気楽に生きるために、これからの日本人に必要なこと


気楽に生きることができてうらやましいと、
他人に言われることがある。

否定はしない。

私は人間関係に悩むことがほとんどないし、
リストラや会社の倒産も心配しない。

自分でビジネスを行っているし、
複数の収入源があるので同時に全滅は考えがたいので。

住む場所も自由なため、
突然海外移住を実行したり、
ホテルを転々としながら非定住生活を始めたりもしている。

仕事はホテルやカフェで行えるため、
特に出勤という毎日の日課もない。

スーツなんてサラリーマン生活を抜けだして以来、
一度も袖を通していないし、
そもそも処分してしまった。

こうして見ると、
気楽に生きるということで言えば条件に当てはまっている。

ただ、自然にそうした環境が降って湧いたわけではないし、
単純に性格が楽天的だったということもない。

むしろ私は悲観的ですらある。

そんな私が気楽に生きていられるのは、
環境づくりを優先してきたから。

たとえば、私の友人達は就職後、
その会社での勤務とプライベートのバランスを取っていた。

正社員ではなく、フリーターになった友人もいる。

それぞれに所得や仕事の負荷は違うものの、
今の状態から抜け出す努力はしていなかった。

現状の継続を、少なくても行動の上では肯定していた。

私はサラリーマンになってから、
強烈な初期衝動を持って副業を始めた。

気楽どころか、切羽詰まっていた。

直属の上司が部下つぶしで有名なパワハラ上司だったので、
毎日が分かりやすくつらかったため。

毎日のプレッシャーも厳しかったし、
動悸や食欲がなくなったことでの体重減少など、
体調にも変調が出ていた。

結局、会社を去るまでに副業で結果が出始めたし、
それを本業にする形で独立した。

たしかにその後は気楽に生きているものの、
サラリーマン時代の2年間は過酷だった。

休日はとにかく副業を進めるだけで終わっていたし、
平日のストレスで遊びに行く気力もなかった。

そして、サラリーマンとしての勤務中は、
精神的に削られながらも上司の恫喝に耐えて身を潜めて過ごしていた。

独立後、社員時代とは比べ物にならないほど
気楽でストレスフリーな生活が待っていた。

もう人間関係に悩む必要がない。

上司なんて存在しないし、同僚すらいない。

取引先や顧客との直接的な関係すら持たない形で、
最初は仕事をしていた。

3年ぐらいはその状態だったので、
良くも悪くも仕事上の人間関係はなかった。

ストレスもないし、刺激や学びもない状態。

退屈になったので今では状況を少し変えたものの、
面倒な取引先や顧客はすぐに切れる状態は維持している。

そして、マレーシアに移住したのをきっかけに、
海外に住める権利にも注目するようになった。

フラフラと気楽に引っ越しているように見えて、
実際はビザの問題をクリアしないと住み着けないという課題を
私もクリアしている。

その過程で、日本以外に住むための基盤を無視できなくなった。

結果、マレーシアでMM2H(リタイアメントビザ)を、
フィリピンでクオータービザ(永住権)を取った。

特にクオータービザは大きな意味を持っている。

MM2Hとは違い効力が続くことが予想されるので、
これでいつでもフィリピンに引っ越せる。

取得前に1年マニラに住んでみて、
居心地のいい国なのは判明している。

仮に大地震等で原発等があらたに事故を起こし、 日本に戻りたくなくて、
他にビザなしで住める国がなくなっても大丈夫になった。

再び原発の問題等が生じる可能性を危惧するのは、
あながち杞憂とは言えない。

そんな思いがあった。

そうしたことがあれば、
日本人のビザなし渡航への制限を課す国が増えることもありえる。

そんな時でも永住権があれば安心できる。

日本の常識を無視したリスク管理


クオータービザと、ついでにMM2Hによって守りを固め、
現在は気ままに各国を渡り歩いている。

気楽に生きていると言っても、
その裏で人とは違う準備をしてきた。

単なる楽観ではなく、
将来のリスクを取り除くことによって
憂いを取り除く形で。

このような環境づくりをしてきた日本人は、
ごく一握りのはず。

結局、性格や偶然が結果を生んだわけではなく、
準備の仕方が違ったという部分が大きい。


なまじ恵まれた国に生まれただけに、
その境遇に甘んじることが多いわけなので、
日本人は無理に海外に目を向けずに生きてくることができた。

もっと露骨に貧しい国であれば、
仕事のために海外に目を向けやすい。

しかし、日本は生活水準が高いので
そうした動機づけがされづらい。

生活水準が高いはずなのに
いつの間にか息苦しい日々を送り、
世界的にも自殺率が高い環境で生きることになる。

そして、今後日本人に求められるものとして、
収入の分散や複数の居住地の確保が挙げられる。

というのも、リストラされたら路頭に迷うとか、
そういう状態では終身雇用の崩壊した現状では
綱渡りのようなもの。

安定感がまったくない。

また、3.11の件でも露呈したように、
日本がいつまでも環境のいい国である保証はない。

その時に住める国を国際的な信用力の高い今のうちに
確保しておくのは重要な選択になる。

日本が住みづらくなるような事態が起これば、
国際的な日本人の評価は落ちる。

その状態でビザを取得するのは困難になる可能性がある。

それまでの間が勝負だし、
各国のビザの取得が難しくなっていく以上、
行動は早いにこしたことはない。

資産も分散が当然

あなたはアルゼンチンに資産を集中させて、
毎日気楽に過ごせるだろうか?

おそらく、厳しいだろう。

では、ベトナムならどうだろう?

やはり落ち着かないのではないだろうか。

にも関わらず、日本に一極集中させるのは
あまり不安を覚えない人が多い。


しかし、冷静に考えてみれば
1つの国に資産を集中させていることに変わりはないし、
そんな必然性もない。

気持ちを安定させるためにも、
資産を複数国に分散し、
通貨も円だけではなくドルやユーロ、
新興国通貨等に分けて保有した方が安心。

こうした環境を整えることで
経済ニュースや株価、為替の変動に一喜一憂せず
気楽に生きることができるようになった。


世界的にお金が過剰に印刷され、
仮想通貨等も生まれて経済のダイナミクスが加速している。

長い人生の中で、複数回の経済危機に見舞われることは
当然の前提として考えておく必要がある。

そんな状況に心を乱されないためには、
あらかじめ守りを固めた備えが必要になる。

そのために、これまで日本以外で
6ヶ国の銀行の口座を開設し、
投資案件も分散してきた。



気楽に生きるというのは、
盲目的に毎日を過ごすということではなく、
リスク管理をしっかり行った結果であるべきだと私は思う。

日本人の大部分が人生に安心を得られない以上、
他人と同じことをしているだけでは不十分。

違う行動を取ることによるリスクは、
得られたメリットに比べれば微々たるものだった。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
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することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
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