マレーシア・モントキアラの賃貸物件探しで怖かったこと

コンドミニアムのロビー
マレーシアの首都クアラルンプールでも
モントキアラは郊外にある外国人居住エリアで、
賃貸コンドミニアムの内見に訪れたこともある。

その前にはジョホールバルという南の街に住んだこともあり、
リタイアメントビザのMM2Hを取得していたため、
クアラルンプールにも住んでみようと思ったため。

しかしながら、この計画は実現せずに頓挫したまま。

今後の見通しとしても、
積極的に再び軌道に載せようという意思もない。

その理由を、ここではお伝えする。


立地と交通の問題

クアラルンプール国際空港
まずは個別の物件の話の前にモントキアラの位置の問題で、
クアラルンプールの中心部にあるわけではなく、
かなり外れの方にある。



郊外と言ってもいいだろう。

私が内見に訪れた時には、
ブキビンタンから車で40分ほどかかった。

もっと渋滞がひどい時には、
より長い時間と車酔いの危険にさらされることになる。


スカイトレイン・地下鉄の圏外

クアラルンプールにはスカイトレインと地下鉄があり、
ブキビンタン駅にもスカイトレインが通っている。

では、モントキアラはどうか?

残念ながら圏外。

それも駅から少し離れているということではなく、
まったく近くを通っていない。

つまりマレーシアのたちの悪いタクシーで
移動するのが基本となる。

東南アジアの中でもドライバーの悪質さ、
トラブルの多さがトップの国で
タクシーを日常的に使うストレスは
以前にジョホールバルで暮らした時に嫌というほど痛感した。

仲間内ではっきりとこの国の嫌なところの1つだと
口に出したことも1度や2度ではない。


ペナンにしろ、マラッカやジョホールバルにしろ、
地下鉄等は通っていない。

ローカル感満載なバスがあるぐらい。

外国人が移住すると、
基本的にはタクシー移動か、
車やバイクを購入して運転することになる。

運転する場合には、
日本よりも荒い交通マナーに気をつけながら
神経をすり減らす側面も。

なかなか一筋縄ではいかない。


クアラルンプールだと、
そういったわずらわしさから解放されて
快適に移動できるかと思ったのだが、
モントキアラのコンドミニアムで暮らす場合には、
そういうわけにはいかない。


物件によってはシャトルバスも

一部のコンドミニアムについては、
所有者や賃貸で入居している人だけが使える
無料シャトルバスを運行していることも。

時間が限られているのが面倒だが、
モントキアラ内のショッピングモールの間を周っていたり、
市内中心部まで行く便もあるらしい。

ただし、これはコンドミニアムによって対応が異なり、
あくまで付加価値の部分のサービスとなる。

当然月々の賃料が高い物件の方が
一般論としてはこうしたサービスも充実している。


なんにしても、
交通という観点から見た時、
モントキアラの賃貸コンドミニアムはいまいち。

ただし、都心部から離れている分だけ
排気ガスによる大気汚染の度合いは軽く、
その意味ではプラスの側面でもある。


悪質な警備員の話

モントキアラの賃貸物件はもちろん、
マレーシアならそこそこのコンドミニアムなら
24時間警備員が常駐している。

コンドミニアムの敷地への出入り口は、原則として一箇所。

その出入り口では警備員が不審者に目を光らせている。

住人については記憶しているので、
何度か通れば止められたりせずに通過できるが、
知人が入ろうとするとすぐに制止されるので、
適当にスルーしているわけではない模様。


マレーシアはそこまで治安の良い国ではないため、
これは頼もしい限り。

と思いきや、そうでもない。

しょせんは警備員も人間だし、
はっきり言えば所得が決して多くない層。

守っているコンドミニアムの住人は、
彼らから見れば高額所得者ということになる。


こうした所得格差が生じた時、
厄介な問題が起こることになる。

真面目に仕事をするよりも、
奪った方が手っ取り早いと考える者が出てくる。


モントキアラで賃貸コンドミニアムを借りる際には、
二重ドアとそうではない部屋がある。

この二重ドアとは、
通常の扉の外に鉄格子上の扉が付いているもので、
南京錠を付けることもできる。

二重になっているかどうかはオーナー次第で、
賃借人が撤去したり、取り付けたりすることは通常はない。

当然、二重になっている方が安全。


住民の不在を把握している警備員

先ほど警備員は出入り口で
住人の動向を観察していると述べたが、
言い換えれば不在であることも筒抜け。

空き巣のタイミングを彼らは自由に図れる。

そして、実際にそうしたことをしている
コンドミニアムがあると不動産業者から聞いた。

もちろん、噂のレベルに過ぎないが、
業者間でまことしやかにささやかれるほど、
不審な空き巣が多い物件があるらしい。


なんらかの方法で合鍵を入手し、
住民の不在時に部屋に侵入し、窃盗を終える。

単独犯なのか、警備員同士が結託しているのか不明だが、
悪質なのは間違いない。

本来なら治安を改善する役割の警備員が、
逆に住民に被害を及ぼしているのだから。


予防策としては、
賃貸物件探しの段階で二重扉の部屋を選び、
外側には南京錠を付けておくこと。

その南京錠の鍵は、
もちろん警備員や大家には渡さない。


もう1つは悪い噂のあるコンドミニアムを借りないことだが、
これは仲介する不動産業者次第。

そもそも情報を知らない業者もあるだろうし、
契約を取りたいがために悪い話を隠す業者もいるだろう。

このあたりは業者選びの話になってくる。



モントキアラはなしという結論に

コンドミニアム
総合的に考えた時、
リタイアメントビザがあることを考えても、
わざわざモントキアラに移住する気にはならなかった。

コンドミニアムの共有部分が充実した物件もあったが、
日本と比べればともかく、
東南アジアの中ではありがち。


マレーシアは食べ物が美味しい国でもないし、
治安も国全体を通して中途半端。

修羅場の連続というほど危険ではないが、
安心して暮らせるほどでもない。

しかも地域差が小さいため、
うっかり危ない場所に迷い込むリスクも小さいが、
確実に安全な場所もない。


クアラルンプールに住まなければいけない理由もなく、
賃貸コンドミニアムを借りることはなかった。

そして、クアラルンプール国際空港を出た後、
バンコクに移動してホテルに滞在。

そのままホテルを移りながら、
複数の国を歩き回る生活に入った。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ

電子書籍のプレゼントページへ



よく読まれている記事