間に歩いているだけで警戒を怠れなかった。
のんきにスマホで写真を撮っていたら、
ひったくりやスリに狙われそうな予感しかなかった。
地域による格差が大きいのがフィリピンのため、
旅行にしても移住にしても、
行き先によって安心感が変わってくる。
マニラならマカティとグローバルシティが
日本人を含む外国人が多く住むエリア。
それ以外の場所に住むというのはかなりレアだし、
危険なエリアに住むというのはそもそも特殊な話。
そうした日本人もいないわけではないようだが、
あくまで例外的な存在でしかない。
旅行者が要注意なエリア
旅行について言えば、マニラだとイントラムロスやモール・オブ・アジアに行く人も多い。
モール・オブ・アジアは巨大ショッピングモールで、
安全面でも特に危険ということはない。
スリや置き引きには気をつけた方がいいが、
マニラの街中よりはむしろ安全。
一方、イントラムロスは子供のスリ集団の報告もあるし、
あやしげなトライシクルの勧誘も絶えない。
![イントラムロス](https://ijuusya.com/tz2stIMG_8611.jpg)
サンチャゴ要塞とマニラ大聖堂は目と鼻の先だが、
土地勘のない観光客をカモにして
高額料金を出発時にふっかけ、
あまりの距離の短さに乗客が抗議するケースもある。
たしかに、場所が分からなければ、
それなりに離れた場所に合わせた料金だと
誤解することもあるだろう。
また、馬車も見かけるが、
「馬と一緒に写真を撮りなよ」
と気さくに話しかけてきたりする。
撮影後はもちろんしつこくチップを要求してくるし、
悪い意味でのフィリピンらしさを味わうことになる。
イントラムロスでは、
関わりたくない相手にはむやみに反応しない方が得策。
スペイン統治時代の面影が残る観光地だが、
それだけに観光客を狙った人が集まる場所でもある。
このあたりはマカティとは雰囲気も大きく違う。
なお、イントラムロスには移民局本部があるため、
ビザの手続きのついでに観光をすることもできる。
渋滞のひどいマニラでは移動も大変なので、
何かのついでに用事を済ませられるなら、
移動の手間を軽減できる。
マカティからイントラムロスまで
タクシーで片道1時間以上かかることはざらなので、
なかなかの負担。
マカティについては治安はいいし、
夜に一人歩きをしていても危ない目にあったりしたこともない。
この街が住みやすい理由の1つは
安全であるということがある。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
![](https://ijuusya.com/wp-content/uploads/m12_142017.jpg)
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
![](https://ijuusya.com/immigrate-book.jpg)
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
電子書籍のプレゼントページへ