東南アジアに移住するならどこがいい? 3カ国に住んでみた結論(マレーシア・フィリピン・タイ)

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東南アジアでも移住先として人気の2つの国に住んでみた。

マレーシアでは2年以上を過ごし、
フィリピンには現役で今も暮らしているし、
今後はタイに住むことも検討している。

※追記:その後、実際にバンコクへ移住した

今回はそんな東南アジアの3カ国の住環境について。


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2面性のある東南アジア情報

エカマイのGateway
私は仕事を引退してこっちに来たのではなくて、
最初にマレーシアに滞在を始めたのは20代だった。

と言っても30代間近だったので、
間もなく30歳の誕生日を迎えることになった。

東南アジアへの移住については色々な話がある。

ざっくりまとめると、
物価の安さや温暖な気候、親日的な環境等のメリットを
強調する主張と、
逆に劣悪な環境であると糾弾する主張。

どちらも人によって的を射ているとは思う。

ただ、感情的な問題として冷静に処理されていないことが
どうも多いような気がする。

たとえば、フィリピン人やタイ人の女性と結婚して
その後うまくいかなくなった人は
その不満を様々な場所でぶちまける。

自分の落ち度を認めるのは人間の感情として嫌なものなので、
相手のせいにするだろう。

その際、ざっくりと「◯◯人はろくなものじゃない」と
その国の人間自体をおとしめたりしているのも見かける。

ただ、冷静に考えてそれは個人的な問題ではないかと。

結婚生活なんて日本人同士でもうまくいかないことが多いし、
国際結婚だって同様。

相手の国民性自体を問題にしても・・・。

東南アジアの中でもフィリピンやタイの女性は
日本人男性にとって人気なので、
結婚したりお金を貢いだりすることは多い。

ただ、それは移住とは明らかに別の問題。

東南アジアを軸にしている理由



個人的には東南アジアは住みやすいと感じている。

物価やコンドミニアムの家賃が住みやすいのもそうだし、
やはり同じアジアという親近感もある。

片言の英語同士なのでお互いに話を理解しようとするため、
アメリカ人やイギリス人を相手に話すときのような
理解できない際の気まずさもない。

そして気候がほとんど変わらないので体が楽。

外国人向けのエリアに暮らせば、利便性も高い。

さすがに現地の人しか住まないような場所を選んだら、
生活するだけでも大変だが
そこは少し調べれば分かること。

不動産業者に聞くだけでも教えてくれるし、
そもそも日本人には外国人向けのコンドミニアムしか
紹介してくれなかったりする。

これから先、私は他の国にも住む予定。

どこかの国に定着する予定は当面ない。

そんな中でも、
東南アジアは軸の1つになると思っている。

できればもう1つの軸にヨーロッパを置くと
とても充実した生活を送れると思っている。

来年はヨーロッパの国に移住して、
その次の年は東南アジアに戻ってくるといったように。

実際問題、ビザの面でヨーロッパに
1年間通しで住むのは難しそうだが、
とにかく東南アジアは重要な拠点になる。

マレーシアやフィリピンはビザなしでも
ひとまず住み始めることができるレアな国。

このあたりも気軽に移住できる追い風となる。

マレーシアは本当に住みやすいのか?

クアラルンプール
私はマレーシアに移住して2年間住んでみた。

その結果分かったのは、これ以上住むのは無理ということ。

せいぜい2年が限度だった。

リタイアメントビザ(MM2H)を取得したこともあり、
他に暮らしやすい街がないかと思って
縦断してみたこともある。

クアラルンプール、ペナン、マラッカ、ジョホールバル、イポー。

これらの主要都市は全て回ったのだが、
もう3年目はなかった。

マレーシア生活を終わらせた3つの理由

まず1つ目にトイレが汚い。

用を足した後にトイレットペーパーを使わずに水で流す文化なので、
まず個室が常に水浸し。

一部の高級ショッピングモールを除けば、
トイレットペーパーも置いていない。

外出時のトイレに困る。

私は男なのでまだいいが、女性はなおさら厳しいと思う。

2つ目にホスピタリティの問題。

特にインド系住人の威圧的な接客だったり、
タクシーの運転手が問題を頻繁に起こすことが耐えられない。

彼らの仕事に丁寧さを求めるのは無理な話で、
日常の中でストレスが重なっていく。

クアラルンプール以外の街は地下鉄やスカイトレインもなく、
おのずと足はタクシーになるのだが、
トラブルが多くて出歩くのが嫌になってしまった。

もはやホスピタリティというよりも
ずっと手前の部分にある問題。

近隣のタイやシンガポール、フィリピン、ベトナム等と比べても
極端にこの国は感じが悪い。

東南アジアの中でも屈指の印象の悪さ。

主にインド系に限った話だが。

3つ目に食べ物。

最初に住んだコンドミニアムは近くにローカルレストランしかなく、
マレー料理・タイ料理、インドネシア料理等を食べていた。

最初は美味しかったのだが、半年で飽きた。

ラクサやナシレマ、チキンライス等、
様々な料理があるが、
味の根源が共通している気がする。

マレー料理は油まみれなうえに味に癖が強く、
においを嗅ぐのも嫌になった。

前述のとおりタクシーに乗るのも気が向かなかったので、
食べたくもなくなったローカルフードを
毎日食べるはめに。

2年目のコンドミニアムは和食レストランや
スペイン料理の店の徒歩圏内にした。

なお、クアラルンプールには多くの和食レストランがあるが、
周りの国と比べると質はいまいち。

シンガポールやタイと比較した場合、
どうしても和食のレベルは見劣りする。

こうした問題もあり、
そしてこれといった強烈な魅力がなかったこともあり、
マレーシア生活は2年で限界を迎えた。

もはやMM2Hビザだけが宙に浮いている状態。

将来の保険として持っておくのもいいが、
更新期間の10年を迎えたところで
放棄するのもありかもしれない。


ちなみに、マレーシアで仕事をしている人に話を聞くと、
断食期間中にマレー系の業務効率が著しく落ちるため、
1年を通して安定した仕事ができないとのこと。

これは社内にも取引先にも言えることのため、
思うように業務が進まないことを前提にして
スケジュールを組まなければいけないことに苦労していた。

東南アジアで働く場合、
駐在員にしろ現地就職にしろ
現地の人が部下に付くことが多いが、
彼らの仕事に対する姿勢に
多かれ少なかれストレスを抱えている印象がある。

フィリピンはたしかに危険で汚い国だが・・・

セブのアヤラセンター

多くの日本人がフィリピンに抱いているイメージと言えば、
危なくて、いかがわしくて、汚いということだろう。

東南アジアの中でも、そのようなイメージが強い印象がある。

それが間違いであるとは思わない。

国全体として見ると。

しかし、日本人移住者としての立場で考えると、
この国は大きな特徴がある。

というのも、フィリピンはある意味で大胆かつ合理的な国で、
外国人向けの居住エリアを明確に設定して発展させている。

たとえばマニラ市内にあるフォートボニファシオというエリア。

ここはフィリピンでも最先端の新興開発地だが、
どこの先進国だろうと見誤るほど。

グローバルシティやマカティも外国人が多く住むエリアだが、
(フォートボニファシオはグローバルシティの一部)
こちらも日本の一部の街よりも安全に感じる。

あるいはセブの中でもマクタンのビーチエリアや
セブシティの中心部も外国人が
安心して暮らせる環境になっている。

このようにフィリピンは同じ国の中でも
エリアによって大きく治安や街の景観が異なる。

開発の優先順位を割りきり、
外国人移住者や旅行者が落とすお金を得ているため、
実は住みやすい国。

私はマカティ(マニラ市内)とセブシティに住んでみたが、
どちらもマレーシアよりも安全で住みやすかった。

マレーシアの場合は国全体がそこそこ安全な反面、
外国人居住エリアもそこそこに安全なだけ。

マカティやセブシティほど、
しっかりと守られている感じがしないのが実際だった。

東南アジアには住みやすい国が多い?

ベトナム・ホイアン

日本人が東南アジアに移住する場合、
もう1つの人気国がタイだろう。

私はビザを持っていないので
1回の渡航につき30日以内しか滞在できないが、
もう幾度となく訪れている。

バンコクやチェンマイ、プーケットは住みやすい街だし、
サムイ島やサメット島を始め、
そのブランド価値をあげているビーチリゾートも複数抱えている。

和食のレベルも世界有数のレベルで高いし、治安も良い。

日本人が住みやすい国であるのは間違いないだろう。

一度は廃止されたタイランドエリートカードや
イージーアクセスが復活した今、
どちらかを取得してタイに住むことも考えている。

効力が5年続くイージーアクセスが有力な選択肢。

これがあれば、
1回の滞在は1年以内に限定されるものの、
入出国の回数が問われないマルチプルビザが取得でき、
5年間タイで暮らすことができる。

まずは1年バンコクに住み、
その後のことをじっくり考えるという流れが
理想的なように思う。

東南アジアだと、他にもベトナムやカンボジア、インドネシアに移住した人も。

最近は香港で会った人が、
母子でバリに移住する段取りを進めていた。

現地で就職するのではなく、
店を開くことで仕事をすることを検討しているという。

数カ月後には実行する予定ということだったので、
そろそろバリ生活をスタートしているかもしれない。

あるいはベトナムのホーチミンに渡航する直前の人とも
一時帰国した際に会ったが、
その人とは来月にホーチミンで会う予定。

こちらは駐在員としての渡航。

東南アジア各国に移住仲間ができ、
情報も集まるようになった。

不思議な縁だが、
今後も東南アジアとは深く関わることになりそうだ。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
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